食料品 |
味噌醤油 *5月の出荷量前年比は、醤油は微増したが、味噌は微減した。味噌の微減は、新型コロナウイルス感染症の拡大による、業務店の休業と営業時間短縮等が影響していると思われる。家庭用は安定傾向だが、業務用はまだまだ先行き不透明である。一日も早い新型コロナウイルス感染症のワクチン接種完了と、活気を取り戻すことを願う。 食料品 *昨年の売上が増加した分、今年は微減となり景気感が落ちているように実感している。原材料の価格上昇により、収益状況が悪化している。 麺類 *コロナ禍も1年以上が経過したので、前年同月よりは売上高は回復したが、前々年と比較すると、大幅に売上がダウンしており、資金繰りも悪化している事業所が多い。それに加えて、食用油とそば粉、小麦粉等の原材料の価格が上がってきており、今後ますます厳しくなっていくことが予測される。 酒類 *課税移出数量は、清酒が前年同月比147.7%、本格焼酎は120.2%、全体では128.3%であった。在庫数量は、清酒が前年同月比85.9%、本格焼酎は100.4%、全体では98.2%であった。昨年からのコロナ禍のため、売上高が減少しており、前々年との対比率は「清酒:62%」、「焼酎:76%」となっている。 |
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成年女子・少女服製造業 *縫製業界、農業共に新型コロナウイルス感染症の影響が顕著に受注量と売上に出ている。農業に関しては、取引先である飲食店等の営業自粛などに伴なって売上が落ちている。縫製業界にしても然り、取引先百貨店・売り場の営業自粛があり、大幅に受注量が落ちている。これまで盛んに生産依頼があった布マスク等に関しても、マスク市場が飽和状態にあるため、受注が無くなっている。対して、病院・介護用のスタッフユニフォームを作成している会社は受注量を伸ばしている。医療業界のスタッフの増員が影響していると考えられる。 |
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印刷 |
印刷 *新型コロナウイルス感染症による経済全体の停滞は、業界の景況感にも、かなり影響している。 |
窯業・土石製品 |
生コンクリート *4~5月の累計前年実績に対して「77%」と、20%以上ダウンしており、厳しい状態が続いている。5月は発注物件が少なく、今後も同じような状態が続くと思われる。 |
鉄鋼・金属 |
金属製品製造業 *組合員全体の売上高は、前年同月と比較して18%の減少。前年度の売上には、コロナ禍以前に受注した工事が多く含まれていたが、今年度は、その影響を受けて受注件数が減少したためであり、この状況は今後も継続すると思われる。対策としては、新型コロナウイルス感染症の拡大防止を念頭においたうえで、営業活動を強化して、更なる受注の上積みを図る。製品別では、石炭火力発電プラントと造船所向け工事の減少に加え、中小鉄工所からの仕事も減少傾向が顕著になっており、全体的に厳しさが増している。 |
小売業 |
青果物販売 *5月の取扱高は、103.3%となる。果実類は、ビワ、西瓜、メロン等の初夏の果実類が出そろい味もまずまずということで単価高となるが、近年まれに見る入梅の速さで中々思うように販売数量が伸びない。野菜類は好天に恵まれ前進出荷となり単価安となっている。特に成長が早い葉物、果菜類は入荷量が大幅に増えている状況。折からのコロナ禍の影響で景気が悪い状況には変わりがない。先が見えない状況に不安ばかりが募る。 食肉販売 *5月は、急激に新型コロナウイルス感染症が拡大し、県下全域に不要不急の外出自粛が、特に長崎市へは独自の非常事態宣言が発令される等状況は大きく変化した。業務用販売は、得意先の休業・時短で悪化の一途を辿った。比較的影響が少なかった小売にも弱りが見られ、実績は前年度をかなり下回る結果となった。資金繰りも、ますます厳しさを増してきており、新たな支援金など救済を渇望する。 生花販売 *小売店舗の昼間に関して、前年度は休業している店があったので、営業していた店に売上が集中した。今年は営業している店が多かったため、分散して前々年並みと思われる。夜は、繁華街が休業であったため、母の日に休業している店もあった。卸部門では、相場が上がってきたため、前年度よりも売上が増加した。加工部門は前々年度並みである。 ブライダルは前年度よりも件数が増加したが、1件当たりの単価がかなり落ちているため、前々年度並みの件数を受注したとしても、その売上を超えることはないと思われる。葬祭では、生花スタンド持ち込みの葬祭業者が増加し、スタンドを扱う店舗にとっては大きな打撃となった。 石油販売 *5月に入り、県内の新型コロナウイルス感染症陽性者数は過去最高が続き、警戒ムードが更に高まった。例年よりも早い梅雨入りの影響もあり、ガソリン需要は、コロナ禍前と比較して90%以下が続いている。当面、この状況が続くと想定され、経営状況は厳しさを増している。原油市場は価格が下落する要素もなく、しばらくの間、現状の水準で推移すると考えられる。 木材販売 *ウッドショック(建設用木材の供給量不足による価格の高騰と入手難)が起きている。 |
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商店街 |
佐世保市 *5月は昨年対比で、売上高、客数とも減少したという声を組合員から多く聞く。5月中旬までの長崎県下の新型コロナウイルス感染者増加と、例年より20日も早い梅雨入り(5/15)、この2つの要因で生じたものかと思われる。一方で、今月から高齢者をはじめとして、本格的に新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が行われているので、将来に向けて明るい展望もやや感じるところではある。 島原市 *5月の通常総会は従来より縮小したものとなったが、コロナ対策や夜市、今後の事について協議ができ、「事案浸透のためにグループLINE等のSNSを活用しよう」と意見が出るなど、意義ある総会となった。 *商店街が指定管理する「ゆとろぎの湯」は、昨年5月の連休中6日間を新型コロナウイルス感染症拡大防止のため休業していたが、今年度は対策をしっかり行い、昨年比2倍の売上となった。とはいえ、昨年比で少し良くなった程度であり、従来の営業成績に戻すには、まだまだ努力が必要である。 |
サービス業 |
情報 *大口受注があり、売上が増収。伴って、収益も増加した。 旅館業 *緊急事態宣言発令の影響により、5月は特に悪かったと感じている。 旅館業 *昨年は、全国の緊急事態宣言と長崎県からの特定業種への休業要請があり、GWを含む期間中、全旅館の宿泊部門が休業したために宿泊施設は大打撃を受けた。今年は例年までには到底及ばないが、昨年よりは良くなっている。 飲食業 *GWは、予想外の人出となったが(福岡、関西・関東からも来客あり)、それ以外は緊急事態宣言の延長もあり、お客様が少ない状態に戻った。前年単純比では5倍以上の増加ではあるが、前々年比では90%程度(修学旅行も全てなくなったため)。1年の中でのピークであり、減少率もだが実額でのマイナスが大きく、資金繰りが厳しい。 |
建設業 |
建設業 *長崎駅及び周辺建設工事や再開発工事があるが、ほとんどが大手建設企業受注で、公共施設等の移転に伴うインフラ整備や小規模新築物件は地元向けである。更にコロナ禍の影響で民間設備投資も冷え込み、地元建設業界の経営環境は先行き厳しくなると予想される。 |
運輸業 |
運送業 *5月は青果物が多く、売上が増加したが、軽油価格が上昇してきている。運転手不足も深刻であり、厳しい状況が続いている。 |