経営情報
情報連絡員情報
毎月、県下の各業界より48名の情報連絡員の景況判断とレポートをもとに集計しております。
計算式:(「増加」「好転」した組合数-「減少」「悪化」した組合数)/有効回答数 × 100
※ただし、在庫数量についてはマイナスの場合には好転、プラスの場合には悪化の方向としています。
天気図マークの基準は次のとおりです。  
快晴:30~10 くもり:10~△10 雨:△10~△30 大雨:△30以下

4 月 期 景 況 天 気 図

4 月 期 情 報 連 絡 員 報 告
食料品 味噌醤油
*出荷量前年比は、醤油が微増、味噌は微減。新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴うまん延防止等重点措置が解除されたことで、以前のような活気と賑わいが戻ってくることを期待するが、世界中の社会経済の混乱と不安の中、燃料や穀物をほぼ輸入に依存しており、食料品を含め値上げラッシュが起こっている。価格改定が速やかに実現することを願いたい。
 
冷凍水産食品加工業
*製品価格の値上げは、ほとんどのメーカーで実施されているが、原料及び副原料、包装資材、燃油等の価格も数回上昇しており、転嫁が追いつかない状況である。
 
食料品
*仕入価格が高騰しているが、販売価格への転嫁がしづらく、収益確保が難しい。また、人員の確保に動いているものの、応募者がいない状況である。
 
麺類
*まん延防止等重点措置適用の解除に伴って、人の動きが回復している。県外からの観光客なども増え、昨年と比較すると売上は回復してきた。一方で、ウクライナ情勢に伴い、小麦粉をはじめとした原材料、燃料価格が高騰している。一部の組合員は価格転嫁を実施したが、全組合員の実施には至っていない。
 
麺類
*前年は内食の機会が続いたことに加え、乾麺の保存性や1食あたりの価格の低さ等が見直された。今年は外食業態が戻りつつあり、更に主原料である小麦が過去になく高騰している。今後も値上がり傾向が予想されており、厳しい状況が続いている。
 
成年女子・少女服製造業
*現在まで外国人技能実習生の入国がなかったため人手不足感が強く、縫製会社が減少していることから、現在残っている会社は受注量が増加している。海外からの輸入が始まれば、大変厳しい状況になるものと予想される。
印刷 印刷
*新型コロナウイルス感染症の感染拡大が続いており、厳しい業況に変化はない。材料費の高騰に対して、困難ではあるが価格転嫁を検討しつつ、景況感の回復に期待している。
窯業・土石製品 生コンクリート
*昨年末からの原材料費の高騰並びに燃料等のコストアップにより、既に県央・島原地区において値上げが実施されていたが、県内全域で値上げが実施されることとなった。
電気機器 電気機器
*新型コロナウイルス感染症の影響により受注が減少していることから、当面の売上げ減少は避けられない。部品の欠品や納期遅延があり、客先への納期に時間がかかるため、受注に影響している。また、為替をはじめとした国外の状況から、今後、益々の資材価格高騰や納期遅延が考えられ、製造業の難しさを感じている。しかし、そうした状況でも、営業活動や公共工事の入札案件に注力し、受注に繋げていきたい。

小売業 青果物販売
*4月の取扱高は前年同月比118%と大幅増となった。要因としては、昨年来からのジャガイモ・玉ねぎのかつてないほどの高値である。主力の北海道産の切り上げが早く、佐賀産、長崎産の生育がかなり遅れたため市場に商品が並ばない状況になっている。また、果実はメロン・スイカの出荷も同様の出荷状況となっている。宿泊、飲食が少しずつ伸びてきており、ゴールデンウイークからの行楽日和に期待したい。
 
食肉販売
*未だ新型コロナウイルス感染症の終息も見えない中で、食肉専門小売店の業績は横ばいながら売上の確保はできている状況であり、業務用卸についてはまん延防止等重点措置の適用解除後は宿泊、観光、飲食関連の人流の増加もあり、受注も少しずつではあるが好転している。しかしながら、様々な生活必需食品の値上げにより消費者の購買マインドが低下してきているのも現実である。加えてウクライナでの紛争及び中国からの輸入急増で飼料価格が世界的に高騰し、国内の相場に影響を及ぼすことは必至であり、今後の生産・流通の混乱が心配されている。
 
生花販売
*小売店舗の昼間に関しては、子ども世代での新型コロナウイルス感染者が増加していることからか、発表会等のイベントが少なく、ギフト需要は低いままである。夜は、繁華街が閑散としており、売上が落ち込んだ状況が続いている。卸部門は、依然として入荷量が少なく、単価が上昇している。加工部門の売上は横ばいである。ブライダル部門は、連休(4月29日~5月8日)に婚礼が集中し、人材不足による個々の従業員への負担が大きかった。円安の影響で、輸入品の急激な値上げが起きている。前年度と比較しても、10%は高騰しているように感じる。輸送体制を貨物船での輸送に切り替えたりしているが、鮮度の面で不具合が生じている。
 
石油販売
*まん延防止等重点措置が解除されて以降、人通りも増えつつあるが、原油価格の高騰による小売価格の高値が続いており、消費者の節約志向は強く、需要は前年比95%程度と回復は道半ばにある。原油価格は、ロシアによるウクライナ侵攻に伴って暴騰し、100ドル前後で高止まりしている。これを受け、卸価格の上昇を制御するために元売り等に補助金を支給する補助事業の補助上限金額が25円から35円に拡充されたが、店頭価格が大幅に下落する見通しはない。
商店街 佐世保市
*新型コロナウイルス感染症の発見から2年あまりが経過し、生活者にも感染症への”慣れ”の感覚が芽生え、多少の波のうねりに対してもあまり動じなくなったように感じる。4月に入り気候も良くなり、人出も回復傾向にある。ゴールデンウイークを控え、人流による感染拡大も懸念されるが、経済回復に向けての気運の方が勝っていると感じる。
 
島原市
*3月中旬に新築オープンしたイオン島原店の影響か、4月は少しずつ通行人が増えてきたようだ。更に、商店街内にも改築・改装する動きが見られるようになった。今後、市内外からイオンに集まったお客様をいかにして商店街にも足を運んで頂くか等、新しい試みが必要となる。現在は、女子部や青年部等と連携した「Oh!BENTOマーケット」等を企画して盛り上げている。
サービス業 旅館業
*前年同月より宿泊数は増加した。
 
飲食業
*前年比約200%~230%増となったが、平成31年同月比ではマイナス10~20%程度である。まん延防止等重点措置が解除となり、一般の人出と修学旅行客ともに増加している。ゴールデンウィーク前半(29日・30日)も人出が増えていた。一方で、原材料等の仕入価格がほぼ全て上がっており、価格転嫁(特に小売)が出来ないようであれば、人出回復後の人員確保と併せて、厳しい状況になると思われる。
建設業 建設業
*新型コロナウイルス感染症の影響とウクライナ情勢の影響による調達部材の納期遅延から、木材価格が5~27%、建設資機材価格が10~50%上昇しており、採算を圧迫している。
運輸業 運送業
*4月は青果物が昨年よりも不作であり売上は減少した。軽油価格の高騰の影響で収益は悪化した。厳しい状況が続いている。

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