経営情報
情報連絡員情報
毎月、県下の各業界より48名の情報連絡員の景況判断とレポートをもとに集計しております。
計算式:(「増加」「好転」した組合数-「減少」「悪化」した組合数)/有効回答数 × 100
※ただし、在庫数量についてはマイナスの場合には好転、プラスの場合には悪化の方向としています。
天気図マークの基準は次のとおりです。  
快晴:30~10 くもり:10~△10 雨:△10~△30 大雨:△30以下

10 月 期 景 況 天 気 図

10 月 期 情 報 連 絡 員 報 告
食料品 味噌醤油
*出荷量前年比は、醤油は微増、味噌が微減であった。全国的には持ち直し感があるが、まだまだ厳しい状況である。更に、『来年再び値上げの波、食品2,000品越す』との帝国データバンクの記事もあり、ますます先行き不透明感が強くなっている。まずは、営業戦略を強化し、12月の出荷増に繋げていきたい。
 
食料品
*新型コロナウイルス感染症に関する制限の緩和により、徐々にコロナ禍以前の状況に戻りつつあるが、今後、冬場にかけて第8波の影響が懸念される。また、原材料価格及びエネルギー価格の高騰が収益を圧迫している。 
 
麺類
*新型コロナウイルス感染症の状況が落ち着き、観光客が増えてきたことにより、売上高が昨年より増加した組合員も多い。しかしながら、小麦粉、食用油等の原材料、重油、ガス、電力等の経費の値上がりで収益性が急激に悪化している。商品価格の値上げを実施した組合員もいるが、実施していない組合員もいる。また、人手不足が続いており、求人を出しても中々集まらない事業所もある。
 
麺類
*飲食店向けは緩やかな回復の兆しが見られるが、その他の部門は依然として厳しい状況である。年末に向け、受注量の増加を期待する。
 
繊維工業 成年女子・少女服製造業
*受注の引き合いは増加してきているが、人員不足のため納期対応が難しく、売上高に繋がりにくい。その一方で、付属品が順調に入ってこないためラインに空きができている状況もある。また、コストが上昇した分を中々価格転嫁できていない。離島地区も依然として厳しいようである。
印刷 印刷
*原材料価格高騰の影響が続いている。今後、十分な価格転嫁ができれば、収益性・景況感の回復に繋がると期待している。
窯業・土石製品 セメント製品
*若手の新規従業員が入らず、職人の高齢化が進んでいる。仕事量はあるようだが、少人数のため工事が追い付かない。外国人技能実習生を活用する組合員が増加している。工事の価格交渉については、個人客向けでは、材料の価格高騰分を転嫁できているようだが、ハウスメーカーやビルダー向けでは値上げできておらず、苦しい状況が続いている。
 
生コンクリート
*長崎県職員の立ち会いの下、生コンクリートの品質管理に関する監査が行われ、受検した全ての組合員が品質管理できているという結果であった。
電気機器 電気機器
*来年度以降の受注量は増加してきたが、今年度中の受注量は依然として伸びが少なく、今年中の売上は不変で推移している。未だ新型コロナウイルス感染症禍における諸問題(部品の納入遅延や資材の高騰)に直面しているが、引き続き営業活動や公共工事の入札案件に注力し、受注に繋げていきたい。
輸送機器 輸送機器
*先月とほぼ変化は無いが、修繕船(五島備蓄)の工事終了で操業率が多少下がり、雇用人員が200名程減少した。11月は、香焼工場(修繕)に修理船は予定されているが、確定している船は1隻のみでその後の予定は立っていない。立神地区での新艦艇(FFMシリーズ8隻)作りも令和5年1月から船殻部門から余剰人員が出始め、約1年半ほど新造艦艇ドック艤装が空白状態になる。三菱重工社員(三菱造船)やパートナー会社社員の仕事の確保が出来ていない。
小売業 青果物販売
*10月に入り、ようやく宿泊及び飲食に活気が戻り、青果業界も売上高増加となる。蔬菜ではトマト類の高値が続いたものの、他の野菜は概ね順調に入荷できた。ただし、小売りは折からの食料品の値上げラッシュで消費者の財布の紐は固く、客数は増加してきているが、低価格の商品しか売れず、買上点数も少ない状況である。
 
