経営情報
情報連絡員情報
毎月、県下の各業界より48名の情報連絡員の景況判断とレポートをもとに集計しております。
計算式:(「増加」「好転」した組合数-「減少」「悪化」した組合数)/有効回答数 × 100
※ただし、在庫数量についてはマイナスの場合には好転、プラスの場合には悪化の方向としています。
天気図マークの基準は次のとおりです。  
快晴:30~10 くもり:10~△10 雨:△10~△30 大雨:△30以下

10 月 期 景 況 天 気 図

10 月 期 情 報 連 絡 員 報 告
食料品 味噌醤油
*出荷量前年比は醤油、味噌共に微減であった。余談であるが毎月30日は「味噌の日」記念日であり、「醤油の日」は10月1日である。醤油業界では醤油の魅力を広く知って頂くために毎年様々なイベント企画を行っており、今年の「醤油の日の集い」は東京の会場で安住紳一郎醤油大使を総合司会に迎えて開催された。
 
食料品
*秋の行楽シーズンを迎えて土産物商品は売上が増加しているが、スーパー等の商品の売上は減少している。全般的に売上は減少傾向にあるため、今後の冬季商品の売上に期待したい。 
 
麺類
*飲食店、観光業界の景気回復に伴い、組合員各社の売上は回復している。一方、原材料価格、経費、人件費の高騰により収益が悪化している。販売価格については、各社値上げ交渉を進めているものの、コスト上昇分の価格転嫁が十分ではない。
繊維工業 成年女子・少女服製造業
*受注は増加傾向にあるが、人員不足のため100%の操業が出来ていない状況である。
印刷 印刷
*原材料費、光熱費の価格高騰の影響が続いており、重ねて需要の停滞も中々解消されない事から、収益性も変わらず厳しい状況である。
窯業・土石製品 生コンクリート
*長崎県職員立会いの下、組合員工場に対して生コンクリートの品質に関する監査が実施された。品質監査で何件かの軽微な指摘事項はあったものの、重大な指摘はなく品質が適正に管理されている事が確認された。
電気機器 電気機器
*新型コロナウイルス感染症による影響が落ち着きを見せ、受注も回復してきた。その一方で、対応出来る技術者が不足しており、失注に繋がる事もある。また、技術者がオーダーにかかりっきりになっており、一部の部品の納期の問題で、出荷出来ない物が多くある。こういったやり辛さがある中でも、利益確保に努めていきたい。
輸送機器 輸送機器
*組合員企業全体で考えると先月と同等の操業であった。立神地区での工事量は防衛省新造護衛艦3隻の各セクションでの艤装工事・試験運転など先月同様推移している。船殻工事はFFM#9のドック艤装が始まり先月より上がっており、作業人員も多少増員している。しかし、FFM#6が最終工程(試運転・調整試験)に入り工事量・配員とも減少傾向にある。 修理艦は10月に入り5隻修理工事を行っている。先月までは操業が低かったが、10月以降はまた工事量が増える見込みである。飽の浦地区(造機関係)は、ターボマシンの製作・組立などバイオマスエネルギーの関係の工事で低い水準であるが、多少工事量増となっているものの、これも年内までであり、その後は右肩下がりになって行く見込みである。
小売業 青果物販売
*7、8月の異常高温で果菜類が高値となる。特にトマトは日焼けによる花落ちが多く、全国的にも品薄でかつてない程の高値となる。また、スイカ、メロン、梨、リンゴ等も同様の理由で最高値を更新した。その影響で利益率の低下が懸念されている。
 
