経営情報
情報連絡員情報
毎月、県下の各業界より48名の情報連絡員の景況判断とレポートをもとに集計しております。
計算式:(「増加」「好転」した組合数-「減少」「悪化」した組合数)/有効回答数 × 100
※ただし、在庫数量についてはマイナスの場合には好転、プラスの場合には悪化の方向としています。
天気図マークの基準は次のとおりです。  
快晴:30~10 くもり:10~△10 雨:△10~△30 大雨:△30以下

11 月 期 景 況 天 気 図

11 月 期 情 報 連 絡 員 報 告
食料品 味噌醤油
*出荷量前年比は醤油微増、味噌前年並みであった。前年比100%は久しぶりである。1年で最も出荷量が多くなる12月に向けて良い傾向である。また、日本醤油協会では、全国各地の醤油を知って頂き、ファンになって頂く事を願う「ふるさとしょうゆプレゼント」を実施した。全国約3万人の応募から抽選され、12月にプレゼントされる。懐かしい故郷の醤油を味わって頂きたい。
 
食料品
*物価高騰等の影響もあり、消費者の節約等で商品の売上が減少している。また、原材料の高騰もあり収益も減少している。今後のお歳暮商戦にも期待が出来ない状況である。
 
麺類
*原材料価格の高騰は続いている。販売価格への転嫁は進んでいるものの、原材料価格上昇分を完全に転嫁出来ているとは言えない。原材料費以外にも、光熱費、人件費等が上昇しており、収益性は悪化している。販売単価は上昇したものの、販売数量が落ち込み、売上高は前年とあまり変化していない。
繊維工業 成年女子・少女服製造業
*人員不足のため納期に対応出来ておらず、対策が急務である。
印刷 印刷
*売上高に関しては若干の増加傾向ではあるが、原材料費の値上がりの影響は変わらず続いている。十分に価格転嫁が出来ていないため、収益状況の回復、景況の好転までは中々至らない状況である。
窯業・土石製品 生コンクリート
*長崎県土木部は毎年適正調査を実施する事により、下五島・対馬の両技術センターを圧縮強度試験の公的機関として認めている。今年度も両技術センターに対して調査が実施され、コンクリートの圧縮試験が適正に実施されている事が確認された。
電気機器 電気機器
*新型コロナウイルス感染症による影響が落ち着きを見せ、受注も回復してきた。その一方で、対応出来る技術者が不足しており、失注に繋がる事もある。また、技術者がオーダーにかかりっきりになっており、一部の部品の納期の問題で、出荷出来ない物が多くある。こういったやり辛さがある中でも、利益確保に努めていきたい。
輸送機器 輸送機器
*組合員企業全体で考えると先月と同等の操業であった。立神地区での工事量は防衛省新造護衛艦3隻の各セクションでの艤装工事・試験運転など先月同様推移している。船殻工事はFFM#9のドック艤装が始まり先月より上がっており、作業人員も多少増員している。しかし、FFM#6が最終工程(試運転・調整試験)に入り工事量・配員とも減少傾向にある。 修理艦は10月に入り5隻修理工事を行っている。先月までは操業が低かったが、10月以降はまた工事量が増える見込みである。飽の浦地区(造機関係)は、ターボマシンの製作・組立などバイオマスエネルギーの関係の工事で低い水準であるが、多少工事量増となっているものの、これも年内までであり、その後は右肩下がりになって行く見込みである。
小売業 青果物販売
*11月と思えないような天候、高温が続き青果物の入荷も順調で単価安となる。11月取扱高は94.7%。コロナ禍明けで、県外客を中心に宿泊施設向けの納品業者は多忙を極めているが、末端の小売業者は折からの値上げラッシュの影響で、財布の紐は固く中々売上増加が見込めない。
 
