経営情報
情報連絡員情報
毎月、県下の各業界より48名の情報連絡員の景況判断とレポートをもとに集計しております。
計算式:(「増加」「好転」した組合数-「減少」「悪化」した組合数)/有効回答数 × 100
※ただし、在庫数量についてはマイナスの場合には好転、プラスの場合には悪化の方向としています。
天気図マークの基準は次のとおりです。  
快晴:30~10 くもり:10~△10 雨:△10~△30 大雨:△30以下

12 月 期 景 況 天 気 図

12 月 期 情 報 連 絡 員 報 告
食料品 味噌醤油
*年末の出荷量倍増を期待するも、醤油・味噌共に前年比微減となった。回復が見られない厳しい年となったが、全国醤油品評会、全国味噌鑑評会で入賞した事業者を新聞記事で拝見し、更なる発展に向けた技術の向上と継承への思いを感じた。令和5年はウサギが跳ねるような回復を願いたい。
 
冷凍水産食品加工業
*観光客の増加により土産関係の売上が回復してきた。但し、原料すりみの値上げと経費の増加は製品売価で吸収できず、収益は悪化している。
 
食料品
*売上は年末商戦等のため増加したが、エネルギー価格や原材料価格の高騰により収益の好転には至っていない。
 
麺類
*新型コロナウイルス感染症の影響は小さくなってきたが、原材料価格の高騰により、段ボールや包装資材、運賃等が値上がりしている。各組合員はそれぞれ価格改定しているが、十分に転嫁できていない状況が続いている。年明けには、各社で更なる値上げが検討されている。
 
麺類
*前年比で売上高は増加しているが、昨年の2月に値上げをした影響によるもので、4月以降の原材料価格及び諸経費の高騰を考慮すると収益には結びついていない。求人を出しているが、応募者がいない状況が続いている。
繊維工業 成年女子・少女服製造業
*工場の減少により受注は増加しているが、人件費及び資材・電気料金等の高騰で、なかなか収益に結びつかない状況である。人員の確保も難しく、現状維持の状態が続いている。
印刷 印刷
*売上高は穏やかな回復傾向にあるが、材料の価格高騰の影響が長期化しており、依然として厳しい状況である。
窯業・土石製品 セメント製品
*一般の工務店からの受注は減少しているようである。一般住宅・新築においては板金業への依頼が増加しているようで、瓦屋根は減少傾向にある。
 
生コンクリート
*産学官で構成された長崎県生コンクリート品質管理監査会議が開催された。長崎県の立会いの下、監査を受検した全ての工場で、品質が適切に管理された生コンクリートが製造されていると確認され、品質管理の合格証を交付する事となった。
電気機器 電気機器
*来年度以降の受注量は増加してきたが、今年度中の受注量は依然として伸びが少なく、売上は不変で推移している。新型コロナウイルス感染症禍や世界情勢の影響によって、部品の納入遅延や資材の高騰に直面しているが、引き続き営業活動及び公共工事の入札案件に注力し、受注に繋げていきたい。
輸送機器 輸送機器
*12月末に香焼工場の譲渡が終わり、本格的に大島造船所となった今、香焼地区はボイラー関係の工場と研究所のみとなった。ボイラー関係の仕事量は、低い水準で横ばいであり、期待できる工事量はない。立神地区での艦艇造りも、令和5年1月には船殻部門から余剰人員が出始め、約1年ほど新造艦艇ドック艤装が空白状態になる。飽の浦地区では、造機関係の仕事で、バイオマスエネルギー関連のターボマシンの製作・組立て等を行っているが、こちらも期待できる工事量ではない。パートナー企業の中には、本格的に県外の仕事に転換していくところも出てきている。
小売業 青果物販売
*12月前半は気候に恵まれ、冬野菜・果実ともに順調に入荷できていたが、クリスマス付近からの全国的な寒波の影響で状況が一変した。特に、トマトやナス等の果菜類や路地物のホウレンソウ、葉物類が極端に少なく、主力のイチゴの入荷も大幅減となったことから売上を作るのが難しく、併せて収益状況も若干の悪化となった。取扱高は累計101%と殆ど昨年と変わらなかった。
 
