平成30年度発行 ものづくり事例集(第4刊)
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 業界全体として人手不足の状況が続いていますが、その要因の一つは我々にもあるのではないかと思います。例えば、寸法を測る手尺。その名の通り尺寸法でメモリが刻まれていますが、若い人には敷居が高いと思うのです。なのに、未だに使われているんですね。そこで、弊社では若い人にも受け入れられやすいように、全国でもいち早くメーター法を導入しました。今回の設備にしても同様で、どうすれば働きやすくなるかと考えました。設備の導入により作業が効率化され、しかもベテラン技術者でなくても扱えるように容易になりました。すると9時~15時までの5時間労働という主婦の方も働きやすい環境が作れ、実際の雇用につながったんです。日本の文化である畳を守るために、作り手も、使い方も変わる必要があると思います。代表取締役 勝手 孝英株式会社勝手24

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