鮮魚介販売
*地元の特産あご(トビウオ)漁も一段落して、アジ、サバ、タイ、シイラ、クエ等、平戸らしい豊富な魚種が出荷されている。
 
食肉販売
*日常生活に直接関わる多数の品目の次々の値上げにより、小売りは消費者の買い控えの意識が益々強くなってきており、専門店はかなり厳しい状況である。また、単価が高い商品は全く売れず、低い商品へのシフトが続いている。一方、業務用卸については、新型コロナウイルス感染症禍前の水準には及ばないものの、西九州新幹線一部開通の影響などもあり、県外からの観光客・修学旅行等が増加し、宿泊関連・観光関連が回復を見せており、飲食店からの受注も増加した。しかし、業況としては、諸事情による急激なコストアップが重くのしかかってきており、収益を大きく圧迫している。
 
生花販売
*小売店舗の昼間については、店頭の品不足が継続中である。冬場の地元産の花材に期待する。夜間は、回復の兆しが見えない。休前日は賑わうが、平日は閑散としている。卸部門では、品不足による単価高騰により売上高が増加している。加工部門においては、前年比で若干減少している。単価高騰とロス率のアップにより利益が減少している。ブライダル部門は、婚礼が週末に集中するため、スタッフの過重労働が続いている。また、単価高騰により利益が減少している。
 
石油販売
*行動制限もなくなり、天候にも恵まれ、全国旅行支援も始まった。需要への期待感は大きかったが、人流の回復に反して需要面は不振が続き、前年に比べて5%、一部では10%減少している。需要不振のはっきりとした原因は見つかっていないが、原価高騰及び円安によるガソリン価格高騰による買い控えや物価の値上げが続いている影響による、強い節約姿勢が出ているとの見方がある。
商店街 佐世保市
*ガソリンや食品全般の値上げにより消費者物価は上昇しており、買い回り品にまで消費者の購買意欲は向いていない。一方で国内観光を楽しむ日本人旅行者は増加しており、宿泊業や交通関連企業は業績が回復しているように思われる。マイナス面とプラス面を相殺し、全体としての業況は変化なしというところである。
 
島原市
*今年の10月中旬は不知火まつりが暫くぶりに通常に近い形で行われ、伝統芸能やゲストライブ等で盛り上がった。月末は、イオン島原店が新装開店して半年となり、これを機として中心市街地の更なる活性化を促す目的で、イオンとのご縁や訪れる方との【ご縁】をテーマに『まちなか縁JOYフェス』を開催した。ステージ会場では小学校のオープニング太鼓から保育園や幼稚園、小学校など大人まで踊りや演奏など多岐にわたり、出演者が日頃の練習の成果を披露した。イオンからもキャラクタショーやお茶とお菓子等の差し入れを頂いた。これまで考えられない事の一つに、イオンで買い物したレシートでも商店街のイベント抽選会に参加できる試みを行った。イオンから商店街への買い物客の導入を考え、まち全体で盛り上げていこうとの企画である。他にも多くの催しを行い、3日間のイベントは大いに盛り上がった。
サービス業 旅館業
*前年比では変わりないが、新型コロナウイルス感染症禍前と比較すると依然として減少している。宿泊部門は少しずつ持ち直してきているが、飲食部門は以前の半分以下と苦しい状況が続いている。
 
旅館業
*全国旅行支援が10月11日から始まり、前年同月より売上高が多少増加した。
 
飲食業
*前年比プラス50~200%と大幅増となった。料理店はキャパシティが限られているため、物販店での増加が目立った。特に、全国旅行支援が開始されて以降、修学旅行生による利用が売り上げを押し上げる要因として大きく寄与した。旅行支援のクーポンに関して、一部のホテルでは修学旅行生には配布せず、代わりに3,000円分のお菓子セット(カステラ3~4本等)を提供されている。
建設業 建設業
*担い手確保(求人給与)及び人手不足対策として給与アップを実施したが、記録的な円安の影響で建設資機材価格が軒並み高騰し、コスト負担が重荷になり厳しい経営環境である。資材価格の安定を望んでいる。
運輸業 運送業
*10月の売上は平年並みであった。円安による軽油価格の高騰が収益を悪化させている。運転手不足も深刻であり、厳しい状況が続いている。

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