経営情報
情報連絡員情報
毎月、県下の各業界より48名の情報連絡員の景況判断とレポートをもとに集計しております。
計算式:(「増加」「好転」した組合数-「減少」「悪化」した組合数)/有効回答数 × 100
※ただし、在庫数量についてはマイナスの場合には好転、プラスの場合には悪化の方向としています。
天気図マークの基準は次のとおりです。  
快晴:30~10 くもり:10~△10 雨:△10~△30 大雨:△30以下

10 月 期 景 況 天 気 図

10 月 期 情 報 連 絡 員 報 告
食料品 味噌醤油
*出荷量前年比は醬油味噌共に微減であった。値上の影響もあり出荷減となったが、年末に向けて挽回を期待したい。急に気温が下がり、暖かい鍋料理が恋しくなる季節だが、鍋物野菜の動向が気になる。今年も「10月1日醬油の日の集い」が都内で開催され、「第52回全国醬油品評会」の受賞が発表される。また、全国味噌鑑評会の受賞は、11月の発表。
 
食料品
*原材料の高騰、円安及び賃金大幅上昇等が商品価格に十分に転嫁できていない(約40%)。商品価格を上げると消費離れにつながる。今回の最低賃金値上げは、中小企業にとって大問題で、今後の人件費上昇が経営不安となっている。
 
麺類
*10月前半は暑さが続いた影響もあり、売上は減少した。後半は例年並みの気候になり、幾分売上も回復してきた。観光客も比較的多いため、飲食店の売上も後半持ち直した。
 
麺類
*11月のキャンペーンに向けて、在庫数量が増加している。キャンペーン中の売上増に期待しつつ、更なる拡販を行っていきたいと考えている。
 
酒類
*10月期の島内での各種イベント開催や観光面での修学旅行などは、飲酒需要とはつながりにくい。また、コロナ以降地元での結婚式がめっきり無くなったように感じる。製造期を前に原材料(大麦・米ともに)値上げの通知が来ており、売上努力はしているものの、更なる収益圧迫を強いられる。
繊維工業 衣類
*受注量が減少し、人員削減を行った企業もあり、引き続き非常に厳しい状況である。
 
織物製成人男性・少年服製造業
*受注にバラツキが見られる。また、慢性的に人手が足りていない。景況としては下り坂で春物に期待したい。
印刷 印刷
*売上高は増加傾向ではあるが、原材料の価格高騰に伴い諸材料の値上がりが続いているため、負担が大きい。依然として、厳しい景況が続いている。
窯業・土石製品 陶磁器
*原材料費の高騰で収益が悪化し、受注に対して生地業者の減少による生地の納入の遅れで、生産に遅れが出ている。今後、この状況がますます進むものと思われる。
 
セメント製品
*今年は、先月と同様に販売価格、売上高は上昇しているが、下請けの場合は材料費のみの上昇にとどまり、人件費分の上昇まではいっていない。なお、元請け工事の場合は、人件費も同様に上昇しているところが多いようだ。人員に関しては、相変わらずの減少傾向にあり、そのおかげで、仕事が忙しいと感じられる部分もある。

生コンクリート
*9月中旬から約1ヵ月をかけて、組合員の工場が生産する生コンクリートの品質に関する監査が実施され、重大な指摘もなく監査が無事終了した。この監査は、国土交通省、長崎県土木部等の検査員立会の下で行われており、組合員工場の製造する生コンクリートは品質に問題がないことが証明された。
輸送機器 輸送機器
*昨年度(10月)と比較して 組合全体では、造船関係・造機関係(機械・ボイラー・タービン)とも横ばいの状況にある。先月との比較でも造船関係・造機関係とも大きく変化していない。造船に関しては10月以降のイージス艦工事が入ってくれば、昨年を上回る工事量になってくる。立神地区での工事量は防衛省新造護衛艦4隻の各セクションでの艤装工事・試験運転など先月同様推移している。作業人員は、多少増員している。修理艦は現在4隻、2隻は10月末に改修工事が終了し就航している。造機関係(機械・ボイラー・タービン)は、アフターサービスなど出張工事などが多くなってくる(工事量は現状のまま低操業で、11月以降少しずつ好転してくる予定)。8月5日に豪州の新型護衛艦日本製導入(三菱重工業の提案を採用)、2026年初旬の契約を目指し官民一体となって今後の受注を計画して行きたい。
 
