食料品 | 味噌醤油 *出荷量前年比は、醤油味噌共に微減であった。景気は緩やかに回復と発表されているが、醤油味噌の出荷量回復は不透明である。そのような中、「食育」推進の一環として醤油ができるまでを五感を使って体験しながら学ぶ「しょうゆもの知り博士の出前授業」を6月に小学校2校で実施。今後、9月1校、10月1校実施の予定。 食料品 *7月の暑さの影響で炒め物、焼物商品の売上が伸びていない。また、お中元商戦でも暑さの影響が出ている。 麺類 *各組合員は、原材料価格上昇に伴う価格転嫁を進めており、販売価格については概ね前年を上回っている。しかしながら、販売数量が減少傾向にあり、値上げ分が直ちに売上及び収益の改善につながっていない面がある。また、人件費の高騰が顕著で、さらなる価格転嫁ができるかどうかが課題である。 麺類 *組合員の売上は減少傾向が続いているが、問屋、通販、その他については5パーセントの増加となったが、原料の小麦粉も7月1日から値上げとなっており、収益増加までには至っていない。 |
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繊維工業 | 衣類 *縫製業界は、先月と変わらず、アパレルメーカーより発注が少なく、時短操業している企業も、改善されていない。単価が上がらず、値下げ交渉も変わらずである。資金繰りに苦慮する企業もある。 成年女子・少女服製造業 *紳士・婦人服ともに受注が厳しい。インナー、子供服、スポーツ衣料は堅調。猛暑の影響があるように思われる。 |
印刷 | 印刷 *販売価格はやや上昇の傾向ではあるが、売上・収益状況の顕著な回復までには至っていない。原材料費、光熱費等の値上がりの影響が大きく厳しい業況に変わりはない。 |
窯業・土石製品 | セメント製品 *長崎市のリフォーム補助金が7月1日から始まり、多くの事業者より当日の受付時間前に申請したが、補助金から漏れたという声を聞いた。施主に対し最高20万の補助があるが、10月の次回申請まで工事の引き延ばしを余儀なくされるため、収益・資金繰り的に悪化している事業所があるようだ。また、今年の大雨、豪雨により雨漏れの問い合わせが多く、小工事は例年より多いようだ。新築着工数でも減少傾向にあり、仕事量的にも減少している事業所が見られる。販売価格は、多少上昇しているように思われる。 生コンクリート *県央・島原・下五島・対馬の技術センターにおいて、7月第1週から第2週にかけてISO17025のJNLA認定更新審査が実施され、4地区の技術センターで重大な指摘事項もなく、管理運営されている状態であることが審査された。 |
輸送機器 | 輸送機器 *昨年度と比較して 組合全体では、造船関係は好転傾向、造機関係(機械・ボイラー・タービン)は不変から減少傾向にある。先月との比較でも造船は少しずつであるが好転傾向、造機関係は減少傾向にある。立神地区での工事量は防衛省新造護衛艦3隻の各セクションでの艤装工事・試験運転など先月同様推移している。(FFM#7は試験運転を行っている。FFM#9は海上艤装を中心に工事を進めて行く。FFM#10がドック建造を行っている。作業人員も多少増員している。修理艦は現在3隻修理工事を行っている。年検工事・定検工事と6月より1隻増え工事量が増加している。)造機関係(機械・ボイラー・タービン)は、今月はタービン関係の作成工事・メンテ工事の部品取替え工事が終了しAS(アフターサービス)などがメイン作業となり7月~10月末まで工事量が減少傾向になる。 輸送機器 *防衛費増額に伴う海上自衛隊の工事量増大を期待していたが、いまだ実現していない。米軍艦船で、一隻で行われるすべての工事を一括で入札する案件が出てきたが、落札できる業者が大手造船所に限られると思われる。10月に米国大統領選挙があるので、その後の佐世保米軍基地への影響が予想つかない。 |
