経営情報
情報連絡員情報
毎月、県下の各業界より48名の情報連絡員の景況判断とレポートをもとに集計しております。
計算式:(「増加」「好転」した組合数-「減少」「悪化」した組合数)/有効回答数 × 100
※ただし、在庫数量についてはマイナスの場合には好転、プラスの場合には悪化の方向としています。
天気図マークの基準は次のとおりです。  
快晴:30~10 くもり:10~△10 雨:△10~△30 大雨:△30以下

2 月 期 景 況 天 気 図

2 月 期 情 報 連 絡 員 報 告
食料品 味噌醤油
*醤油、味噌共に出荷量前年比で微減した。また、原材料等の値上げが続いており、出荷量減少と原材料値上げの最悪な状況である。そんな中、対馬と韓国(釜山)を結ぶ国際航路が3年ぶりに再開、観光産業の回復を期待したいところである。
 
冷凍水産食品加工業
*全国規模の大手メーカーは3月に製品値上げを実施すると言われているが、長崎地区の蒲鉾メーカーは交渉が厳しいところも見受けられる。
 
麺類
*今年は3年ぶりにランタンフェスティバルが開催される等、観光部門は回復がみられる。出荷数も昨年と比べると回復してきている。一方で、原材料・燃料費等の高騰が大きな影響を与えている。各社が価格転嫁を進めているが、仕入価格の高騰に価格改定が追い付かず、収益が悪化している。また、従業員の賃上げも行わなければならないなど、益々収益の悪化が予測される。さらなる価格改定(値上げ)が必要になる。
 
麺類
*観光客の増加と飲食店の回復基調による大幅な増加を期待したが、売上微増、収益減となった。スーパーマーケットトレードショーに3年ぶりに参加したが、来場者・商談数もほぼ3年前の水準で、良い感触であった。アフターフォローを続け、今後の受注に繋げていきたい。
繊維工業 成年女子・少女服製造業
*人員不足で受注に対応出来ておらず、人員確保が急務と思われる。受注については当面問題はない。
印刷 印刷
*売上高はかろうじて微増であるが、原材料価格と電気代の上昇により収益状況の好転までは及ばない。また、設備老朽化の問題もあり生産性に少なからず影響があると思われる。
窯業・土石製品 生コンクリート
*長崎県下9地区のうち、出荷実績が前年対比で100%を超えた地区は県北と壱岐の2地区しかなく、下五島と対馬地区は35%、県央地区は15%ダウンと悲惨な状況となっている。
電気機器 電気機器
*来年度以降の受注量は増加してきたが、今年度中の受注量は依然として伸びが少なく、売上は不変で推移している。先月同様に新型コロナウイルス感染症禍や世界情勢の影響によって、部品の納入遅延や資材の高騰に直面しているが、引き続き営業活動や公共工事の入札案件に注力し受注に繋げていきたい。
輸送機器 輸送機器
*香焼地区はボイラー・チューブ関係の工場と研究所のみとなった。ボイラー・チューブ関係の仕事は海外向けの工事が入り、6月までは低い水準で横ばい状況。多少ではあるが、工事量と共に作業員も増えている。立神地区での新艦艇づくりは、令和5年1月より船殻部門から余剰人員が出始めている。シリーズ最終艦は現在ドック艤装前で、多少ではあるが工事量は増えている。(ドック着工を当初の予定より遅らせ平準化させている。)飽の浦地区では 造機関係の仕事でターボマシンの製作・組立等をバイオマスエネルギーの関係で行っているが、低い水準で横ばい状況であり、現状期待できる工事量ではない。パートナー企業では本格的に県外の仕事に転換して行くところも出て来ている。
小売業 青果物販売
*2月分取扱高は、昨年比98%となった。蔬菜では折からの寒波、低温の影響で茄子、トマト等の果菜類の入荷が少なく、また低温障害で葉物類の入荷も激減となった。また、天候が悪いため客足が鈍く売上もやや減少傾向にある。但し、新型コロナウイルス感染症の影響は外食産業を中心に持ち直しており、明るい兆しが見えつつある。
 
