食料品 | 味噌醤油 *出荷量前年比は、醤油味噌共に微減。早今年も残り4か月、年末に向かって各種のイベント、他県への出張等々の行事が続き、出荷増を期待する。日本醤油協会では、PRの一環として「ふるさとのしょうゆ1297樽プレゼント」を実施中。12月下旬までに当選者に届き、年末年始の家族団らんのお料理などにお使いいただく予定。昨年は、全国から2万9566通のものご応募をいただいた。 食料品 *売上高については、製造製品によっては販路拡大により増加の企業もあるが、全体では売上増加に至っていない。すでに冬物商品の製造がはじまり、繁忙期となっているため従業員の募集をしているが反応がない状態であり、人材確保が課題である。 麺類 *原材料、資材価格の高騰は落ち着きが見られるものの、人件費、運賃等の経費が上昇している。販売価格への転嫁も一段落したが、県外業者の商品等一部では値上げされていない商品も店頭で販売されている。よって、小売店では、地元メーカーのシェアが低下していると思われる。飲食店においては、廃業等により、店舗数が減少している。 麺類 *前年比は、微増となったが、7月より値上げとなった原料の小麦粉についても価格転嫁ができず、収益を圧迫している。 |
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繊維工業 | 衣類 *前年度と比べると20%程売上高等は減少している。受注数も減少傾向は変わらない。時短操業を継続している企業もあり、厳しさも変わらない。 成年女子・少女服製造業 *人手不足のため、受注の全てに対応出来ない。また、インナー、スポーツ衣料、子供服は堅調に推移している。 |
印刷 | 印刷 *売上高は微増も原材料費・光熱費等の価格高騰の影響が続き、収益状況の好転までは至らない状況である。価格の適正化に向けて配布文書を共有し、転嫁率の回復を目指す取り組みを続けている。 |
窯業・土石製品 | 陶磁器 *今年度は生産額が減少しており、4月からの累計では共同販売事業の取扱額が93%まで落ち込んでいる。全体的には原料の使用量からみてもそれ以上の落ち込みではないかと判断される。燃料のガス価格は高止まりの状況となっている。 セメント製品 *長崎市のリフォームの補助金は抽選に漏れることがあることから、元請け化に向けていた業者も仕事量の確保のためにハウスメーカー等の下請けに戻そうという動きになっているように思える。それに伴い利益率が下がり、資金繰りが悪化している所があるようだ。 生コンクリート *9月9日から10月18日の間に、全組合員工場に対して長崎県の職員等立ち合いの下で品質管理に関する監査が実施されている。上半期の出荷実績は、前年対比85.2%と出荷数量が約15%減少した。特に官公需の減少が目立ち、官公需を主体としている地域は厳しい状況となっている。 |
輸送機器 | 輸送機器 *昨年度と比較して 組合全体では、造船関係は好転傾向 造機関係(機械・ボイラー・タービン)は不変を維持している。先月との比較でも造船は少しずつであるが好転傾向、造機関係は横ばいである。立神地区での工事量は防衛省新造護衛艦3隻の各セクションでの艤装工事・試験運転など先月同様推移している。修理艦は現在3隻、修理工事を行っている。造機関係(機械・ボイラー・タービン)は、新規工事 タービン関係の作成工事の受注があり 年内の工事量を確保している。またAS(アフターサービス)など出張で行い、先月予定より多少工事量が増えている。また、作業人員も多少増員してる。 輸送機器 *10月より、米軍艦船一隻のオーバーホール工事が始まった。 |
小売業 | 青果物販売 *日中の気温が高く、また夜温が下がらないため全体的に果実類の生育が悪く入荷減となる。蔬菜類では、葉物やトマトなどの果菜類が例年にない高値で、売り場が空く状況が続ている。取扱高は昨年対比102%。 鮮魚介販売 *連日の猛暑により海水温が上昇し、その影響からか当地名物の飛魚(アゴ)の生育にも変化が起こった模様。特徴として、サイズが全体的に小ぶりとなり、例年と比較すると6割程度の大きさ。また、脂が回った感じでやや黄ばんでおり、味もやや劣化した様子。すべてがその様な影響を受けたわけではないものの、形が良いものはやや高騰している。当市場では、9月の最後の土日に炭で焼いた塩アゴを5,000本振る舞い、大行列ができるくらい盛況であった。 生花販売 *小売部門の昼は暑さで日持ちが悪く、購買件数が減少している。小売部門の夜は、売上が減少、相変わらず閑散としている。卸部門は、仕入は高単価であるが、出荷本数の低下により売上が伸びない。加工部門は、生花全体の仕入価格が高騰している。ブライダル部門は、県内の婚礼件数の低下により、売上が大きく減少している。 石油販売 *8月末の台風到来に合わせた駆け込み需要が大きく影響し、初旬のガソリン需要は、厳しい状況であったが、8月に引き続き9月も連日の猛暑に見舞われた影響で、ガソリンなどの 燃料油は前年並みに推移している。原油相場は、一時ウクライナ侵攻前の水準まで下落したが、米国の政策金利引き下げや原油在庫の減少、中東の地政学リスクの高まりを受け上昇に転じている。 木材販売 *持家(戸建)着工数が減少している。 |
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商店街 | 佐世保市 *9月に入っても秋の気配は全く感じられず、猛暑日も多かった。また、台風も襲来して営業のできない日もあり、商店街全体でも売上が低迷した月となった。10月に入り、涼しさを感じるようになり、来街客が増加することを期待している。 大村市 *気温が下がらず、秋冬物の動きが悪く、在庫の滞留により資金繰りが悪化している。物販は、まだまだ厳しい状況が続いている。 島原市 *台風によりアーケードの天井や電灯が破損した。また、観光客が増加している。(飲食店やお菓子屋、惣菜店等の客足が増加している) |
サービス業 | 旅館業 *宿泊については、稼働は下がっているものの単価が上がっているため、売上はキープしている。単価の上りは、種々の値上げによるものであり、稼働が下がっていることが不安である。 飲食業 *飲食店は前年並みを確保。しかし、物販店は前年比▲20%超と大幅減となった。3連休が2回あったが、この連休に限らず平日も含め、明らかに人出の絶対数が大幅に減っている。8月の後半から続く人出減が暑すぎる天候の影響なのか、コロナ後特需の落ち込み、あるいは物価高等の経済的要因なのかは不明であるが、今後の動きに注視が必要。 |
建設業 | 建設業 *働き方改革による労働時間上限規制、人手不足が深刻化する中で、生産性向上や効率化を図るためのICT導入は理解しているが、導入費用及びIT人材が不在のため導入は難しい。また、先月までの県内公共工事請負額は、前年比約18%減である。 |
運輸業 | 運送業 *人員の補充がなかなか上手くいかず、担当者がいないトラックが出てきてしまい売上高が増加しない状況になっている。人員の減少は他社でも同じように起こっており、業界全体の問題であると思う。今から繁忙期に入っていくが、現状が改善されないと輸送できない荷物が出てくる可能性がある。 貨物運送業 *主要の鮮魚輸送については、台風等の影響もあり漁獲量は若干減少することとはなったが、関東、関西への輸送量はそれほど落ち込むことはなかった。夏場は海水の温度が高いために漁獲量が減少する傾向にあるが、10月以降は気温が下がり、今後は盛漁期に入ってくるため、鮮魚輸送量の増大が期待できる。2024年問題、燃料や資材高騰に伴う荷主への運賃値上げ交渉については、まだ継続中であり、運賃交渉に努めている状況である。 |