鮮魚介販売
*平戸地区のご当地グルメについて、昨年度はイノシシの肉を使った「南蛮カレー」、ハム、ソーセージ等がデビューした。次年度は、「新平戸ちゃんぽん」が計画されているようである。既存の「平戸ちゃんぽん」は、あごちゃんぽん、もつちゃんぽん、うちわえびちゃんぼん等があったが、「新平戸ちゃんぼん」は核となるスープにこだわり、イノシシの骨から抽出した出汁に加えてあご出汁をベースとして、具材に平戸のかまぼこ、ウチワエビ等の海鮮素材をふんだんに活用し味を整えた傑作となる模様で、デピューの時期は再来年の春くらいの計画で企画されている。ちゃんぽん以外にも、新聞等で紹介されたが、老舗の和菓子屋が開発した、今までにない新「カステラアイス」も登場しており、食による地域振興が行われている。
 
食肉販売
*諸物価値上げのアナウンスが続く中、消費者の生活防衛意識は一段と高まりを見せ、小売り面では来店客数、客単価ともに減少傾向が続いており、単価の高い商品は敬遠され安価な商品へのシフトが目立った。一方、業務用卸では季節的な交流人口の増加等により、宿泊観光及び飲食が順調で、受注量が増えた事で業況が若干ではあるが改善された。組合員それぞれにコスト削減には努めているものの、仕入価格の上昇、資材や物流経費の値上げ等により厳しい状況は相変わらずで、来月も従前の売上を期待するものの、その動向には大きな不安もあるようである。
 
生花販売
*小売店舗の昼間については、ギフト・ホームユース共に売上は減少傾向にある。夜間においては、昨年同様に低迷状況が継続している。卸部門では、月中旬から単価安により売上は減少している。加工部門においては、月中旬まで単価高騰により原価率が悪化している。ブライダル部門においては、婚礼件数が落ち着いてきており、今後は減少傾向となる。
 
石油販売
*新型コロナウイルス感染症の5類への移行から半年を迎えたが、当初の期待ほど需要は戻っておらず、依然として前年度実績に届かない状況が続いている。ガソリンは生活必需品のため、仮に価格上昇を嫌がって消費者は一時的に買い控えても、給油量が少なければ次の来店が早まるだけで需要減は長期化しないが、今回はコロナ禍と価格高騰の双方が緩和しても需要は上向かず、いつもとの違いを感じつつも明確な理由を導き出せず、我慢の商戦が続いている。
商店街 佐世保市
*11月も景況は概ね安定して好調のようである。商店街の空き店舗も久しぶりに2店舗ほど入居が決まり、年末に向けて消費の方も加速的に伸びる事を期待している。
 
島原市
*11月3日文化の日に、商店街の女子会を中心に発案してきた「Oh! BENTOマーケット」が開催され賑わった。これは、女性主婦の目線で店舗の食事を自宅で楽しむ!をコンセプトにテイクアウトの弁当やフードの他に、ハンドメイド雑貨やお子様の喜ぶワークショップ等、家族皆で楽しめるイベントとして、今後も出店者やお客様にも認知され、更に盛り上がり、活性化に繋がればと期待している。また、11月25、26日は島原産業まつりがあった。商店街から会場までシャトルバス等の車が必要となり、そのままでは賑わいに繋がらないため、商店街として産業まつりに来店されたお客様等に対し、商店街の魅力や存在をアピールする方法等を検討する必要がある。
サービス業 旅館業
*人手不足の状況が続いている。
 
旅館業
*前年同月比では、全体的に減少した。
 
飲食業
*前年比マイナス10%~15%の着地となった。全国旅行支援のクーポン効果がなくなった影響が大きく、客数としてはそこまで変化していないと思われるが、購買まで至っておらず、クーポンの存在が大きかったと思われる。また、傾向として社員の団体旅行が増加している。
建設業 建設業
*県内企業で人手が不足している業種は、作業員的職種が40.8%となっており、建設業も含まれている。そのため、企業説明会等に積極的に参加し、人材確保や定着のために、最優先で給与水準引上げや福利厚生の充実等を行っている。しかし、新規中途採用者もゼロの状況で、定年退職者の再雇用等で、ますます社員の高齢化が進んでいる。
運輸業 運送業
*燃料費が下がらないため、収益が悪化し厳しい状況が続いている。運賃の値上げ交渉は行っているが、中々希望額までの上昇も見込めず、負担増を背負い込む状況から抜け出す事が出来ずにいる。

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