食料品 | 味噌醤油 *出荷量前年比は、醤油微増、味噌微減であった。味噌は特に猛暑の影響があり、厳しかった。そのような中、全国醤油品評会が開催され、一次審査を通った53社が二次審査に進み、「10月1日醤油の日の集い」で農林水産大臣賞ほか候補が決定し、発表される。また、全国味噌鑑評会も出品受付中で、品質向上を目指し、技術の研鑽を図ることを目的に毎年開催されている。 食料品 *原材料の高騰及び人件費の賃上げで販売価格を上げた分、売上高は増加したが、売れ行きは減少傾向にある。要因としては、価格値上げとこの猛暑で商品によっては需要が低下している。したがって、収益状況も悪化傾向である。 麺類 *猛暑の影響で、麺類の動きは低調であった。光熱費、電力費等の高騰で収益環境は厳しい。 麺類 *8月の個人売上については、過去最高の実績を記録することができた。一方、問屋向け売上は前年比90%にとどまり、目標には達していない。要因としては、需要の一時的な鈍化や一部取引先での発注減が挙げられる。引き続き、市場動向を注視したい。 酒類 *梅雨明けが早く、8月も上旬の数日を除けば好天であったが、連日の酷暑に加えて、九州郵船の値上げなどもあり、観光客や帰省客の来島に不安があった。それでもお盆連休が長かったので、そこそこの賑わいを感じるところであった。コロナ明け以降、少しずつ売り上げは上昇しているものの、これから賃上げや原材料の値上がりへの対応が求められる。 |
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繊維工業 | 衣類 *縫製業は毎月どこかが閉鎖を選択している状況で、人手不足に悩み、受注の不安定に悩み、経費の高騰に悩んでおり、引き続き厳しい状況である。 織物製成人男性・少年服製造業 *猛暑の影響で受注が減少している。また、依然として人材不足である。 |
印刷 | 印刷 *売上高・販売価格はやや増加・上昇してきているが、収益状況の回復には至らない状況である。原材料費の高騰、光熱費の値上がりと人件費の負担増が大きく影響しており、厳しい景況に変わりはない。 |
窯業・土石製品 | 陶磁器 *8月から主原料である天草陶土の値上げの影響で、陶土代も25%以上、また生地代や他の資材も値上がりして収益を圧迫している。8月も一部駆け込み需要があり共販取扱い実績は、昨対の100%となったが、9月以降の落ち込みが懸念される。 セメント製品 *先月からは変わらず、一般客向けは単価も上昇し利益率も上がってきているようだ。しかし、ハウスメーカーや工務店の下請け工事においては、材料費分は多少値上げしているようだが、人件費までの値上げには至っておらず、職人不足に拍車をかけている状況が続いている。 生コンクリート *出荷実績は前年同月対比で87.9%、前年累計(4~8月)対比では89.7%と10%ダウンの状況で推移している。本年度出荷想定数量と乖離しており、運営が厳しい状況となっている。特に県北地区・下五島地区は、出荷数量が前年累計比で80%を切っている状況で、今後も目立った物件がない状態である。 |
輸送機器 | 輸送機器 *昨年度(8月)と比較して 組合全体では、造船関係・造機関係(機械・ボイラー・タービン)とも横ばいの状況にある。先月との比較でも造船関係・造機関係とも大きく変化していない。造船に関しては、10月以降のイージス艦工事が入ってくれば、昨年を上回る工事量になってくる。立神地区での工事量は防衛省新造護衛艦4隻の各セクションでの艤装工事・試験運転など先月同様推移している。作業人員は、多少増員している。修理艦は現在3隻の修理工事を行っている。造機関係(機械・ボイラー・タービン)は、アフターサービスなど出張工事などが多くなってくる(工事量は現状のまま低操業で、11月以降少しずつ好転してくる予定)。8月5日に豪州の新型護衛艦日本製導入(三菱重工業の提案を採用)、2026年初旬の契約を目指し官民一体となって今後の受注を計画して行きたい。 輸送機器 *沖縄ホワイトビーチに停泊中の佐世保を母港とする米軍艦船USS NEW ORLEANS (ニューオリンズ)で火災が発生した。 |
