経営情報
情報連絡員情報
毎月、県下の各業界より48名の情報連絡員の景況判断とレポートをもとに集計しております。
計算式:(「増加」「好転」した組合数-「減少」「悪化」した組合数)/有効回答数 × 100
※ただし、在庫数量についてはマイナスの場合には好転、プラスの場合には悪化の方向としています。
天気図マークの基準は次のとおりです。  
快晴:30~10 くもり:10~△10 雨:△10~△30 大雨:△30以下

10 月 期 景 況 天 気 図

10 月 期 情 報 連 絡 員 報 告
食料品 味噌醤油
*出荷量前年比は、醤油味噌共に微減であった。2ヶ月連続となり厳しい状況である。そのような中で、業界の明るい情報として9月27日「醤油の日の集い」が都内で開催され、「第51回全国醤油品評会」の受賞が発表された。また、全国味噌鑑評会の受賞は11月の発表となる。消費者の「美味しい」の声が一番の励みとなる。
 
食料品
*冬季商品の売上が増加している。人員不足はこれからも解消することはないと思われるため、外国人労働者は増えるであろうが、住居の確保に限界がある。行政の支援をお願いしたい。
 
麺類
*10月はスタジアムシティの開業があったものの、麺の消費については影響を感じる事はなかった。また、米の価格高騰もあったが、こちらも麺の消費を引上げるほどの影響はなかった。総じて、前年並みの売上となった。販売価格については、昨年来の値上げ交渉により、全般的に単価を上げることができた。
 
麺類
*組合員の製造稼働率が、総数の3割で下がっている。従業員の高年齢化に伴う休業日の増加が原因。人材不足が慢性化し打開策が見いだせない。
繊維工業 衣類
*最低賃金、燃料費アップに対する加工賃アップが比例していない。今年の秋冬物に関しては、各メーカー昨年の在庫が多いため、新規発注を抑えている状況である。
 
成年女子・少女服製造業
*受注から生産までの納期が短いために、労働力の不足がネックであるが、人員の確保がままならない。
印刷 印刷
*原材料費・光熱費等の値上がりに加え、人件費も増加しており厳しい状況が続いている。また従業員の確保が難しく今後の課題となっている。
窯業・土石製品 陶磁器
*ハウスメーカーや大手ビルダー等の単価見直しがあり、売上自体は上がったところもあるようだが、仕入れ在庫の価格上昇分程の売値上昇しかできず、利益率の上昇までは無いように見受けられる。又、今年は昨年よりも大雨や強風による雨漏れの被害が多く見られ、小工事が増えたように思える。

生コンクリート
*現在、生コンクリートの試験技術者は、全体の60%以上が50歳以上で構成されている。今年度も試験技術者を増やすべく、長崎大学から講師に来ていただき、受験対策講習会を開催した。
輸送機器 輸送機器
*昨年度と比較して 組合全体では、造船関係は好転傾向 造機関係(機械・ボイラー・タービン)は不変を維持している。先月との比較でも造船は少しずつだが好転傾向、造機関係は横ばいである。立神地区での工事量は防衛省新造護衛艦3隻の各セクションでの艤装工事・試験運転など先月同様推移している。作業人員も多少増員してる。修理艦は現在3隻、修理工事を行っている。造機関係(機械・ボイラー・タービン)は、新規工事 タービン関係の作成工事の受注があり 年内の工事量を確保している。またAS(アフターサービス)など出張で行い、先月予定より多少工事量が増えている。

輸送機器
*年明け後の米軍からの仕事量については、今のところ不明。
小売業 青果物販売
*10月取扱高は、前年同月比100.9%。夏場からの高温障害や日照りの影響で、全体的に入荷が少なく、反動で卸売価格は近年にない高値となる。特に果実類は主力の柿、みかん、リンゴなど軒並み3割から5割の出荷減で、この傾向は年末まで続く見込み。
 
