経営情報
情報連絡員情報
毎月、県下の各業界より48名の情報連絡員の景況判断とレポートをもとに集計しております。
計算式:(「増加」「好転」した組合数-「減少」「悪化」した組合数)/有効回答数 × 100
※ただし、在庫数量についてはマイナスの場合には好転、プラスの場合には悪化の方向としています。
天気図マークの基準は次のとおりです。  
快晴:30~10 くもり:10~△10 雨:△10~△30 大雨:△30以下
2 月 期 景 況 天 気 図
2 月 期 情 報 連 絡 員 報 告
食料品 味噌醤油
*2月の醤油・味噌の出荷量は、前年比微減。やはり新型コロナ感染拡大による消費活動の落ち込みで飲食店を中心に売上が大幅減少、巣ごもり需要でカバーするものの、まだまだ先行き不透明の状態が続いている。これから新型コロナ禍の状況を味方に、いかに先を見ていろいろなことにチャレンジし、勝ち残るための提案力のある商品や販売の工夫が必要と感じる。ワクチンの効果を願いたい。
 
冷凍水産食品加工業
*2月の売上は、前年よりやや減少した。おでんのシーズンでもあり、練り製品の売上に期待していたが、新型コロナウイルスの影響が継続しており、消費行動は低調であった。
 
食料品
*新型コロナ禍の影響で食肉加工品等製造業は売上高が増加しているが、菓子製造業及びあん類製造業は売上高が減少している。製造業合計売上高は、前年比で増加している。
 
麺類
*緊急事態宣言による飲食店の営業時間短縮で、飲食店向けの売上が大きく減少している。また、ランタンフェスティバルの中止に伴い、土産品の売上も低調である。一方、スーパー・生協などの販路は好調に推移している。組合員全体では飲食店向けの商品を主に作っている事業所が多く、売上減少した組合員が多い。
 
酒類
*課税移出数量は、清酒が前年同月比53%、本格焼酎は68.7%、全体では64.1%であった。在庫数量は、清酒が前年同月比85.4%、本格焼酎は106%、全体では103.3%であった。
印刷 印刷
*紙・板紙の国内需要は、リーマン・ショック後の2009年に大きく減少して以降、V字回復することなく推移してきた。紙については、新聞用紙や印刷・情報用紙等のグラフィック系を中心に、人口減少・少子化・ICT化等の構造的な要因により減少を続けている。
窯業・土石製品 生コンクリート
*下半期に入ってからの出荷の落ち込みが激しく、前年の出荷も10%ダウンの実績であったが、ここ2か月は落ち込んだ前年実績から更に80%を切るような出荷状態となっている。
鉄鋼・金属 金属製品製造業
*組合員全体の売上では、前年同期より98.4%と減少した。組合員別で見ると7社中3社(前回と同じ)が減少しており、火力発電関係の比重が高い組合員が厳しい状況となっている。舶用機械については、製品台数(生産台数)はそれ程減少していないが、大型から中・小型へと移行しており、その影響から売上・販売価格・収益・仕事量などが減少傾向となっている。仕事量の減少に伴い3組合員が雇用調整助成金を活用し、休業(2~3日)を実施している。中小企業大学校直方校と連携してのサテライト・ゼミ(3回)を終了した。
一般機器 一般機器
*昨年と比べると状況はかなり悪化している。先行きが見通せないため不安が募る。最近は一進一退の状況であるが、希望が見え隠れするため不安は益々増大してくる。
小売業 青果物販売
*2月の取扱高は、昨対比112%となる。果実類では、主力のイチゴが日照不足や積雪の影響で実なりが悪く小粒傾向に。また、メロン類や雑柑類に関しても入荷が少なく全体的に高値が続いた。蔬菜でも悪天候の影響で関東関西の引き合いが強く、単価高で推移した。まだ、新型コロナウイルスの影響が強く残り、飲食店への納品業者を中心に底を抜け出していない。政府等の救済策を切に願うばかりである。
 
食肉販売
*新型コロナウイルス感染拡大防止対策により発出されていた「緊急事態宣言」も解除され、店頭小売・業務用卸ともに消費者・得意先に若干の変化が見られたが、組合員の事業形態の違いもあるものの、これまでに各々相当なダメージを受けており、回復にはまだまだかなりの時間を要するものと思われる。今回、組合として他の関連事業者団体とも連携し、県・市など行政に対して支援を求める要望書を提出、各々新たな救済措置が取られる決議がなされたところである。収束の方向に向かっているとはいえ、そういった支援・助成がなければ事業の継続が益々困難な状況になり、廃業も検討せざるをえないとの意見もでている。
 
生花販売
*小売店舗の昼間は、緊急事態宣言により下降気味だが支援事業等に支えられ売上減少に歯止めをかける。夜も緊急事態宣言により、厳しい状況が続いている。卸部門では、全体の相場が崩れているため売上減少が続いている。加工部門では、スーパーのお客様自体が減り売上も減少しており、ブライダルもキャンセルが増加している。
 
石油販売
*緊急事態宣言が解除されたが、消費者の動向は依然として自粛ムードが高く、県をまたぐ移動も少ないこともあり、大幅な需要回復の見通しは立たず、販売量も15%程度減少している。
一方原油市場は、ОPECとロシアなどの産油国からなるОPECプラスが協調減産幅を維持する事で合意したことやサウジアラビアによる2月、3月の自主減産表明、新型コロナウイルスのワクチン普及や米国の大型経済対策で景気が持ち直すとの期待から上昇を続けている。足元の価格は1年前の水準を上回っており、販売価格も更に上昇に転じると思われる。
商店街 佐世保市
*1月に引き続き、2月も来街者の回復及び業況の好転はなかった。2月はもともと商売の閑散期であるのに加えて、この新型コロナ禍により経営が窮地に陥っている店舗もあると思われる。3月に入り、6府県の非常事態宣言解除や新型コロナワクチンの接種開始など明るい材料も散見されるので、そこに期待をかけている。
 
島原市
*GoTo商店街事業のイベント事業が全国一斉停止措置により、集客を伴うイベント等が実施できなかったが、「島原一番街想い出がいっぱいプロジェクト」の一環として、島原市特産品応援プレゼント企画の抽選会を行い、SNS等で抽選会状況を発信し凄く好評であった。今後、募集の際に呼びかけていたLINE等の申請者にも商店街の状況やイベント告知などを行い集客や売上に繋げ、商店街を盛り上げていく予定。商店街が指定管理している「ゆとろぎの湯」の1月の昨対は61%で、2月は74%であった。
サービス業 旅館業
*新型コロナウイルスが長引き、息も絶え絶えである。
 
旅館業
*GoToキャンペーン利用中止の延期・緊急事態宣言・営業時間短縮要請で、休業が数件、営業した旅館も前年同月売上対比は50%以上減少した。
 
飲食業
*前年比△90%~△95%、前年はランタンフェスティバルが2月にあったため、大幅ダウン。国の一時支援金があるとはいえ、飲食と物販では差があり、相対的に物販の方が厳しい窮状にある。また、宿泊も県民向けキャンペーンがある中で、観光関連でも物販向けの取り組みが少ない。
建設業 建設業
*新型コロナ禍で民間企業の設備投資マインドが低下している状況の中で、数少ない民間工事があった場合は、他社競合で受注競争が激化している。
運輸業 運送業
*年度末にかけてなかなか土木関係の仕事量が増えてこず、売上減少している。また、軽油の上昇により収益悪化してきており、厳しい状況が続いている。

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