経営情報
情報連絡員情報
毎月、県下の各業界の48名の情報連絡員の景況判断とレポートをもとに集計しております。
*天気図の見方:各景況項目について「増加」又は「好転」との連絡を頂いた業種割合から「減少」又は「悪化」との連絡を頂いた業種割合を引いた値をもとに作成しました。その基準は次のとおりです。
快晴:30以上 晴れ:30~10 くもり:10~△10 雨:△10~△30 大雨:△30以下
8 月 期 景 況 天 気 図
天気図
8 月 期 情 報 連 絡 員 報 告
食料品 味噌醤油
*8月は、天候不良で曇りや雨の日が続き、めんつゆ類をはじめとする夏物商品の売上げが伸び悩んだ企業もあり、組合全体としても売上、収益ともに厳しい状況に変わりはない。

冷凍水産食品加工業
*魚の水揚げは前年比数量で67%、金額で84%と台風の影響等で大きく減少した。そのため、加工場は原料が少なく魚価も高いため、ほとんどの企業が苦労して冷凍原料を集めて仕事量を確保した。冷蔵庫は冷凍保存する原料が少なかったため仕事量は半減した。

漬物
*長雨の影響で野菜等が高騰しているが、価格には反映できない商品も多い。益々厳しい状況が続くだろう。

食料品
*一部の企業では雇用人員が増加する企業もある。

酒類
*課税移出数量は、清酒が前年同月比104%、本格焼酎は91.5%、全体では94.1%であった。在庫数量は、清酒が前年同月比94.2%、本格焼酎は94.2%、全体では94.2%であった。
印刷 印刷
*厳しい状況ではあるが、低下の度合いが以前より緩やかになりつつあるようである。
窯業・土石製品 生コンクリート
*本年度に入り依然として前年比80%台の低調な出荷が続いており、状況は良くない。
鉄鋼・金属 金属製品製造業
*社によって仕事量はバラツキが生じるものの、全体的には堅調に推移している。特に舶用機械関連(小型過給機)は今後、増加を予想はしているが、受注価格は厳しい。
*製缶メーカーでは、造船業並びに建設業の人材不足の影響により溶接工の人材確保が困難になっている。
輸送機器 輸送機器
*従業員の高齢化対策として陸上輸送業者では、大型トラック、トレーラーでの長距離運転は無理があるので一部ダンプカーを投入して、近距離輸送に切り替え対応することになった。
その他製造業 畳製造業
*公共住宅新築畳工事の単価が少し上がった。
小売業 青果物販売
*8月は梅雨期と間違うほど雨の連続であった。本県もお日様を見たのは5~6日位しかないだろう。長雨、そして台風により四国、北海道、広島地方は被害も甚大であった。青果物も入荷量が大幅に減り、白菜、レタス、キャベツ、きゅうり、トマト、ナス等高騰したため、取扱量を押し上げ前年同月日103.4%と前年を上回った。この長雨と日照不足により、秋野菜の生育が遅れ高値傾向はしばらく続くものと予想される。

鮮魚介販売
*今月は雨、しけ続きで入荷が少なかった。

食肉販売
*例年にない異常気象や消費者の買物時間帯に大雨になることも多く、客足に大きな影響を受けた。特に週末がほとんど雨天でバーベキュー等の予約のキャンセルが相次いだという組合員もあり、予定していた売上がなくなるのは、経営的にも精神的にもダメージが大であったそうだ。当然この荒天は業務用関係にも大きく影響を及ぼし、5%以上の売上減という組合員が多かった。卸・小売とも、原料相場上昇分の売価転嫁が一段落したところだっただけに収益面にも影響が大きく業況は悪化した。

鼈甲製品販売
*対前年売上高比85.18%。4ヶ月連続して前年割れが続いている。

石油販売
*盆前後のガソリン需要が注目されたが、天候不順により失速した。原油価格の値下がりも加わり価格競争力激化、非常に厳しい経営状況継続中である。
商店街 佐世保市
*引き続き厳しい状況が継続しているものと判断している。

大村市
*前年同月比4月のアーケードの通行量が約3割に落ち込んでいる。それに伴い景気も落ちている。近くの地元スーパーが閉店したことに伴い食品関係は少しだけ増加している。11月の交流センター開所が待たれる。

島原市
*島原一番街では、にぎわい補助金を活用して、夏のイベント「土曜夜市」拡大として、7月16、26日、8月2、9日の4回開催することができた。
*お客さんの来客数はいつもと同じようだが、次からはそのお客さんを各店舗の売上にどう繋げるかが課題である。秋のイベントは「一番街・秋の映画祭り(仮称)」を計画している。
*空き店舗にしゃぶしゃぶ店がオープンし、10月にもパスタ屋、写真館がオープン予定である。
サービス業 旅館業
*7、8月は台風、強雨と天候に恵まれない日が多く、観光客の出足に響いた。

旅館業
*8月売上は対前年比マイナス9%、金額で約600万円の減少。前半2週間続きで週末台風の影響があり、月間を通し天候不順が続いたのが原因だろう。全国的な局地豪雨で宿泊客が減少しており、9月前半もかなり苦戦している状況である。

飲食業
*天橋の影響が大きく、料理店は前年比微減から10%減、物販店は10%から15%減と物販店は下げ止まりが見られず苦戦が続く。
*観光客の絶対数減、支出減が重なっており、更なる消費増税は現状のままでは大変厳しいと思われる。
建設業 建設業
*今月長崎県庁新庁舎建設工事の一部が入札不落となった。不落要因は色々考えられるが、資機材価格や技能者労務費上昇が最大の要因と考えられる。昨年度同期は、仮設機材稼働率が8月より急激に上がったが、今年は今のところ落ち着きを見せているものの、これから動きがあるものと期待している。また、仮設機材メーカーの生産納品状況は、昨年と変わらず3ヶ月から半年近くかかるものもあり、価格は値上がりしている。
運輸業 運送業
*8月は売上が例年通り落ち込んだ。夏場は仕事量が一番少ない時期である。軽油も高止まりが続き、厳しい状況が続きそうだ。

貨物運送業
*最近運送業界も若干の動きが増えてきている。同業者も会社によって運ぶ品物が異なるが建築資材、室内外空調機等を運ぶ会社も車の動きが増えてきている。また、燃料も若干値下げの提案を受けている。今後は、好景気が長く続いてくれるよう願っている。

トップへ