経営情報
情報連絡員情報
毎月、県下の各業界より48名の情報連絡員の景況判断とレポートをもとに集計しております。
計算式:(「増加」「好転」した組合数-「減少」「悪化」した組合数)/有効回答数 × 100
※ただし、在庫数量についてはマイナスの場合には好転、プラスの場合には悪化の方向としています。
天気図マークの基準は次のとおりです。  
快晴:30~10 くもり:10~△10 雨:△10~△30 大雨:△30以下
6 月 期 景 況 天 気 図
6 月 期 情 報 連 絡 員 報 告
食料品 味噌醤油
*6月の醤油・味噌の出荷量は前年比微減。醤油・味噌、二次加工品と動きがやや鈍い感があり、緊急事態宣言の影響で業務用も動きが鈍く、穏やかな持ち直しを期待するが、足踏み状態である。新型コロナウイルスワクチン接種の1回目・2回目の話題を耳にする度に、元気を感じる。
 
食料品
*コロナ禍における巣ごもり需要が続いていることに加えて、販路開拓等により売上高は増加している。収益の悪化に関しては、原材料価格の上昇等に起因している。
 
麺類
*小売店での売上は、概ね前年同月比マイナスに落ち込んだ(前年のような特需的な売上がなかった)一方、飲食店向けの売上は前年比プラスとなったものの、前々年と比べると、まだまだマイナスとなっている。また、そば粉や食用油などの原材料価格が大幅に上がってきており、販売価格への転嫁が課題になっている。
 
麺類
*出荷量、売上共に前年比大幅減。新型コロナウイルス感染症の影響により、引き続き厳しい状況にある。
 
酒類
*課税移出数量は、清酒が前年同月比97.2%、本格焼酎は91.7%、全体では93.0%であった。在庫数量は、清酒が前年同月比88.8%、本格焼酎は101.2%、全体では99.4%であった。
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*新型コロナウイルス感染症以前の長年の低迷期を経て、更に長引くコロナ禍の影響によりダメージが非常に大きい。
窯業・土石製品 生コンクリート
*昨年11月から、出荷数量が落ち込んでいる。今年1~6月までの半年間の累計前年比は81.2%となっており、2割減の厳しい状態が続いている。
小売業 青果物販売
*例年6月は、県内の生産地から高冷地へと産地が移る端境期であり、価格は上昇傾向であるが、今年は中々需要が伸びていない。競り価格も停滞気味で、昨年比96.6%である。依然、新型コロナウイルス感染症の影響で、収益状況も悪化のまま、資金繰りも厳しい。出口が見えない手探りの状態のために廃業を考える事業者もいるとの話もある。
 
食肉販売
*当月の状況は、新型コロナウイルス感染症の影響が強く残る中、依然として全体的に低調に推移した。従前は巣ごもり需要から好調であった店頭小売りに来店客数・客単価共に若干の陰りが見え始めている。しかしながら、以前より自店で惣菜等の製造販売を続けていた組合員店舗は、売上・利益共に好調であることから、消費者のニーズの変化が読み取れる。一方、飲食店向け業務用卸については、ある程度自粛ムードが解けてきたこともあり、少しずつではあるが受注量も増加傾向にある。状況の変化が再び起こらないことを切に望んでいる。
 
生花販売
*小売店舗の昼間に関して、コロナ禍における巣ごもり需要により売上は増加し、夜も昨年の緊急事態宣言時と比較すると需要があり売上は増加した。卸部門では、出荷減少により相場が上がっているため、売上が増加した。加工部門は例年並みである。ブライダルは前年度よりも全体的に良い状況である。一方、葬祭では、家族葬や生花スタンド持ち込み禁止の葬祭業者増加の影響で、スタンドを扱う店舗にとっては打撃となった。
 
石油販売
*自粛が解かれ、需要が復調した昨年同時期と比べ、今期は新型コロナウイルス感染症再拡大による外出自粛の影響もあり、前年比10%、前々年比20%の減少となっている。例年以上に需要は湿っており、需要期に向かう夏商戦も不透明感があり、我慢の経営が続く状況である。原油市場は、米国を中心とする景気回復の期待や原油の需給緩和につながるイラン核合意再建には時間を要するとの見方から、ドバイ原油は5月後半の60ドル台後半から6月中旬には70ドル台に上昇した。向こう1か月間は、70ドル台で推移すると予想され、販売価格にも益々影響するものと思われる。
 
木材販売
*ウッドショック(建設用木材の供給量不足による価格の高騰と入手難)の影響で、九州圏の住宅・家具メーカーにも、価格上昇圧力が高まっている。
商店街 佐世保市
*5月に引き続き、6月度も前年比で売上が減少した組合員店舗が多いとの報告を受け、昨年に続き、今年度も組合賦課金2か月分(7月,8月)の全額免除を理事会で決定した。 県下でも、佐世保市のステージのみ中々下がらない(6月末現在)という不安要素もあるが、新型コロナウイルスワクチンの接種が当初の想定以上に進んでいる好材料もあり、7月以降に期待をかけている。
 
島原市
*6月は、長崎市内の2つの大学から学生が来街され、女性目線でのご意見や、活性化のための勉強への協力を通じて、「更に勉強しよう」と思った。商店街が管理している「ゆとろぎの湯」は、昨年5月は緊急事態宣言等により休業していたため前年同月比は伸びており、6月もクリアできるかと期待していたものの、前年同月比91%となり、回復はまだまだであると感じている。
サービス業 情報
*大口受注があり、増収増益となった。
 
旅館業
*オリンピック前に東京の新型コロナウイルス感染症の感染状況が好転せず、係る報道も依然多く地方でも自粛ムードが続くため、宿泊客が来ない状況である。
 
旅館業
*前年同月よりも大幅に売上は減少し、対比16~33%で大打撃となった。
 
飲食業
*単純比率では昨年比で大幅増となっているが、昨年はほとんど売上がなかったため、実額ベースでは売上増とは言い難い。一昨年比で、マイナス85%であり、新型コロナウイルス感染症の影響は継続している。
建設業 建設業
*コロナ禍で民間設備投資が減少して懸念していたところに、新たな懸念事項(建設資材(鋼材・木材等)の価格高騰)が増え、困惑している。現状では、鋼材及び木材価格は10%~15%アップしているが、これからまだ上昇すると思われる。
運輸業 運送業
*6月は青果物が多かったが、その他の部門で荷動きが悪く、売上高は変わらない。軽油の価格上昇があるため、収益状況は悪化した。厳しい状況が続いている。

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