鮮魚介販売
*平戸地区の畜産業 (特に肉用牛の繁殖農業)について、当地区では、毎月21日に肉用牛の市場のセリが行われる。市内各所から出荷された牛がセリにかけられるが、今節は買い手側の値段(需要)<農家の出荷側の値段(供給)となり、買い手が中々つかず相場の下落が顕著との事。主な原因は2点あり、1点は飼料価格の高騰により肥育コストが増大した事。次いで、当地区は肥育農家(繁殖農家、肥育農家、繁殖肥育一貫経営農家と3パターンあり)がいないため、近隣県に肥育を委託しているとの事。その結果、肥育コストが相対的に高くなる現状がある。従って、一頭をセリに出すためには相応のコストがかかっているものの、コストを上乗せした価格では買い手側が敬還するため、売り手側は値下げせざるを得なくなり、相場は下落するという負のサイクルとなっている模様である。従前は、子牛ー頭が平均50万円していたものが、近時は42万円と更に下の価格といった、全国でも最下位に近い相場を強いられ、畜産農家は苦慮しているとの事である。
 
生花販売
*小売店舗の昼間については、品薄による仕入高騰の影響で利益は減少している。夜間においては、依然として厳しい状況ではあるが前年度よりは回復している。卸部門では、品薄による単価高騰が影響し、売上は増加傾向にある。加工部門においては、単価高騰によりロス率が上昇し、利益は減少している。ブライダル部門においては、婚礼件数は落ち着いてきたが、単価高により売上は増加している。
 
石油販売
*政府は、燃料油・電気・ガスに対する補助事業の来春までの延長を表明、9月に燃料油激変緩和対策事業の拡充が打ち出され、販売価格は下落傾向にあるが、省燃費車の普及や多くの商品が値上がりする物価高の影響による消費者の節約ムードも高く、満タン給油は店頭価格が下落しても増加せず、1,000円から2,000円や5Lから10Lといった限定給油が増加傾向にあり、ガソリン需要は芳しくなく、前年と比較して5%から8%減少しており、厳しい環境が続いている。原油市況は、中東情勢の緊迫化、サウジアラビアの自主減産継続、ロシアの輸出削減継続などの要因で90ドル程度(ドバイ)へ上昇している。
商店街 佐世保市
*10月中旬までは夏の残暑が続いていたが、下旬となりようやく秋らしい気候となった。人流も増加し観光船の寄港もあり、商店街は賑わいを取り戻している。秋・冬物商品の売上増加を目指して各店とも励んでいる。一方で、最低賃金の引き上げにより経営者は従業員給与の上昇を余儀なくされており、マイナス要因となっている。
 
島原市
*10月は島原不知火まつり等が新型コロナウイルス感染症による影響以来戻りつつあり、来年の築城400周年記念等と併せて賑わいがあった。島商ップも今年で20周年を迎え、昨年から農業高校等を中心にMijoカフェ(高校生カフェ)等が開店し、仕入れや接客等を経験しつつ、市内の高校生が連携し頑張っている。10月は長崎県振連(中央会)主催の「元気!商店街交流懇談会inしまばら」が開催され、大変勉強になった。特に会費未納に対する苦悩が続いており、対応が難しく諦め気味であったが、会員及び商店街維持のために認識を改め、取り組んでいく気運が高まった。
サービス業 旅館業
*新型コロナウイルス感染症による影響を受けた前年よりも好転はしているものの、コロナ禍以前と比較すると80%程度の水準に留まっている。
 
旅館業
*前年同月比では、宿泊者数、売上共に微減であった。
 
飲食業
*前年の全国旅行支援がなくなった中で、前年並みは確保出来た。但し、仕入価格の上昇に伴う販売価格の上昇であり、販売数量としては若干落ち込みが見られる。物販においては商品価格の上昇が続いており、どこまで購買動向に影響が出るか注視していく必要がある。
建設業 建設業
*建設技術者及び技能者の高齢化が進み、熟練者の引退と若手入職者の減少で人材不足は深刻化している。新卒者を採用しても休日の少なさ及び給与等待遇面で、早期退職など定着率も悪く、企業としても対応策を講じているが、解決には至っていない。また、建設資材価格の高止まりで、民間工事においては価格転嫁が出来ておらず、厳しい経営状況である。
運輸業 運送業
*燃料費の補助金により多少は燃料費が下がったものの、最低賃金の上昇や時短のための有料道路使用料の負担増加により、収益は変わらず厳しい状況が続いている。

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