経営情報
情報連絡員情報
毎月、県下の各業界より48名の情報連絡員の景況判断とレポートをもとに集計しております。
計算式:(「増加」「好転」した組合数-「減少」「悪化」した組合数)/有効回答数 × 100
※ただし、在庫数量についてはマイナスの場合には好転、プラスの場合には悪化の方向としています。
天気図マークの基準は次のとおりです。  
快晴:30~10 くもり:10~△10 雨:△10~△30 大雨:△30以下

9 月 期 景 況 天 気 図

9 月 期 情 報 連 絡 員 報 告
食料品 味噌醤油
*出荷量前年比は醤油微増、味噌微減であった。業界の醤油PR協議会は、「しょうゆ応援隊賞」審査会を開催し、全国の醤油を審査した。また、中央味噌研究会は、実に4年ぶりに「技術講習会」を福島県で開催した。業界の活動が組合員の発展に繋がると確信している。
 
食料品
*スーパー等の商品の売上が昨年より減少している。原因については、商品価格の値上げ及び最近の物価高による消費者の節約等が考えられる。
 
麺類
*外食や観光関連の得意先は売上が回復している。一方、スーパーマーケット等の小売店については、値上げにより数量が減少しているが、売上高は前年並みとなっている店舗が多い。組合員の販売価格も概ね前年比で上昇しているものの、原材料の高騰は続いており、高騰分を充分には価格転嫁できていない。それにより収益は悪化している。
 
麺類
*値上げ交渉も進んでいるが、中には出来ていないところもあり収益は悪化している。新規の商談も増加してきており、受注の拡大に期待したい。求人については、募集しても応募者がいない状況が続いている。
繊維工業 成年女子・少女服製造業
*夏場で受注が減少しており、労働力不足についても改善の見通しが立たない状況である。
印刷 印刷
*原材料費、光熱費の価格高騰の影響が続いており、引き続き販売価格への転嫁率回復に努め、収益状況の好転に繋げていきたい。
窯業・土石製品 生コンクリート
*長崎大学の准教授を講師に迎えて、コンクリート主任技士・技士受検対策講習会が各地区の技術センターでWEBを利用して実施された。主任技士は事前に論文を講師に提出・添削の後、再度論文提出の課題が出された。また、過去問の解らなかった問題を中心として解説が実施された。
電気機器 電気機器
*今年度の受注が少なく売上の上昇が見込めない中でも粘り強く営業活動、生産活動を行い、何とか売上の確保が出来た。来期の受注についても、公共工事の大型案件を含め受注の確保が出来始めている。電気部品等の納期遅延の問題等は依然としてあるが、受注の拡大と売上の確保に努めていきたい。
輸送機器 輸送機器
*組合員企業全体で考えると先月より多少は売上増(香焼地区ボイラー・チューブ関係の操業が少し高くなった)となった。立神地区での工事量は防衛省新造護衛艦3隻の各セクションでの艤装工事・試験運転など先月同様に推移している。船殻工事は先々月より徐々に減少しているが、他職種とのコラボレーションで人員定数を現状維持している。併せて修理艦も3隻修理工事を先月同様に行っている。修理艦については来月から最終工程で仕事量は減少するが10月から次の修理艦が入って来るため、10月以降は再度工事量が増加する見込みである。飽の浦地区(造機関係)はターボマシンの製作・組立などバイオマスエネルギー関係の工事で、低い水準ではあるが多少の工事量増となっている。しかしこれも年内までであり、その後は右肩下がりとなる見込みである。
小売業 青果物販売
*夏場からの高温続きで全体的に入荷が少なく、主力産地の北海道が長雨の影響で単価高となる。9月の取扱高は昨対比91%である。新型コロナウイルス感染症による影響後、街中に人流は戻りつつあるが、折からの様々な物価高の影響で購買意欲は低く、売上はさほど変化していない。
 
鮮魚介販売
*平戸沖の漁獲状況について、海水温の上昇は報道等でも周知されているとおり、平戸沖についても例外ではなく、9月も継続された。その結果、例年に比して水揚げ量は芳しくなかった模様。海水温が高いと、まず影響を受けやすいのがタイをはじめとする白身系の魚で、特に網で一気に大量に捕獲すると網に捕獲された他の魚の重量や水圧、網の圧力等がかかり、身が傷んで商品価値が落ちるとの事。その点、赤身系は白身系ほど海水温の高低の影響は受けにくい。白身系でも、網による捕獲ではなく釣り竿による捕獲は身の傷み具合がほとんどないため商品価値は高まるとの事。9月はふるさと納税の駆け込み需要が多く、当市場の平戸地魚セットの受注も盛況で、担当者は魚の確保に腐心していた。
 
生花販売
*小売店舗の昼間については、天候悪化や品薄による売上減少が続いている。夜間においては、高額商品の取り扱いが増加してきたが、繁華街は厳しい状況である。卸部門では、品薄による単価高騰が続いている。加工部門においては、天候悪化や品薄による売上減少が続いている。ブライダル部門においては、昨年よりも婚礼件数が増加傾向にある。
 
石油販売
*産油国の自主減産が本格化し為替動向も重なる中、ガソリン価格の急騰に備えて、9月末で終了予定の燃料油激変緩和対策事業が12月末まで延長される事が発表されたが、過熱するガソリン高の報道が続き、需要の減少が進む厳しい経営状況となっている。また、物価高騰の影響もあり、生活に必要な商品の購入に留まり、油外収益もやや不振が続いている。
商店街 佐世保市
*9月に入っても猛暑、残暑が続いており秋の気配が全く感じられず、季節商品が不振であった。秋物衣料を中心に販売の時期を逸してしまった。10月は観光船の入港情報もあり、人流が活発に起きる事を期待している。
 
島原市
*今年度は青年会議所の全国城下町シンポジウムが、島原で開催された。それに伴い商店街恒例の土曜夜市について、毎年7月と8月に2回ずつ行っていたが、8月に4回開催した。心配していたものの、新型コロナウイルス感染症による影響の減少もあり、4週とも通常より集客があったと思われるほど賑わっていた。今後は駐車場が無い等のマイナス面を気にするのではなく、仕掛けにより集客出来ている夜市等を参考とし最大限に活用して、更に賑わいのある商店街となるよう、若手や女性等の活躍に期待したいところである。
サービス業 旅館業
*新型コロナウイルス感染症による影響が明け、少し落ち着いた感がある。今後の景気がどう動くのか見定め中であるが、人材不足で苦慮している。
 
旅館業
*前年同月比では、ほぼ同一であった。
 
飲食業
*前年比プラス30~35%と好調な着地となった。9月再開の全国旅行支援の効果はほぼなかったが、3連休と西九州新幹線の開業1周年記念イベントによる効果が大きかった。9月初旬は大学生グループの来客が多く見られ、新型コロナウイルス感染症の影響以前と比較しても、大きく延びた要因の一つと思われる。来月以降も仕入価格の上昇が続くが、販売価格への転嫁が思うように進まないため、人件費の増加と合わせて難しい状況である。
建設業 建設業
*働き方改革の導入が来年4月に迫る中で、技術者の高齢化や専門技能者不足のため、ITを活用し生産性向上を図るなど具体的な対策を行っている。しかし、最重要課題の人材確保は思うようにいかず、各企業ともに苦戦している。
運輸業 運送業
*燃料費の高騰が続き収益は悪化しており、厳しい状況が続いている。2024年問題も近づき、労働時間短縮のためには有料道路の使用料も増加が見込まれ、収益が好転する兆しが見えない。

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