鮮魚介販売
*11月から特に変化はなかった。魚価は引き続き、高止まりしている。当地においては12月は天候不順の日が多く、特に風が強い時は魚類の水揚げは鈍化した。但し、年末近辺は魚類の出荷が盛況を呈し、売上の好調により店全体の売上が平月の2倍から3倍程度まで増加した。
 
食肉販売
*従来の当月は一番の繁忙期であり、ウィズコロナのなか3年振りに行動制限が解除され、消費の回復が期待されたが、いわゆる第8波の感染拡大傾向の影響もあり、小売り・業務用卸ともに伸び悩んだ。小売りでは、食料品等のあらゆるものの値上げがあり、単価が高い商品が敬遠され、売れ行きが低調であった。また、鳥インフルエンザの発生により原料原価が急激に上昇する等、収益面で圧迫が生じた。業務用卸においては、飲食店等で忘年会需要がキャンセルにより減少した結果、予定していた納品がストップした例もあり、仕入・販売が混乱したとの報告があった。
 
生花販売
*小売店舗の昼間については、客数が減少し、仕入価格が上昇しているほか、ギフト需要が減少傾向にある。夜間においても客数は減少し、平日の繁華街は閑散としている。卸部門では取扱量及び売上高が減少している。加工部門においては、取扱量は横ばいであるが、売上高は増加している。但し、仕入価格上昇により原価率は悪化している。ブライダル部門の件数は増加し、単価も上昇しているが、やはり原価率は悪化した。
 
石油販売
*かき入れ時の12月商戦ではあるが、超節約志向の影響で、油外販売は予想を下回る状況が続いている。販売数量については前年比微減で持ちこたえているが、昨年12月の数字が悪かったため、喜べるレベルではない。原油価格は、各国中央銀行の利上げによる世界経済減速の懸念から下落傾向にあるものの、高値が続いており80ドル前後で推移すると想定される。
商店街 佐世保市
*歳末を迎え、食料品や冬物衣料を中心に購買客は増加している。仕入価格の上昇により全般的に売価は値上げを余儀なくされている。11月末から1カ月間、冬の集客イベントを開催した。新型コロナウイルス感染症に顧客も慣れてきたのか、新規感染者数は高いレベルで推移しているものの、人出は多くそれなりの成果を収めることが出来た。
 
島原市
*12月に入り、恒例の高校生による実践販売の「島商ップ」の今年度閉店セールと併せて、商店街が指定管理をしている「ゆとろぎの湯」においても「ゆとろぎの湯まつり」を開催し、うどん等を販売し賑わった。今年から農業高校の生徒を中心に「カフェ」も開催し、市内の各高校が協力して商店街の中で活躍していた。また、こちらも恒例となったが、商店街が隣接する中央公園を中心にアーケードと連携し、ウィンターナイトイルミネーションを点灯して見物客等が楽しまれていた。ここでも工業高校の電子科、建築科等の生徒の協力もあり、年々アイデアが活かされている。
サービス業 旅館業
*飲食・観光・宿泊業は、この3年間、新型コロナウイルス感染症の影響により停滞している。前年比較ではなく、2019年との比較で業況を見ることが適切である。ここ数カ月間は行動制限の発令が出ていないことに加え、全国旅行支援等で昨年よりは良いものの、2019年程の実績には戻っていない。
 
旅館業
*前年比で減少する組合員もあったものの、全体としては増加した。全国旅行支援と市民割によるものと考えられる。
 
飲食業
*前年比10%増と好調であり、小規模ではあるが忘年会需要もあった。全国旅行支援と新型コロナウイルス感染症に対する意識の変化がプラス要因となった。年明けより全国旅行支援で貰えるクーポン券が電子化されるが、年末に差し迫った時期での制度変更により、現場の混乱を招いている。
建設業 建設業
*公共工事の受注競争激化及び民間工事減少の状況下で、資材価格の高騰や資材納期の遅延による工程の遅れを取り戻すため、集中して人材を確保する費用等で利益が圧迫されている。
運輸業 運送業
*12月の売上は例年並みであった。軽油価格が高止まりで収益が悪化している。運賃の値上げ交渉をしているが、なかなか上手くいかず厳しい状況が続いている。

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