小売業 | 青果物販売 *今年は例年に比べ梅雨明けが早く、好天続きで日焼けや高温障害が多く、昨年に比べかなりの入荷減となった。特に、果実類は主力のメロン、ブドウ類の生育遅れが目立ち、お盆商戦に間に合わない品目が見受けられた。また、日中の気温が高すぎて客足が鈍く感じられた。取扱高は、昨年比93.3%。 鮮魚介販売 *今月上旬は、大雨と時化で全体的に水揚げ量は少なく、また、魚種も少ない日が続いた。中旬のお盆時期は少しずつではあるが回復したが、この時期に欠かせないザッコ海老(茂木エビ)の入荷が全くなく、入荷があった場合でも品質的にはあまり良くはなかった。去年のナマコ以来、あるべき時期に鮮魚の姿がなくなりつつある。やはり、温暖化による海水温度の上昇の影響があるのではないか。また、盆明けは天気が回復して暑い日が続き鮮魚は減少したが、青物はアジ、イワシ等少し高めではあったが、少しずつ水揚げがあった。赤物は少なめで金額的には高値の状態だった。鮮魚が全体的に高値の状況が続けば、鮮魚小売業が利益を出していくのは厳しいと思われる。 食肉販売 *当月は連日の猛暑の影響もあり、小売店への来店頻度の減少が見られたが、瞬間的には高単価の商品の売れ行きが良く、売上的には微増であった。一方、業務用関連では時期的な交流人口の増加により、宿泊施設や飲食店などからの受注も順調で、売上も増加傾向であった。しかし、利益面では原料の出荷遅れなどによる相場の急騰で売上原価が上昇したことと、他のコストアップ分の売価転嫁が十分にできずにかなり圧縮されたようだ。昨今の業界の課題でもある人手不足問題がますます深刻さを増してきており、日々の業務に支障をきたす場面も多々あるとの意見も多い。 生花販売 *天候不順で材料が間に合わないものもあったが、全体での需要が落ちていることは間違いない。小売店舗は、夜間は売上は変わらずに悪い。昼間は売上減少、お盆商戦は、前半が天候不順のため出遅れ、追いつかず。卸部門は、売上が前年比でかなり悪い。天候もあるが、買い控えなどの影響もあり。加工部門は、売上は若干の減少であるが、原価高で利益が減少。ブライダル部門は、8月は婚礼が少ないことが毎年のことであり、売上は昨年並み。 石油販売 *例年であれば、帰省や高気温を追い風に売上の柱を立てられる、1年でも有数の書き入れ時期であるが、旧盆直前の大雨の影響もあり、燃料ボリューム・油外とも販売不振が続いている。特にガソリン需要は深刻で、7月から続く猛暑の影響もあって前年並みで推移していたが、大雨の影響で需要は前年実績以下で推移、全体的に夏の勢いを欠く状態にある。また、物価高に伴う節約志向に人手不足による提案ロスが重なり、油外収益は、輪をかけて悪い状況にある。 |
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商店街 | 佐世保市 *8月の平均気温が3年連続で過去最高を記録し、連日の酷暑が続いたことで外出を控える風潮となり、商店街も通行量が減少した。8月中旬に行った通行量調査でも昨年比約20%減、コロナ以前との比較では40%近い減少率で驚いている。9月も引き続き暑さが予想されているので、売上の低迷が心配される。 大村市 *在庫調整でしのぐ状況。テレビからも防災ラジオからも、毎日猛暑のため不要不急の外出は控えるようアナウンスがあるため、路面店には厳しい8月であった。 |
サービス業 | 旅館業 *夏休みに突入し、販売価格は上昇した。 飲食業 *料理店は前年並を確保。物販店は、前年比▲10%程度と落ち込んだ。全体的に暑さの影響があるのか、客数の絶対数が減っている。特にお盆期間内は、前半の大雨が影響したと思われ、減少が顕著であった。 |
建設業 | 建設業 *時間外労働上限規制、熱中症対策義務化などに対応するために、現場では生産性を向上させて、安全かつ工期を守る対策を取っているが、建設業に関連するすべての業種が慢性的な人手不足及び担い手不足である中、人口減少と若年労働者の都市部への流出で人材確保に苦慮している状況である。 管工事 *全般的に人員が不足している。求人を出しても、良い人材を雇用することができない。若い人材を雇用しても長く働いてもらえない。 |
運輸業 | 運送業 *全国的に荷動きが悪く、燃料の価格も高止まりしているため厳しい状況が続いている。取引条件も前年から変わらない荷主も多く、物流コスト上昇分を運賃に転嫁できるようにお願いしている状況。 |