鮮魚介販売
*今年の今の時期(秋)の漁獲状況で、特徴的な事例がある。スズキ及びアラの水揚げが激減。アラはスズキに体形が似ているが、スズキより頭や眼が大きく、鱗が小さいと言われている。漁獲量減少の原因は不明。近年の海水温上昇が原因かと思われたが、スズキは水温への適応性に優れ、水温2.5℃でも大部分は生存し、幼魚は5℃以上で活発に摂餌するとのこと。また、低水温のみならず高水温への適応力も強く、水温が30℃近い環境でも活動することが可能であると言われている。当然、供給量も減っているため売値も従来は1㎏=800円であったものが、今年は1,500円と倍近く値上がりしている。アラも従来3㎏を基準とした場合5,000円程度であったものが7,000~8,000円位に上がっているので料理店で出される場合は、さらに高値になっており、庶民にはなかなか口に入らない状況となっている。
 
生花販売
*花業界全体が今年5月以降かなり厳しい状況である。花は嗜好品と捉えられ、他の生鮮物(野菜・果物・魚)の価格高騰による買い控えがあり、原価高騰による価格転嫁ができずにいる生花店が多くみられる。花業界(花の販売店)にも支援的なものが必要ではないだろうか。生花店は、仕入と人件費と家賃光熱費が主な経費であり、この状況では倒産件数がかなり増えてくると感じている。
 
石油販売
*10月に入り、原油価格は上昇を続けていたが、中旬以降、中東の地政学リスクに伴う供給混乱への警戒感が緩和したことや、OPECによる世界の石油需要の見通しの弱さなどが下押しし、原油相場は75ドル前後で推移するも、新政権誕生後に円安に振るなど、じりじりとコストは上昇を続けている。需要は年々減少の一途をたどっているが、今年度の実績は前年を上回ったのは8月だけにとどまっており、需要減少は大きな課題となっている。
 
木材販売
*持家(戸建)着工数が減少している。
商店街 佐世保市
*10月中旬くらいから、やっと秋冬物商品が動き出した。インバウンドについては、買物よりも行楽の傾向が強く、消費の後押しになっていない。昨年同期と比較すればほぼ同じである。
 
大村市
*仕入価格上昇ほどの価格転嫁はできていないが、売上としては増加している。 
 
島原市
*10月12日に島商ップがオープン。大手門祭り、築城400周年の祭りと重なり、商店街の客数UPにつながった。毎週火曜・土曜に島商ップが開店するので、例年その日は商店街の客数がUPする(10月12日~12月16日まで)。
サービス業 旅館業
*施設によっては増加したところもあったが、概ね前年同月比減。10月も暑さが続き、意識が温泉に向かなかったのも原因の一つと考える。
 
飲食業
*売上は前年比▲10%程度と、昨年までのコロナ後の活発な動きが一段落したと考えられる。スタジアムシティの開業は、サッカーのアウェイチーム(10月は大分、鹿児島)の来崎効果が今のところ見て取れる。コロナ前の売上は確保できているが、商品の販売価格が上昇していることを勘案すると、売上点数は相当落ちていると考えられる。
建設業 建設業
*県内の公共工事は前年比▲20.6%と減少している。運送業界も時間外労働が規制され、運転手不足による資機材の搬入遅延や運送料の値上げなど、影響を及ぼしている。また、下請法に伴う11月以降の支払手形サイトについて、すでに対応している組合員企業もある。
運輸業 運送業
*人員に関して、募集してもなかなか増員できずにトラックが余っている状況になっている。ドライバーの高齢化もあり、なかなか厳しい状況は続いている。燃料も高止まりし、時短のため、有料道路の使用率も増加し、今後も厳しい状況が続くことが見込まれる。

貨物運送業
*当組合は鮮魚輸送を主としており、10月に入ってからは気温も下がってきたことで漁獲量も徐々に増えてきているが、水揚げされる魚種が鮮魚出荷に繋がらない状況であり、輸送量の増大とはなっていない。組合員の深刻な問題は運転手不足であり、トラックがあっても運転手がいない為に物が運べない状態が続いている。媒体等での求人も続けているが志望者がおらず、厳しい状況が続いている。

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