経営情報
情報連絡員情報
毎月、県下の各業界より48名の情報連絡員の景況判断とレポートをもとに集計しております。
計算式:(「増加」「好転」した組合数-「減少」「悪化」した組合数)/有効回答数 × 100
※ただし、在庫数量についてはマイナスの場合には好転、プラスの場合には悪化の方向としています。
天気図マークの基準は次のとおりです。  
快晴:30~10 くもり:10~△10 雨:△10~△30 大雨:△30以下

3 月 期 景 況 天 気 図

3 月 期 情 報 連 絡 員 報 告
食料品 味噌醤油
*醤油、味噌共に出荷量前年比で微増した。しかし、原料の高騰、製品の価格転嫁は止まらず、4月に5,000品目近くの食品が値上げ予定と発表された。醤油等は5~12%の値上げ幅である。また、運賃の値上げとなると不安は大きい。3月の展示会等で国内外の新規取引先の増加を期待したいところである。
 
冷凍水産食品加工業
*製品値上げの影響で販売数量は減少した。値上げも原価上昇分は吸収されていない状況である。
 
食料品
*売上高は増加しても、諸経費の増加により収益の好転には至っていない。
 
麺類
*県内の観光客数も増加し顧客の土産品店や飲食店の売上が回復し、組合員の売上高は回復基調にある。しかしながら、原材料や燃料・人件費の高騰により利益率が低下している。また、依然として人手不足が続いている。今後、6月には小麦粉の仕入価格の改定が予定されており、価格高騰の影響はしばらく続きそうである。
 
麺類
*飲食、観光関連は全国旅行支援等により昨年比を上回っているが、原材料、光熱費の高騰による経費の増加で、収益状況は悪化が常態化している。
繊維工業 成年女子・少女服製造業
*労働力の確保が思うようにいかない。高齢者が多く退職者の補充が出来ていないため、受注に十分対応出来ていない状況である。受注環境は悪くはない。
印刷 印刷
*業況の回復には原材料価格と電気代の高騰に対する価格転嫁が必須だが、思うように進んでいないのが現状である。新型コロナウイルス感染症対策の緩和により社会経済活動が活発になれば、需要の増加に繋がると期待している。
窯業・土石製品 セメント製品
*組合員全体的に工事量は減少している。4月からはリフォーム補助金が始まるため、少しずつ受注が増加するのではと期待している。
 
生コンクリート
*出荷実績は前年対比で92.5%、90万8,000㎡で過去最悪の実績となった。前年比で80%台以下の実績となった地区は県央地区、下五島地区、対馬地区、平戸地区の4地区で厳しい状況が続いている。建設業と同じく恒常的な人材不足が続いており、今後コンクリート技術者・運転手等の不足が問題となってくる。
電気機器 電気機器
*来年度以降の受注量は取れてきたが、依然として今年度の受注が少なく、売上の上昇が見込めない。3月13日のマスクの義務化が緩和されたことから、社会の流れは確実に脱コロナへと向かっている。ただ営業状況で言うとまだ追い風とは言えず、部品の納入遅延や資材の高騰が常態化してしまっている。そうした状況であっても確実に情報収集を行い、今の時代に合った営業活動を模索実践し受注に繋げていきたい。
輸送機器 輸送機器
*香焼地区はボイラー・チューブ関係の工場と研究所のみとなった。ボイラー・チューブ関係の仕事は海外向けの工事が入り、6月までは低い水準で横ばい状況。多少ではあるが、工事量と共に作業員も増えている。立神地区での新艦艇づくりは、令和5年1月より船殻部門から余剰人員が出始めている。シリーズ最終艦は現在ドック艤装前で、多少ではあるが工事量は増えている。(ドック着工を当初の予定より遅らせ平準化させている。)飽の浦地区では 造機関係の仕事でターボマシンの製作・組立等をバイオマスエネルギーの関係で行っているが、低い水準で横ばい状況であり、現状期待できる工事量ではない。パートナー企業では本格的に県外の仕事に転換して行くところも出て来ている。
小売業 青果物販売
*3月に入り、新型コロナウイルス感染症の患者数もかなり減少してきた影響で、今まで抑制されてきたうっぷんを晴らすかのように飲食業者やホテル等の宿泊業者への納品が活発になってきた。ただ、折からの物価高騰の影響で依然として消費者の財布の紐は固く、売上を押し上げるまでには至っていない。収益状況を含め、抜本的な販売業態を考え直す時期に来ていると感じる。
 
