経営情報
情報連絡員情報
毎月、県下の各業界より48名の情報連絡員の景況判断とレポートをもとに集計しております。
計算式:(「増加」「好転」した組合数-「減少」「悪化」した組合数)/有効回答数 × 100
※ただし、在庫数量についてはマイナスの場合には好転、プラスの場合には悪化の方向としています。
天気図マークの基準は次のとおりです。  
快晴:30~10 くもり:10~△10 雨:△10~△30 大雨:△30以下

11 月 期 景 況 天 気 図

11 月 期 情 報 連 絡 員 報 告
食料品 味噌醤油
*出荷量前年比は、醤油微増、味噌微減であった。11月に入り、漸く朝晩の寒さが厳しくなり、醤油味噌増に期待するが結果が出ない。今年も後2か月となり、先は分からないが前年比増を期待したい。「しょうゆ物知り博士」が長崎県内の小学校2校で出前授業を実施した。伝統調味料をより多くの方々に再発見、再認識していただき、さらに多くのファンが増えることを期待する。
 
食料品
*冬季商品の売上が好調であるが、野菜類を含め原材料価格の高騰で利益が上がらない。また、11月から技能実習生を受入れ、雇用人員が増えた企業もある。
 
麺類
*原材料価格の高騰については、落ち着いてきたものの、最低賃金の改定による人件費の増加が収益を圧迫している。長崎スタジアムシティの開業やインバウンドの回復で、交流人口の増加は実感できている。飲食店や観光土産品などは前年より回復しているものの、スーパーや小売店の売上数は多少落ち込んでいる。
 
麺類
*市場からの需要は高いものがあるが、供給が追いつかない。製造ラインの確保に苦労している。
繊維工業 衣類
*先月同様、低賃金、燃料費アップに対する加工賃アップが比例していない。繊維業から撤退するメーカーもあり、依然として厳しい状況が続いている。
 
成年女子・少女服製造業
*受注については増加傾向にあるが、人員不足のため納期管理が難しい。
印刷 印刷
*需要が停滞しており、売上高は減少傾向が続いている。加えて、人件費の負担増・設備の老朽化問題などの影響もあり、景況感は変わらず厳しい。
窯業・土石製品 陶磁器
*原材料の値上げと需要期に入ったガスの値上げの話が出ている。
 
セメント製品
*例年通り、年末に向け仕事は忙しくなっているようだ。また、昨年より工事単価の上昇があっているようだが、物価上昇分の値上げとなっている部分が大半で、利益の増加には繋げられてはいないように感じる。

生コンクリート
*長崎県より公的試験期間と認定されている下五島技術センター・対馬技術センターに、長崎県からの定期調査が行われ、調査の結果、適正性が確認できたことから引き続き認定を頂いた。
輸送機器 輸送機器
*昨年度と比較して、組合全体では造船関係は好転傾向、造機関係(機械・ボイラー・タービン)は不変を維持している。先月との比較でも造船は少しずつだが好転傾向、造機関係は横ばいである。立神地区での工事量は、防衛省新造護衛艦3隻の各セクションでの艤装工事・試験運転など先月同様推移している。作業人員も多少増員で、修理艦は現在4隻、修理工事を行っている。造機関係(機械・ボイラー・タービン)は新規工事、タービン関係の作成工事の受注があり 年内の工事量を確保している。また、AS(アフターサービス)など出張で行い、先月予定より多少工事量が増えている。
小売業 青果物販売
*例年は11月に入ると各産地が出揃い底値が続くが、今年は猛暑の影響で、農作物の生育が極端に悪く大幅な入荷減及び単価高となる。年末の繁忙期までに回復するか不安。11月の取扱高は、146.6%と大幅に増えている。
 
生花販売
*小売店舗は、昼間は仕入高だが客単価がさがり、飾る花の需要が落ちている。夜間は変わらず、繁華街は元気がない。卸部門は、品薄で単価高だが、注文減で売上は下がっている。加工部門は品薄で単価高だが価格転嫁できず、売上は減少。ブライダル部門は、件数、売上、利益ともに減少。
 
石油販売
*例年10月後半から荷動きが始まる灯油商戦であるが、今年は気温低下が遅く、第1週に多少の動きが出始めたが、寒波到来の気配さえなく、平年より気温が高く続いたこともあり、期待外れのシーズン入りとなった。また、灯油需要の減少も深刻で、電気などへの燃料転換が年々進行していることもあり、厳しい状況にある。「年内に限り継続」とされた燃料価格激変緩和対策事業の12月以降の運用が決まり、段階的に補助金が縮小されることにより、ガソリン等の店頭における販売価格にも影響することが予想される。
商店街 佐世保市
*寒さも本格的になってきたので、冬物衣料はじめ防寒商品は好調である。一方で、食品を中心に物価高が顕著であり、その反動で嗜好品など、必ずしも今買う必要のないものに対して買い控えが目立つ。11月後半からは忘年会が始まり、居酒屋などは活況。
 
大村市
*季節ものの動きが悪く、後半寒くなってもあまり動きがない。プロパーで販売する期間が少ないが、12月は利益にこだわらず在庫処分を早めに行わないと資金繰りは悪化する。商店街としては、年明けに組合員1店、非組合員1店の閉店が決まり、商店街活動が更さらに難しくなりそうである。
 
島原市
*11月3日に「Oh!BENTOマーケット」開催。加盟店以外で40店舗の出店があり、盛り上がった。島原市の助成金を活用し、ステージイベント(ラムネ早飲み大会、ダンス、ライブなど)も行った。11月30日にクリスマスイルミネーションを商店街に飾り付けた(18時~22時まで点灯)。
サービス業 旅館業
*公共料金も含め、多くの経費が上昇している。
 
飲食業
*売上は前年と同水準を確保。11月は、3連休があった10月よりも単月での売上が高くなった。これは過去にはなかったことである。修学旅行のピークが、10月から11月に後ズレしている影響も考えられる、また、11月に入りやっと気温が落ち着いたのか、土日の人出が増えたことも影響したと思われる。
建設業 建設業
*人材不足の常態化・資材価格の高騰や給与アップなど、収益は圧迫されている状況下で、更に人手不足の中での時間外労働上限規制や技術者不足による受注機会の逸失など、様々な課題が山積している。
運輸業 運送業
*燃料の高止まり及び最低賃金の上昇もあり、厳しい状況が続いている。人員に関しても、募集してもなかなか増員ができておらず、ドライバー不足が最大の課題となっている。

貨物運送業
*組合員の主要運送である鮮魚輸送について、11月に入り大型旋網船や小型旋網船の漁獲量が増えてきたことで、魚市場への入荷量が増え、関東関西への鮮魚の出荷が好調であり、輸送量が増大している。一般雑貨輸送は1年を通し安定した輸送であると思えるが、鮮魚輸送については夏場は漁獲量が減るために輸送量が少なく、冬場には漁獲量が増えたことで輸送量が大きく増える。また、時化等の影響もあり、不安定な輸送となっている。毎年10月頃から翌年4月頃まで盛漁期の間に売上高を増やす必要がある。

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