小売業 | 青果物販売 *折からの長雨、悪天候の影響で単価高となり昨対比は取扱高は129%となる。特にきゅうり、トマト、ナスなどの果菜類が入荷が少なく、また、玉ねぎ、じゃが芋などの土ものは根腐れなどの病気が蔓延し高値となった。果実類に至ってはメロン、スイカなどの瓜類が遅れ収穫減となった。それにより売上高は上がるが、なかなか価格に転嫁できず、収益状況は悪化傾向となる。 鮮魚介販売 *夏場は海水温が高くなることから、例年北洋に魚が移動するため漁獲量は落ち込む。特に、今年は異常高温が続くこともあり、漁師自身も海に出ることを控えるので当市場の鮮魚売り場も数量・種類とも少なくなっている。定置網を仕掛けている漁師は、漁が期待できないのでほとんどが網を引き揚げているのが現状である。夏が過ぎて、9月になると当地名産のアゴ漁の季節となる。定置網はアゴ用の網目が小さくなるものに変えて新アゴの捕獲に備えることとなる。 生花販売 *連日の猛暑に加え、円安の影響もあり、原料相場が高値で推移して仕入価格も上昇した。販売面ではコストの上昇分の売価転嫁が十分にできないまま利益確保が困難な状況が続いた。専門小売店においては、消費者の来店頻度の減少が顕著で客単価もやや低下したようだ。一方、業務用卸では時節柄の交流人口の増加により、飲食関連業界への納品の機会が増え、売上的には増加がみられるものの小売同様収益面では、コスト上昇分の吸収が不十分であった。今後さらなる関連食品の値上が予定されているが、実質的な賃金の改善が見られない中、その動向は業界組合員にとっても大きな不安材料である。 石油販売 *需要の減少は深刻で、今年はほとんどの月で前年割れが続いていたが、7月前半は昨年に比べ雨が少なかったこともあり、出荷は前年並み程度で推移、後半は気温が35度前後まで上昇する日も多く、熱中症警戒アラートの発表で外出控えが懸念される一方、車内エアコンのフル稼働による燃費悪化の影響もあり、若干であるが回復傾向がみられる。原油相場は、中東情勢を巡る緊張緩和への期待や中国経済が減速し、エネルギー需要を下押しするとの懸念から軟化傾向にあり、7月後半には、バレル80ドル台前半(ドバイ)まで値を下げている。 木材販売 *住宅着工数(戸建持ち家)が減少している。 |
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商店街 | 佐世保市 *7月前半の梅雨、後半の猛暑と厳しい天候であったため、お客様の出足は鈍かった。インバウンドによる効果も期待値より低く、全般的に景気は停滞ぎみであった。 大村市 *連日の熱中症アラートで路面店は来客数が減少しているのか、単純に販売不振かは分からないが、厳しい7月であった。大村市のプレミアム商品券も出たが、大型店舗規制もなかったことから商店街での利用は今一つで販促効果はあまりなかった。商店街としての情報発信が必要であるが、各店に余裕がなく、まとまらない状況にあり、労力が少ない発信を検討したい。 島原市 *毎年恒例の土曜夜市を7月20・27日に開催。昨年より今年の方が賑わいがあった。商店街以外からの出店も増加している。8月3・10日にも開催予定で、7月より賑わうと予想している。 |
サービス業 | 旅館業 *ハウステンボスの入所者数減による宿泊稼働の低下がみられる。 旅館業 *夏休みに突入し、販売価格は上昇した。売上高は前年同月比と大差はなかった。 飲食業 *売上等、ほぼ前年と同水準を確保している。月中旬の3連休だけを比較すると前半の売上が多かったが、インターハイが始まった月末近くから前年超えとなり、それまでの落ち込みをカバーした。依然として、納品価格の上昇が続いているが、近々の為替変動がどう影響するか注視する必要がある。 |
建設業 | 建設業 *建設技術者・技能者の高齢化及び人出不足は深刻な状況であるため、若手や中途でも労働力を確保するために、週休2日制の導入や待遇・職場環境の改善など様々な対策を講じているが、人材確保まで至っていない。 |
運輸業 | 運送業 *4月より運賃が上がった事もあり、前年同月と比べると好転はしているが、新年度になり輸送物量が思ったほど増加せず、燃料高止まりの中、厳しい状況は続いている。また、人員を募集しても入ってこず、人員の確保が難しい。 |