食料品 |
味噌醤油 *3月は消費増税前の駆け込み需要も若干あり、前年をオーバーした企業もあるが厳しい状況に変わりはない。4月には、全国大手量販店等が消費の冷え込みを防ぐため、価格の据え置きや、値下げ合戦等が苛烈を極めることが想定され、業況は一段と厳しくなると思われる。 水産加工品製造業 *魚価は輸入原料の値上がりと水揚げの減少で値上がりしているが、納品価格は据置きのため、加工業者の経営は厳しさを増している。(水揚は前年比数量81%、金額87%)冷蔵庫も保管数量は減少し、電力料金の値上がりもあり経営は一段と厳しくなっている。 漬物 *消費増税前で厳しい状況である。買い溜めもなく、落ち込む傾向で、4月からどのように展開するか不安である。 酒類 *課税移出数量は、清酒が前年同月比92.3%、本格焼酎は101.3%、全体では98.7%であった。在庫数量は、清酒が前年同月比106.4%、本格焼酎は94%、全体では95.6%であった。 |
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印刷 |
印刷 *年度末、前月と比べると幾分いいが、前年同月との比較ではやはり悪化している。 |
窯業・土石製品 |
セメント製品 *前年比46.7%増、前月比43.5%増。受注は消費税の関係もあり増加となる。 生コンクリート *出荷は前年度比121%アップの実績となり、離島も含む各地区において前年を上回る出荷となった。原材料費がアップしているため利益にまでは繋がっていない。 |
鉄鋼・金属 |
金属製品製造業 *先月と不変であるが、全体的には仕事量は確保している。特に亜鉛メッキ・ボイラ関連・舶用機器関連は堅調に推移している。 |
輸送機器 |
輸送機器 *今月は、期末と消費税UPの両要因で駆け込み需要があり、現在もその余波で高操業が続いている。 |
その他製造業 |
畳製造業 *畳表、畳床等の値上げに悩んでいる。消費税の値上げによる駆け込み注文があった。 |
小売業 |
青果物販売 *4月1日からいよいよ消費税8%に突入する。高額商品への駆け込み需要で、その反動から消費者の青果物に対する節約モードの広まりで、3月分の青果物取扱高は前年同月比98.3%と前年割れであった。なお、前期比は100.4%と前期を辛うじて上回った。消費者の青果物に対する低価格指向はますます高まっていくであろう。今後も厳しい局面を迎えることが予想される。 鮮魚介販売 *ぶりの大漁が続き、入荷が順調であった。 食肉販売 *消費増税絡みで、小売りの駆け込み需要が話題となった。当月、生鮮食品関連は性質上、影響が少なく若干の売上プラスであった。地域的には、大型商業施設の一時閉鎖もあり周辺小売店では消費者の動線が変化しプラス・マイナスの影響が出ているようだ。一方、年度末ということもあり、種々行事、歓送迎会等の影響で業務用についてもプラス効果は一部あったようだ。収益面では原料相場上昇の為、売上原価を押上ており厳しい状況は変わっていない。今後も、相場が下がる要素はなく、しばらくは続きそうである。さらに、現在、九州を中心に「豚流行性下痢」(PED)が発生しており、多方面に大きな影響が出るのは間違いなく業界の不安要因の一つである。 鼈甲製品販売 *消費税の駆け込み需要も反応なし。対前年売上高比90.77% 石油販売 *高値安定にて推移。小売は価格競争激しく相変わらずマージン減少。4月からの消費税引き上げについては、全国石油組合連合会として「転嫁カルテル」、「表示カルテル」=消費税額分上乗せ、総額表示を実施(公取届出)。 |
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商店街 |
佐世保市 *中央から好況が伝えられているが、佐世保は特に小売が厳しい状況が継続している。 大村市 *H25年4月、地元百貨店が閉店して約1年になる。駅通りにスーパーができ、地元百貨店と2核1モール構想があったが、今はスーパーの1核のみとなっている。H26年11月完成予定の市民交流プラザの完成が待たれる。 島原市 *地元スーパーが撤退してから余計に活気がなく見える。早く、スーパーなど進出してくれるよう働きかけている。 |
サービス業 |
自動車整備 *消費税に対する増税対策、4月車検等が増加した為。 旅館業 *3月の売上は対前年同月比28.6%のプラス、金額で約1,700万円の売上増加。宿泊客の増加と共に、消費増税前の駆け込み需要があったのが要因と思われる。4月末からの黄金週間が、今年は前半と後半に完全に分かれたため、後半の3日間に集中している。予約状況はあまり良い感じとは言えない。消費増税の影響がどうなるか、今後の推移に注目したい。 飲食業 *料理店は3連休もあり前年比5%程度のプラスと堅調に推移した。物販店は前年比5~10%程度のダウン。 *3月最終の土日は例年より人出は減少した感じがする。4月以降の消費税の影響も物販店にとっては厳しいものと思われる。 |
建設業 |
建設業 *現状は前月と変わらない。建設技術者・技能者不足や建設資材の供給対応と価格高騰により、工期に影響が出ており深刻な状況である。また、建設業関連の労務費が上がっていると言われているが、現実は実勢単価と乖離しており適正な単価に戻りつつある状況で、中長期的な見通しが立たず新規採用者よりも、即戦力の人材確保が優先され、設備投資等の計画ができない状況である。 |
運輸業 |
運送業 *年度末で仕事量は、例年並みではあったが売上は少し減少した。収益も経費が増えており悪化している。運賃の値上げ交渉もなかなか進まない。今後も厳しい状況が続きそうだ。 貨物運送業 *前年から比べると少しづつ車の動きが色々の業種で増加している。年度替りからと思われるが、土木関係・建築資材等の動きも増加している。若干、世の中の景気が上向いてきたのではないかと思われる。しかし、相変わらず油の価格は高止まりのままで採算面では各社苦しい毎月を送っている。 |