鮮魚介販売
*当組合の業績は、全国旅行支援とそれに係る地域限定クーポン券の恩恵を受け、昨年秋以降、前期比約10%増しで推移している。それに比例して、観光、宿泊、飲食、土産品関係の事業者についても同様の効果を受け、総じて前期よりも売上高は好転していると推測される。クーポン券の影響を受けない1次・2次産業や製造業は資材・飼料・原材料等の高騰により、価格転嫁が出来ない部分があり、引き続き苦戦を強いられている。全国的な傾向であるが、前述の原材料等の高騰により当市場に出荷されている商品も値上げを余儀なくされ、徐々にその品目も増えてきている。
 
食肉販売
*当月は新型コロナウイルス感染症の影響も少しずつ落ち着きを見せ始め、交流人口も増加傾向にあり、小売り、業務用卸共に復調の兆しが見え始めた。しかしながら、昨今の広範囲な諸物価の高騰により販売経費が急激に膨らんできており、特にエネルギー関連の影響が大きく、利益確保が困難な状況である。また、経費上昇分の売価への転嫁も思うように進まず経営的には益々厳しい状況が続くと思われる。行政による援助が必要なレベルではないかという組合員の意見も多い。
 
生花販売
*小売店舗の昼間については、飾る花の需要は増加傾向であり、フラワーバレンタインの需要も増加傾向である。夜間においては変わらず客足が遠のいている。卸部門では、品薄により相場の高騰が続いている。加工部門においては売上は横ばいであるが、単価高により収益は減少している。ブライダル部門においては、アフターコロナでの婚礼バブルも落ち着いてきている。
 
石油販売
*2月商戦も停滞の流れが変わったとは言えず、前月ほどは悪くないが、依然として前年実績に及ばない日が続いている。原油相場については、昨年3月に一時130ドル/バーレルを超えたが、現在は80ドル前後で推移、ロシアによるウクライナ侵攻や記録的な円安の影響が続く中、補助が無ければ本来200円/リットル以上だったガソリン価格は、現在、全国平均で170円/リットル程度に価格制御されている。ただ、補助金が投入されていることを知らない消費者が多い。
商店街 佐世保市
*2月は元々消費が落ち込む月ではある。気候の寒暖差によって客足が鈍る日もあれば暖かくなり賑わう日もある。概ね昨年の同時期と比較すると各店の売上げは回復している模様である。3月からのマスク着用の緩和、新型コロナウイルス感染症の2類から5類への引き下げなど社会全般のムードが平常時に戻ることを期待している。
 
島原市
*商店街と長崎大学の学生が共に1年の間、エシカルについて学んだことを最終報告会の場で発表して頂いた。モデル3店舗が今後どう取り組んでいくのか報告があった。今後「エシカル商店街」として、消費者一人一人が人や自然環境・地域社会に対する影響、モノが作られる背景を考えて、買い物や暮らしをする新しい商店街のイメージを作りあげていく気運が出てきている。
サービス業 旅館業
*前年と比較すると増加しているが、新型コロナウイルス感染症禍以前の状況には未だ戻っておらず、特に飲食部門の落ち込みは中々戻らない状況である。
 
旅館業
*売上高は前年同月比で増加した。
 
飲食業
*単純な前年比では約4~5倍の売上増となった。前年は新型コロナウイルス感染症第6波下にあり、まん延防止等重点措置の期間内であったので大幅増となっている。新型コロナウイルス感染症が上陸した令和2年同月比では、約10~15%増となった。感染の落ち着きと旅行支援で、令和2年時よりも人流が増加している。中国以外のアジア人の旅行者を見かけるが、売上にはさほど繋がっていない状況である。
建設業 建設業
*ここ数年、技術者不足で新卒採用を行っているが、2~3年で退職してしまう。定着させるために様々な対策を講じ人材育成を実施しているが効果が出ず、大変苦慮している。
運輸業 運送業
*2月は年度末の影響もあり、売上は例年並みであった。収益は、軽油の高止まりで悪化した。運転手の高齢化がかなり進んでいる。厳しい状況が続いている。

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