輸送機器
*アメリカの連邦議会で予算案が可決されなかったため、米海軍佐世保基地の契約業務が滞っている。
小売業 青果物販売
*10月の取扱高は104%。猛暑の影響で、青果物の価格は高く、特にトマトなどの果菜類の高値が目立つ。今月は秋の大祭「長崎くんち」で街中は賑わいを見せているが、郊外はそれほどでもなく、限定的な盛り上がりとなり売上高の増加には至っていない。
 
鮮魚介販売
*今月上旬から中旬までは北海道産、岩手県産の生サンマが入荷し、秋の味覚の販売が順調であった。しかし、中旬後半は大きい型が少なくなり、値段が1.5%~1.8%程度上昇し、小型主体に変化した。また、サンマ自体の品質も徐々に悪化していった。地魚も天候に恵まれて中旬までは落ち着いていたが、下旬頃には悪天候の影響で日増しに減少していった。時期の鮮魚が見られなくなり、赤魚(甘鯛、糸ヨリ鯛)の高値が続いている。青魚(アジ、サバ)は、落ち着いたり、高値がついたり、変動があった。この価格では利益を出すことは至難の業で、鮮魚小売業者は悲鳴を上げている状態。
 
生花販売
*小売店舗は、夜間の売上は減少。コロナ禍以降、以前の活気が戻っていない。昼間の売上は減少。前年度はスタジアムシティのオープンなどで売上が若干あったが、今年は何もなし。卸部門は、売上減少が続いている。加工部門は、使用花材の値上げにより、消費者が離れていっている。ブライダル部門は、件数が減少し、単価アップも追いつかない。
 
石油販売
*県内市場では利益が残らず、事業継続にジレンマを抱える中小企業者が増えている。理由としては、燃料油の需要減少や価格競争によるマージン悪化、人件費などのコスト上昇が重なったことにある。どれか一つでも問題ではあるが、三つが重なったことで経営の土台そのものが揺らぐ要因となっている。収益性は、年々悪化しているが、地域住民にとっては生活に欠かせない存在でもある。しかしながら、いずれも今後改善する見込みは低く、販売業者はかつてない試練の渦中にある。
商店街 佐世保市
*10月に入り、数多くのイベントが開催され人流は多かったが、景気を押し上げるまでには至っていない。物価高が消費者の購買欲をそいでいる。下旬になり寒くなってきたので、11月以降の売上の伸びを期待している。
 
大村市
*値上の最終ステータスである消費者が買い控えており、なかなか上手く回っていない。
サービス業 旅館業
*10月はハウステンボス周辺のホテルは好調だったようだが、街中のホテルは10月も苦戦している。ビジネス客が減少しているようだ。
 
飲食業
*料理店は、ほぼ前年並みの売上を確保。物販店は前年比▲3~5%程度と若干減少。おくんち期間、その後の3連休ともに期待していたほどの人出はなく、体感として前年よりは人出は少なかった。物販店の売上減は、その影響が少なからずあったと思われる。
建設業 建設業
*新卒・中途に限らず求人活動を行っているが、人材確保が難しい課題であるため、具体的な求人票の記入方法や採用後の定着に向けたフォローなどの建設業人材確保対策講習会を開催したところ、多くの組合員の参加があった。
運輸業 運送業
*県内、県外共に荷物の動きが悪く、前年より輸送量が減少している。最低賃金も大幅に上昇したことにより、さまざまな物流に関わるコストも上がり、厳しい状況は継続している。運賃に関しては、荷主との交渉中であるが、多少は上昇しそうだが、まだまだ物流コストの上昇には追い付いていない。

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