経営情報
情報連絡員情報
毎月、県下の各業界より48名の情報連絡員の景況判断とレポートをもとに集計しております。
計算式:(「増加」「好転」した組合数-「減少」「悪化」した組合数)/有効回答数 × 100
※ただし、在庫数量についてはマイナスの場合には好転、プラスの場合には悪化の方向としています。
天気図マークの基準は次のとおりです。  
快晴:30~10 くもり:10~△10 雨:△10~△30 大雨:△30以下

8 月 期 景 況 天 気 図

8 月 期 情 報 連 絡 員 報 告
食料品 味噌醤油
*出荷量前年比は醤油、味噌共に微減であり、業界では醤油97%、味噌96.5%と確認している。原材料価格や包装価格、エネルギーコスト等の上昇で9月から醤油、味噌、出汁関連製品が値上げ対象となっており、まだまだ厳しい状況が続きそうである。
 
冷凍水産食品加工業
*今夏の暑さと製品値上げの影響からか、売上は厳しい状況であった。原料のすり身価格は下がっておらず、経営も現在が最も厳しい状況である。

食料品
*旅行者や盆の帰省者等が増加し、行楽地や道の駅等で土産商品の売上が増加した。 
 
麺類
*新型コロナウイルス感染症の分類が5類となり、飲食店、観光関連の売上は回復している。販売価格も値上げの実施により上がっているものの、仕入価格、経費の価格高騰に追いついておらず、収益性は悪化しており、資金繰りも悪化傾向にある。
 
麺類
*お中元商戦は、増収増益となった組合員もいれば減収となった組合員もおり、まちまちの結果となった。工夫をした営業活動を行っている組合員は良い結果であった。今後も情報交換に努め、全組合員でモチベーションを上げていきたい。
繊維工業 成年女子・少女服製造業
*例年夏場の受注は減少気味であり人員確保もままならない状況であるが、今後の受注については、若干ではあるが引き合いがある。受注から生産までの納期が短いサイクルのため、労働力不足がネックになっている。
印刷 印刷
*原材料価格の高騰が続いており、価格への転嫁率回復に努めてはいるが厳しい状況である。また需要の停滞により景況感も変わらず厳しい。
窯業・土石製品 生コンクリート
*9月15日から県内各地区において生コンクリート製造に対する品質管理監査が県職員立会いのもと実施される。その前に監査員に対する監査内容の研修会が執り行われた。来年度はJISの大幅改正が行われる予定となっているため、改定内容を事前に予告した内容もあった。
電気機器 電気機器
*今年度の受注が少なく売上の上昇が見込めない中でも粘り強く営業活動、生産活動を行い、何とか売上の確保が出来た。来期の受注についても、公共工事の大型案件を含め受注の確保が出来始めている。電気部品等の納期遅延の問題等は依然としてあるが、受注の拡大と売上の確保に努めていきたい。
輸送機器 輸送機器
*組合員企業全体で考えると先月より多少は売上増(香焼地区ボイラー・チューブ関係の操業が少し高くなった)となった。立神地区での工事量は防衛省新造護衛艦3隻の各セクションでの艤装工事・試験運転など先月同様に推移している。船殻工事は先々月より徐々に減少しているが、他職種とのコラボレーションで人員定数を現状維持している。併せて修理艦も3隻修理工事を先月同様に行っている。修理艦については来月から最終工程で仕事量は減少するが10月から次の修理艦が入って来るため、10月以降は再度工事量が増加する見込みである。飽の浦地区(造機関係)はターボマシンの製作・組立などバイオマスエネルギー関係の工事で、低い水準ではあるが多少の工事量増となっている。しかしこれも年内までであり、その後は右肩下がりとなる見込みである。
小売業 青果物販売
*8月の取扱高は昨年比90%と10%減となる。特に果物類の落ち込みが激しく、スイカ、メロンは極端に出荷数が少なかった。また、昼間は猛暑のため客数が少なくなかなか売上が上がらない。更に今年のお盆は例年に比べ日並びが悪く盛り上がりに欠け、お盆特有の消費の伸びもなかった。
 