鮮魚介販売
*組合員の業況、地区内の中小企業者の動向等は前月と特に変動はないように感じられる。ただ、人流は徐々に回復基調に向かっているように思える。その根拠として、2~3月の期間、HIS企画の平戸ひらめ食べ放題1日(日帰り)ツアーがあり、1回あたり40人募集し全部で30回当市場への立ち寄りがあり、顧客層は60代以上の年配の方が主であった。新型コロナウイルス感染症の影響で、外出制限が長かった反動があったと思われる。HIS以外の観光バスの立ち寄りも、予告なく度々来店があった。値上げは今やどの業種でも避けられないものとなっているが、ヤマト運輸などの宅配業者も100円程度の値上げとなり、当市場で商品を購入される消費者は商品の値上げに加えて宅配委託となれば、二重の値上げを負担する結果となっている。
 
食肉販売
*時節柄の人流の活発化により専門小売、業務用卸共に販売は好調であった。観光、飲食関連業界も目に見えて増加しており、相次ぐ大型客船の入港などは組合員にとっても精神的に大きな安心材料の一つと言える。売上的には昨年比で3~5%の伸びがあり、そのままこのレベルでの推移が予測されるものの、収益的には原料相場の上昇もあり仕入価格が不安定で販管費のコストアップも加えて業況は厳しい。
 
生花販売
*小売店舗の昼間については、年度末ギフトの需要が好調であり、夜間においては、昨年よりは増加傾向であるが新型コロナウイルス感染症の影響以前には戻っていない。卸部門では、相場の高騰による売上増加となっている。加工部門においては、売上は横ばいであるが、原価高による値上げのためロスフラワーが増加し原価率は悪化している。ブライダル部門においては、婚礼需要が多く4~5月の花材品薄が心配である。
 
石油販売
*例年より早い春の到来で気温が上がり、気候が良くなった事で地元需要の回復だけでなく観光客も増加していることもあり、前年度比5~10%程度ガソリン需要が戻りつつある。また、油外収益においても特に洗車については春ならではの黄砂や花粉で汚れた車両が目立ち前年を上回る日が続き、少しずつではあるが活気が戻りつつある。原油相場においては80ドル前後で推移、元売会社へ補助金が投入されていることで卸価格が制御されていることもあり、当面変動はないと思われる。
商店街 佐世保市
*景況は引き続き回復基調にある。街内には国内観光の日本人、また、外国人の個人旅行者の数も増加してきたようである。新型コロナウイルス感染症がほぼ終息した気配もあり、消費者の外出欲・購入欲を喚起するものとなっている。一方で、コロナ融資に係る返済が始まる時期を迎えており、一部経営者にとっては悩みのタネとなっている。
 
島原市
*3月は恒例の島原初市が3月1日から10日間開催されたが、開催場所の使用が出来ない、新型コロナウイルス感染症の影響等で開催は難しい等の噂が有り、結局従来どおり開催は出来たがそれほど盛り上がらなかったようである。街づくり推進協議会と島原市商店街連盟でイオンの1周年に合わせて、「まちなか縁JOYフェス」を開催した。イオンの撤退を阻止しただけでなく地域を活性化させるため様々なイベントを行った。その中で、日頃イオン内だけで購入されるお客様を商店街へも回遊させる試みの一つとして、イオンのレシートと市内商店街のレシートによる大抽選会を中央公園で行った。これからも更に女子会や青年部等のアイデアを活かしつつ、活性化に繋げ元気な商店街として街づくりにも貢献していけると感じている。
サービス業 旅館業
*政府によるマスク着用の考え方を受け、徐々に人流が増加し始めた。依然として用心している人は多いが、明るさが出てきている。一方で人手不足は深刻である。
 
旅館業
*ほとんどの宿泊施設で前年同月より売上が増加した。
 
飲食業
*前年比では60~90%増と大幅な売上増となった。3月前半は大学生を中心に、後半は家族やグループ客を中心に大幅に来客が増加した。クルーズ船も入港したが、売上への大きな影響はなかった。全国旅行支援が6月まで延長になった事は以前も指摘したが、現場でのオペレーション負担が物販店には大きく、利用の制度設計が変更されない場合、修学旅行シーズンには混乱する可能性が大きい。
建設業 建設業
*長崎県は若年層の県外流出が多く、求人募集をかけても応募がない状況の中で、半導体大手企業が県内に進出する事で、更に若年層の担い手確保が困難になると危惧している。
運輸業 運送業
*3月は年度末の影響もあり、売上は例年並みであった。収益は軽油の高止まりやタイヤ等の値上げにより悪化した。人員もなかなか揃わず、厳しい状況が続いている。

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