経営情報
情報連絡員情報
毎月、県下の各業界より48名の情報連絡員の景況判断とレポートをもとに集計しております。
計算式:(「増加」「好転」した組合数-「減少」「悪化」した組合数)/有効回答数 × 100
※ただし、在庫数量についてはマイナスの場合には好転、プラスの場合には悪化の方向としています。
天気図マークの基準は次のとおりです。  
快晴:30~10 くもり:10~△10 雨:△10~△30 大雨:△30以下

11 月 期 景 況 天 気 図

11 月 期 情 報 連 絡 員 報 告
食料品 味噌醤油
*出荷量前年比は、醤油、味噌共に微減であった。年末に向け売上倍増に繋がる出荷量の増加を期待しているが厳しい状況である。西九州新幹線開業に伴う観光客の増加からか、出島メッセ、観光地、バス、路面電車等でお土産袋を下げた方々をお見かけすると、長崎の街での人流の増加を感じる。12月は出荷量の倍増を期待したい。
 
冷凍水産食品加工業
*新型コロナウイルス感染症の影響が緩和され、イベントと観光客が増加してきた。売上高も増加しているが、経費の上昇分を十分に価格転嫁できていないことから、収益は悪化している。
 
食料品
*お歳暮商戦の影響で売上高は増加しているが、収益については、エネルギー価格・原材料価格等の高騰により好転には至っていない。  
 
麺類
*新型コロナウイルス感染症の影響が緩和され、観光・外食関連得意先への売上高がかなり回復してきた。その一方、小麦粉や食用油等の原料高騰が続いている。燃料光熱費と運賃等に加え、最低賃金の上昇に伴って人件費も上昇している。販売価格への転嫁は各社まちまちであるが、十分な転嫁はできておらず、各組合員において収益性が悪化している。
 
麺類
*観光需要が急速に拡大するなか、土産品や飲食関連が回復傾向にあるが、通販については前年割れが続いている。
繊維工業 成年女子・少女服製造業
*新型コロナウイルス感染症の影響で工場が減少しており、残りの工場に受注が集中している。しかしながら、人員不足のため十分な対応ができていない。消化不良の状態がしばらく続くと思われる。
印刷 印刷
*若干の売上増加は見られるものの、まだバラつきがあり安定はしていない。原材料費高騰の価格転嫁は不十分であり、依然として厳しい景況である。
窯業・土石製品 セメント製品
*ハウスメーカーや大手ビルダー等の新築工事をメインで行っている組合員は、材料費の高騰を受注金額に転嫁することが出来ずに苦しい経営を行っている。新築の着工件数は元請けによってバラつきがあるが、仕事量はあるようである。一方で、リフォーム等の元請け率が上がっている業者は受注金額が反映され、前者よりは経営状況が上向きにあるように思える。
 
生コンクリート
*下五島・対馬の両技術センターにて、公的機関として圧縮強度試験が適正に行われているかの調査が実施され、両技術センター共に適正な試験が行われていると確認された。
電気機器 電気機器
*来年度以降の受注量は増加してきたが、今年度中の受注量は依然として伸びが少なく、売上は不変で推移している。新型コロナウイルス感染症禍や世界情勢の影響によって、部品の納入遅延や資材の高騰に直面しているが、引き続き営業活動及び公共工事の入札案件に注力し、受注に繋げていきたい。
輸送機器 輸送機器
*先月 修繕船の工事終了に伴い操業が下がり、雇用人員が先月から更に100名程度減少した。11月は、香焼工場(修繕)に修理船は予定されているが、確定している船は1隻のみでその後の予定は立っていない。立神地区での新艦艇作りも令和5年1月より船殻部門から余剰人員が出始め、約1年半ほど新造艦艇ドック艤装が空白状態となる。三菱重工社員(三菱造船)やパートナー会社社員の仕事の確保が出来ていない状況である。
小売業 青果物販売
*11月の取扱高は97%とほぼ例年並みとなる。先月までは降雨不足で育成が進まない状態だったが、今月は天候に恵まれ、雨も適度に降ったことから一気に生育が進み、安値となった。しかし、末端の小売の動きは鈍く売上はまだ戻っていない。12月の年末需要に期待したいところである。
 