鮮魚介販売
*当地名物「アゴ=とびうお」について、平戸と言えば即「アゴ」と思い浮かぶほど縁が深いものだが、アゴを育む平戸近海は近年地球温暖化の影響か、海水温が高い年が続いている。その結果、脂が必要以上に乗り、当地では「脂アゴ」と言われるアゴが増えてきている。従来のアゴは―夜干しなどにした場合、身が白く柔らかで叩いてほぐすとふんわりと綿のような形状になり、海とアゴの香りと適度な塩梅を保っていたが、今年は特に「脂アゴ」が多く、軽く焼き叩いてほぐしても、従来のアゴとは真逆で身は固く、色は赤黒く、脂臭くてパサパサしており、美味しさとは縁達い。漁師や魚加工業者は頭を悩ませており、これから9月中旬にかけて本格的なアゴ漁となるが、海水温が下がり従来の美味しいアゴが捕れることを期待しているようである。
 
生花販売
*小売店舗の昼間については、単価高で前年度より売上は上昇したが、原価率が悪く利益減少が続いている。夜間においては、高額商品が売れ始め売上は上昇したが、例年比80%程度と回復の見込みは薄い。卸部門では、入荷の減少による単価高騰が続き売上は上昇している。加工部門においては、品不足や単価高による客離れが進んでいる。ブライダル部門においては、婚礼件数は若干減少傾向だが、単価高で売上は上昇傾向である。
 
石油販売
*酷暑の夏や4年ぶりの帰省といった大きな期待があった8月商戦は、台風6号による影響から、需要の拡大に大きなブレーキが掛かり、加えて物価やガソリン価格の高騰で、節約志向が進行し、前年比90%台と不振が続き収益面も厳しい局面を迎えている。また、為替の円安進行、産油国の自主減産方針による原油コストの上昇、燃料油価格激変緩和補助金の段階的縮小を受け、ガソリン小売価格は最高値を更新している。9月末に終了予定の燃料油激変緩和対策事業は延長される事となった。
商店街 佐世保市
*7月に続き8月も猛暑の日が多く、高齢者を中心に外出を控える傾向が続いている。元々8月は消費が全体的に低迷する月であり、来街者数、売上共に低水準である。7月末より市の主導でe-coinなるデジタル決済の景気対策が打たれたが、大きな成果は感じられない。
 
島原市
*毎年恒例の土曜夜市が7月に2回、8月に2回と盆までの期間に4回行われていたが、今年は青年会議所が主催している全国城下町シンポジウムが8月最終土曜日に行われ、それに併せて8月に4回の土曜夜市が開催された。新型コロナウイルス感染症の影響以来、従来の土曜夜市の開催となり盆過ぎの開催を心配していたが、4回とも来店客が多く、商店街、関係者等もまだまだ仕掛けにより賑わいを望める事を実感できた。
サービス業 旅館業
*台風に伴うキャンセルや全国旅行支援終了の影響で、単価が下がってきており不安な状況である。
 
旅館業
*前年同月比より減少した。
 
飲食業
*前年比プラス30~40%の着地となった。9日~盆にかけての台風がなければ、更に上振れしていたと思われる。新型コロナウイルス感染症の影響以前の令和元年8月比ではほぼ同水準を確保できており、小さい子供がいる3世代客が多く見られた。最終週頃からは大学生グループが増加した。
建設業 建設業
*どの企業も技術者・技能者が高齢化し、若手人材が不足しているため求人を行っているが、応募がなく苦慮している。担い手確保は喫緊の最重要課題だと認識しているが、酷暑など働く環境が厳しく、雇用条件等も他の産業と比較して特別な優位性がなければ、建設業界に若手の視線は向かない状況である。
運輸業 運送業
*燃料費の高騰が続き収益は悪化しており、厳しい状況が続いている。10月からは最低賃金も上昇する事が決定し、更なる負担増も見込まれる。運賃交渉も実施しているが、中々難しい状況である。

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