経営情報
情報連絡員情報
毎月、県下の各業界より48名の情報連絡員の景況判断とレポートをもとに集計しております。
計算式:(「増加」「好転」した組合数-「減少」「悪化」した組合数)/有効回答数 × 100
※ただし、在庫数量についてはマイナスの場合には好転、プラスの場合には悪化の方向としています。
天気図マークの基準は次のとおりです。  
快晴:30~10 くもり:10~△10 雨:△10~△30 大雨:△30以下

9 月 期 景 況 天 気 図

9 月 期 情 報 連 絡 員 報 告
食料品 味噌醤油
*出荷量前年比は、醤油は微減、味噌は微増であった。また、全国醤油工業協同組合連合会(全醤工連)では、「10月1日は醤油の日」を記念して、「醤油の日の集い」を3年ぶりにホテルで開催した。このイベントの情報の発信が、醤油味噌業界の活性化に繋がると信じている。また、西九州新幹線(長崎~武雄温泉)開業の効果にも期待している。
 
食料品
*昨年は新型コロナウイルス感染症禍における各種制限等により、売上高は増加していたが、今年は各種制限等の解除により、逆に売上高は減少している。徐々にコロナ禍前の状況に戻りつつある。
 
麺類
*小麦粉、食用油などの原材料価格、重油、ガスなどの燃料価格の高騰で、収益が悪化している。価格転嫁をそれぞれの事業所で進めているが、原価の大幅な上昇に追い付いていない。販売数量は新型コロナウイルス感染症の影響も無くなりつつあり、昨年と比較すると回復している。
 
麺類
*観光及び飲食関連での受注は増加しているが、新型コロナウイルス感染症禍以前には未だ程遠い状況である。
 
繊維工業 成年女子・少女服製造業
*商品(紳士、婦人、子供服)によって、受注量にかなりのバラつきがあるように思われる。婦人、子供服は受注の引き合いが増加してきているが、紳士服は以前よりも減少しているように感じる。離島地域では、まだまだ好転の兆しはないように思われる。
印刷 印刷
*原材料価格の高騰を価格に転嫁できていない状況の中で、継続的な値上げと円安による打撃を受けている。今後、値上がりが発表されている諸材料もあり、苦しい景況に変わりはない。
窯業・土石製品 生コンクリート
*コンクリート技術者については、60%近くが50歳以上で占められている。技術者の確保が今後の問題となりうるため、6年前から主任技士・技士受検対策講習会を実施している。新型コロナウイルス感染症の影響もあり、一昨年前からは各地区の技術センターにおいてWebによる講習会の開催となっており、本年もWebにて開催した。
電気機器 電気機器
*先月同様に新型コロナウイルス感染症禍における諸問題に直面しているが、引き続き営業活動や公共工事の入札案件に注力し、受注に繋げていきたい。
輸送機器 輸送機器
*先月とほぼ変化はないが、修繕船の最後の追い込みで、操業率が多少上昇した。10月初旬には、香焼工場(修繕)の仕事量は激減するが、造船所社員や関係会社の仕事が確保できていない状況である。
小売業 青果物販売
*9月の取扱高は昨対比112%となった。全体的に台風の影響と曇天が続いたため、概ね果菜類の生育が悪く、相場は高めとなる。消費動向は、折からの値上げラッシュの影響で消費者の財布の紐が固く、購買点数が減少しており、売上高が伸び悩んでいるとの声を多く聞く。
 
食肉販売
*シルバーウィークがあった9月は、小売り、業務用卸共に低調であった。厳しい残暑に加え、週末毎に台風が接近するなど外的要因が消費行動に大きく影響を及ぼしたと思われる。連休中の観光客や外食などの業務用需要のあてが外れた上に、内食需要が好調であったわけでもない。マスコミなどで盛んに報道されている様々な食品の値上げラッシュを10月に控えており、消費者心理に買い控えの意識が更に強まる可能性が高いのではと危惧している。
 
生花販売
*小売店舗の昼間については、為替変動による輸入品の原価高騰が相次ぎ、店頭では品不足が続いている。夜間は、昨年より良いものの例年の平均には届いていない。夜の繁華街は依然、閑散としている。卸部門では、単価高騰により売上高が増加している。加工部門においては、売上高こそ増加しているものの、利益は減少している。ブライダル部門は、前年同月比で上昇しているが、例年の平均には届いていない。全体的に品不足が続き、単価高騰による利益減となっている。
 
石油販売
*9月第3週、第4週と2度に渡って台風が襲来し、需要は昨年同月や8月と比較して厳しい局面となった。また、雨続きの影響もあり、洗車収益も大幅に落ち込んでいる。原油市場は、主要各国の金融引き締めや中国のロックダウン拡大で景気が減速するとの見方から下落傾向であるが、円相場が急速に円安ドル高に進んだ影響もあり、高値が続いている。
商店街 佐世保市
*台風や大雨の日が数日間続いたことで、9月の人出に影響があった。円安やウクライナ情勢の影響からか諸物価が高騰しており、消費者の購買意欲を削ぐものとなっている。気候の良い10月に期待する。
 
島原市
*9月初旬から中旬にかけては台風接近のため、余儀なく店休日にする等の影響はあったものの、特に大きな被害は無かった。中旬からは新型コロナウイルス感染症の新規感染者数の全数把握が見直されたこともあり、少しずつイベントや会合等も開催されるようになり、活気が戻りつつある。商店街でも、青年部や「女子が楽しい一番街」等を中心に、10月のイベント等を積極的に企画・参加して盛り上げていこうと気運が出てきたようである。
サービス業 情報
*賃金の定期昇給を行ってはいるが、物価の上昇に伴い、特に若手の従業員より「生活が厳しい」との声が増加しており、何らかの対策が必要と考えている。

旅館業
*依然として新型コロナウイルス感染症による悪影響が続いている。
 
旅館業
*長崎県民割の期間延長の影響で、前年同月より売上高が増加した。
 
飲食業
*前年比で約5倍増、新型コロナウイルス感染症禍以前の令和元年9月比でも微増となった。コロナ禍以前よりも大学生グループが多く来街していたこと、修学旅行客が早めに動かれたことが微増の一因と思われる。10月には、原材料等の再値上げがあることから、収益面への影響に注視する必要がある。
建設業 建設業
*県内の公共工事量は前年比より15.7%、件数で6.8%減少しているなかで、建設資材価格が高騰し、特に鋼材価格の値上がり幅は1.5倍を超えるものもあり、利益確保が難しい状況である。
運輸業 運送業
*9月は例年より荷動きが悪く、売上が減少した。また、軽油価格の高止まりで収益が悪化している。運転手不足も深刻であり、厳しい状況が続いている。

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