経営情報
情報連絡員情報
毎月、県下の各業界より48名の情報連絡員の景況判断とレポートをもとに集計しております。
計算式:(「増加」「好転」した組合数-「減少」「悪化」した組合数)/有効回答数 × 100
※ただし、在庫数量についてはマイナスの場合には好転、プラスの場合には悪化の方向としています。
天気図マークの基準は次のとおりです。  
快晴:30~10 くもり:10~△10 雨:△10~△30 大雨:△30以下

6 月 期 景 況 天 気 図

6 月 期 情 報 連 絡 員 報 告
食料品 味噌醤油
*出荷量前年比は、醤油微減、味噌微増であった。6月20日に東京ビックサイトで輸出EXPO2024を見学し、21日に輸出セミナーに参加した。新たに輸出に取り組もうとする事業者等も参加する合同会議であり、企業約900社が出展した内、全醤工連ゾーン及び全味工連ゾーンに約40社が出展した。当組合も1,2年後の出展を目指したい。
 
食料品
*売上高については、製造商品によっては増加の企業もあるが、全体では減少している。原材料価格の高騰(輸入品含む)、円安等で収益の悪化となっている。
 
麺類
*販売単価は前年と比べ各社上がっている。原材料価格は高止まりではあるが、上昇は落ち着いてきた。一方、前年と比べると人件費が上がってきており、収益を圧迫している。
 
麺類
*昨年の値上げに伴い、スーパーなどの売上が大きく落ちている。買い控えが原因と考えられる。また組合員の生産量も落ち込んでおり、従業員の減少により、稼働率が大きく下がったことが原因と考えられる。
繊維工業 衣類
*縫製業界は、先月と変わらずにアパレルメーカーより発注が少ない。単価も上がらず、値下げ交渉も進んでいない。時短操業している企業もあり、業界を取り巻く状況は先月から改善していない。
 
成年女子・少女服製造業
*紳士服と婦人服で受注にバラツキがあるように思う(紳士服が苦戦)。雇用環境が好転していないため、定年退職者に対して、補充ができない状態にある。
印刷 印刷
*売上高は若干の増加傾向が見られるようになった。しかしながら材料費・光熱費等の値上がりの影響は続いているため、厳しい業況には変わりがない。
窯業・土石製品 セメント製品
*毎年、この時期は天候の影響もあり売り上げは低い状態が続いているが、特に今年の長崎市内に於いては、リフォームの補助金の募集がコマメにある事から、施主が補助金の申請をするために申請開始までの仕事量が減っていて、昨今の工事単価の上昇は出来たものの売上高が減少しているところが多く見られる。7月に入り、補助金の申請が始まったので、これからに期待している。

生コンクリート
*セメント各社がおよそ2,000円/tの値上げを来春に計画していることが表明された。生コン工場で値上価格を負担できるような額ではないため、来春に向けて価格転嫁の交渉が始まるのではないかと思われる。
電気機器 電気機器
*工事関連の受注が増加している反面、技術者不足についての懸念がある。また、一部の電気部品の納期が長期化していることから、組合員企業での製作、出荷が長期化することがある。そのような中で、利益確保をいかに行うかを検討していきたい。
輸送機器 輸送機器
*昨年度と比較して 協力会全体では、造船関係は好転傾向、造機関係(機械・ボイラー・タービン)は不変から減少傾向にあり、先月との比較でも造船は少しずつであるが好転傾向、造機関係は減少傾向にある。 立神地区での工事量は防衛省新造護衛艦3隻の各セクションでの艤装工事・試験運転など先月同様推移している。FFM#9のドック艤装が6月23日までで(6月24日の進水命名式)今後は海上艤装を中心に工事を進めて行く。作業人員も多少増員してる。先月(5月)21日にはFFM#5の引き渡し式が行われ長崎港を後に舞鶴基地へ就航。FFM#6も6月20日に引渡式を行いFFM#5同様 舞鶴基へ就航した。今後FFM#9がドック建造を行って行く。修理艦は現在2隻修理工事を行っている。年検工事・定検工事と6月末にかけて工事量が増になる。造機関係(機械・ボイラー・タービン)は、今月タービン関係の作成工事・メンテ工事の部品取替え工事など6月末まで工事量が増である。
小売業 青果物販売
*6月の取扱高は105%の微増ではあるが、折からの長雨による日照不足に加え、ハウスものから露地ものへの端境期にあたり、果菜品を中心に高値となる。また、悪天候の影響で客足も鈍りがち。収益状況も若干であるが悪化気味であった。
 
鮮魚介販売
*漬物の販売は従来は届出制であったが、6月からは「改正食品衛生法」の実質的な施行開始により営業許可制となり、製造場所や設備等が衛生基準を満たすことが条件となった。これにより、農業従事者や主に個人の零細漬物製造業者は、新たな設備投資を強いられることとなり、事業継続が今後見通せない事業者は廃業を余儀なくされているとのこと。幸いに、当組合に製造・出荷が困難となった組合員はいないが、元々の利益が薄い業種であり、数百万円も掛かる設備投資は、今の事業を継続して行く上で高いハードルとなった模様。
 
生花販売
*全国的に花の需要が落ちている。入荷量(生産量)は減少傾向だが、買い手も少なく相場は下落が1カ月以上続いている。小売り店舗の昼間は、売上が減少しており、4月~6月の3カ月連続で厳しい状況。夜間については、イベントが少なく売上が減少。卸部門は、相場がかなり安くロス花が多かった。加工部門は、販売数がかなり減少している。ブライダル部門は、前年度と比較すると婚礼件数がかなり減少しており、前年比70%減少。
 
石油販売
*今年度の需要不振は深刻で、一度も前年実績を超えた月がないSSが増加している。人の動きが日常を取り戻し、前年比ベースなら増える期待が大きいだけに、落胆も大きい。需要減少の理由は、省燃費車の普及に加え、物価高に対して実質賃金は上がっておらず、消費者の節約志向が更に強まっている。需要の減少は来店客数の減少にも影響を及ぼしており、油外収益においても不振が続いている。特に洗車収益を中心にしているSSでは、降雨の影響により数字が伸び悩んでいる。
商店街 佐世保市
*九州北部地方は、例年に比べて梅雨入りが遅れた(本年は6月17日)ため、月の前半は雨の影響がなく、客足は堅調だった。インバウンドについては、台湾人観光客は他の外国人に比べて購買欲が強いように感じた。
サービス業 旅館業
*本年度は、2月~6月と稼働が前年割れである。
 
旅館業
*ほとんどの施設で前年同月より売上が減少した。物価の上昇や経済の停滞が影響している可能性があり、前年よりも旅行にかける予算が減少したり、節約志向が強まっているのかもしれない。
 
飲食業
*売上高は、前年比マイナス10~15%の着地。修学旅行が入ってきていた月前半がマイナス15%程度と落ち込み幅が大きく、修学旅行が終わった月後半はマイナス8%程度と落ち込み幅は縮小した。コロナ後の旅行支援、西九州新幹線開業の効果による反動減が今後どのように影響するのかを物価高、経済状況と合わせ注視する必要がある。
建設業 建設業
*若手人材を確保するために、若手が身近に感じるIT技術の導入や女性社員の活躍などの企業PRを行い、求人募集をした。興味は持ってもらえるが、採用までは至っていない。
運輸業 運送業
*2024年問題により労働時間が短縮され、従業員の他業種への転職もあり、人員不足になっている。取引条件の変更により運賃の部分は好転したが、待機時間が長時間になる事もあり、まだまだ荷主へ改善を訴える必要がある。

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