鮮魚介販売
*販売価格については、仕入価格の上昇により必然的に上昇している。仕入価格の上昇の原因は、漁業は魚の飼料価格、農業は肥料等の高騰によるものであるが、採算に見合うまでの価格転嫁が必ずしも出来ておらず、収益面は従来よりもやや悪化している状況である。その影響から、取引条件や資金繰りも従前よりやや悪化している。
 
食肉販売
*11月は、例年年末の最需要期に向けての準備の月という一面もあり、比較的安定した状況で推移していた。しかし本年は、急激な円安及びロシアによるウクライナ侵攻等の外的要因で、仕入・販売が不安定であった。コストアップした輸入関連商品の価格転嫁が中々難しく、利益面でかなり圧迫された状況が続いているうえに、国内の原料相場も混乱していて、先行きの見通しが立たない状況である。小売店の来客数と客単価は横ばいで推移しているが、新型コロナウイルス感染症の変異株の出現により感染者数が増加傾向にあることから、外食等も再び自粛ムードに入ったのか、飲食店向けの業務用卸しは低調であった。
 
生花販売
*小売店舗の昼間については、新型コロナウイルス感染者が増加し、イベントの自粛傾向が継続したことから、ギフトの動きは鈍い。家庭での需要も落ち着いている。夜間は、前年と比較すると回復傾向にあるが、例年並みには届いていない。卸部門では安値が続くも、婚礼・葬儀需要により売上は増加した。加工パックにおいては、切り花が若干落ち気味であるが、花鉢の需要は例年並みである。ブライダル部門は、新規感染者数が落ち着いていた時期の駆け込み需要のためか、当月に通常の倍以上の件数があり困惑した。
 
石油販売
*人や車の往来も増加しているように思われるが、需要には反映されていない。10月の不振を取り返したいという気持ちとは裏腹に、復活は未だ遠い。灯油販売においても、朝夕が冷えるようになり動きが出始めているが、本格的な寒さは到来しておらず、需要の伸長はない。
商店街 佐世保市
*冬用の家電や衣料品等の単価が高くなるため、必然的に売上が増加する業種は多い。ブラックフライデー(11/25)から、商店街でも販促セールを実施している。併せて佐世保市でもプレミアム付商品券を発売し、消費を押し上げる施策を継続中である。紙券とデジタル券があるが、デジタル券の発行が予想を大きく下回る結果となっている。
 
島原市
*10月に商店街とイオンが街づくりの一環として「まちなか縁JOYフェス」を開催し、若手や女子会なども積極的に参加して盛り上がった。11月はその延長で、商店街内や近隣の古民家の活用方法等、街づくりに興味を抱き、日本ナショナルトラストのメンバー等とも話しあう機会があった。商店街を支援するメニューもあるとの事で、これからも勉強していきたいと思う。恒例の島商ップなどの高校生の提案や大学生の研究ゼミのエシカル商店街に向けての提案等を取り入れながら、新たな商店街を模索している。
サービス業 旅館業
*全国旅行支援のおかげで、宿泊部門の収益は改善してきた。一方で、飲食部門は未だ不十分である。長期化する新型コロナウイルス感染症の影響により人手が不足している。
 
旅館業
*前年同月より売上高は増加している。
 
飲食業
*前年比プラス50%と大幅増となった。修学旅行客が土日祝日問わず全日来店した事及び全国旅行支援のクーポン利用が料理店では高単価品の注文に繋がり、売上の大幅増加要因となった。全国旅行支援により全国的に旅行客が急増しており、土産、菓子メーカーは生産が追いつかない状況に陥っており、欠品が相次いでいる。
建設業 建設業
*民間工事においては、建設資材価格高騰分を価格に転嫁できておらず、公共工事においては、技術者不足で受注機会を逸失しており、更に厳しい経営環境となっている。
運輸業 運送業
*11月は青果物の出荷が例年より少なく、売上が減少した。軽油価格も高止まりであり、収益は悪化している。運転手不足も深刻であり、厳しい状況が続いている。

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