経営情報
情報連絡員情報
毎月、県下の各業界より48名の情報連絡員の景況判断とレポートをもとに集計しております。
計算式:(「増加」「好転」した組合数-「減少」「悪化」した組合数)/有効回答数 × 100
※ただし、在庫数量についてはマイナスの場合には好転、プラスの場合には悪化の方向としています。
天気図マークの基準は次のとおりです。  
快晴:30~10 くもり:10~△10 雨:△10~△30 大雨:△30以下

12 月 期 景 況 天 気 図

12 月 期 情 報 連 絡 員 報 告
食料品 味噌醤油
*出荷量前年比は、醤油味噌共に微減であった。最需要期の微減は、次年の売上向上に向け沢山の課題解決が重要。長崎市中心部の人の賑わいに驚きを感じた。また、インバウンド需要への対応が急務と感じた。醤油業の2024年出荷量見込は前年比100.1%であった。輸出増加の影響もあり、前年実績を確保した模様。
 
食料品
*売上高については、冬物商品の売上が伸びたこと及び年末商戦等で増加した。問題点として、人材確保が厳しく、募集しても応募がない状況である。
 
麺類
*10月のスタジアムシティの開業や、軍艦島のドラマの放送など、長崎の観光にはプラスの要因がいくつかあり、市内の人の流れは増加してきた。それに伴い、飲食店や土産物店の売上は増加基調にある。スーパーマーケットの売上は数量ベースでは多少落ち込んでいる。組合員全般の売上は増加した。販売価格は事業所ごとのバラつきはあるものの、価格転嫁が進んでいる。しかしながら、最低賃金の改定等により人件費が増加しており、収益の改善には至っていない。
 
麺類
*組合員企業は、社員の高齢化に伴い製造稼働率が下がった。人材募集は、各社行っているが、思うように人が集まらない状況が続いている。
繊維工業 衣類
*加工賃がなかなか上がらないうえに、人手不足もあり、依然として厳しい状況が続いている。来月は少し受注が増える見通しの企業が多い。年間を通しての安定受注が難しくなっている。
 
成年女子・少女服製造業
*受注量は、紳士物・婦人物でバラツキがみられる。また、人材不足により、受注環境に影響が出ている。
印刷 印刷
*売上高は微増だが緩やかな回復傾向とみられる。しかしながら、原材料高による物価の高騰から、諸材料費の値上がりが続いており、景況としては依然として厳しい状況である。
窯業・土石製品 陶磁器
*原材料の値上げ、燃料であるガスは需要期であるため価格が高止まりしている。更に原料の値上げの要請もあっていることから、業界を取り巻く環境はますます厳しくなっている。
 
セメント製品
*年末にかけて、例年の通り慌ただしい状況が続いているようだ。前年より工事単価は上昇したところもあるようだが、それも材料代のみので、人件費の上昇までは反映されていないようだ。

生コンクリート
*産学官で構成された長崎県生コンクリート品質管理監査会議が開催され、県職員立ち合いのもと、監査を受検したすべての工場において品質管理が適正に実行されていることが確認された。これにより、監査受検工場に対して品質管理会議より合格証が交付されることとなった。
輸送機器 輸送機器
*昨年度と比較して 組合全体では、造船関係は好転傾向、造機関係(機械・ボイラー・タービン)は不変を維持している。先月との比較でも造船は少しずつだが好転傾向、造機関係は横ばいである。立神地区での工事量は防衛省新造護衛艦3隻の各セクションでの艤装工事・試験運転など先月同様推移している。作業人員も多少増員し、修理艦は現在4隻、修理工事を行っている。造機関係(機械・ボイラー・タービン)は、新規工事 タービン関係の作成工事の受注があり、年内の工事量を確保している。またAS(アフターサービス)など出張で行い、先月予定より多少工事量が増えている。
小売業 青果物販売
*今夏の記録的な猛暑に加え、干ばつの影響で作付けが遅れ、入荷減となり高値となる。よって販売価格が上昇し、利益率が低下、収益状況も悪化した。また、生活習慣が変わり正月前年末の消費も冷え込む。取扱高は単価高のため累計124%となった。
 
鮮魚介販売
*今年は全般的に地球温暖化の影響で、魚の時期ずれ又は姿が見えないという現象が見られた。海(東シナ海)の生態系に変化が出ているようだ。12月になれば大村湾のナマコが店頭に並ぶのだが、大村湾北部(西海町、西彼町)しかなく、南部の長与町、時津町のナマコが姿を消したため、売上に多大な影響を及ぼした。また、年末近くになると近年時化が多くなり、今年は天然ヒラス、ブリの水揚げが100尾程度で、買い付けできない店舗も多数いたと思われる。それも売上に多大な影響を与えていると思われる。自然の力には勝てないので、地球温暖化の対策を国会で強く世界に発信していただきたい。昔は年末はかき入れ時だったが、現在は普段の営業と何ら変わらない状況。
 
生花販売
*温暖化による生産量の減少、円安による輸入品の減少、物価高騰による生産量の減少など、花屋の商売に大きな影響が出ている。小売店舗は、昼間は生産量減少による品薄状態が続き、売上及び利益が減少している。夜間は平日の売上減少が止まらない。卸部門は、仕入単価が高く、利益が薄い。売上も減少している。加工部門は、生産量減少により品薄状態が続き、売上及び利益が減少している。ブライダル部門は、人材(技術者)不足により売上が減少している。
 
石油販売
*11月商戦までは夏日があるなど、本当に寒くなるか不安な声も聞かれたが、12月中旬以降冬らしい天候が続き、灯油需要を押し上げている。下旬に入る頃には、昨年を上回る実績を残すSSが多かった。しかしながら、価格面では燃料油価格激変緩和対策事業の補助金が12月中旬から、月の全国平均小売価格の変動が5円程度となるよう、段階的に補助率が縮小され、補助額を含めた実質的な卸価格は、段階的に上昇していくため、ガソリン等の店頭における販売価格も上昇が見込まれる。
商店街 佐世保市
*12月中、商店街の人出は概ね多かった印象である。忘年会シーズンもあり、特に夕方からは賑わった。インバウンドについては、寄港頻度は増えているが、下船後の購買はあまり芳しくないように思われる。
 
大村市
*食料品を始め値上の影響は大きく、不要不急の消費は抑える傾向にあり、売上は伸びない。会員、非会員に関わらず閉店が続いていて、小規模店は仕入価格上昇・値上による売上不振に加え、インボイス・増税・毎年の賃金上昇の流れに心折れ始めている。
 
島原市
*12月7日~1月11日ウィンターナイトフェスティバル、12月21日にクリスマス抽選会を開催し、お子様を中心に盛り上がった。12月21日~25日に歳末ジャンボ抽選会を開催し、5日間は、客数売上共にアップした。
サービス業 飲食業
*売上は、前年比プラス20%程度と大幅増となった。月前半は修学旅行もあり、かつ週末は一般客も多く、また年末は9連休スタートで例年よりも多くの人出があった。修学旅行が12月中旬まで入っているが、秋シーズンスタートが後ずれしている様子が見られる。バスの確保の問題等、今後も動きに変化があると思われる。
建設業 建設業
*建設業界のイメージアップや女性活躍定着促進・人手不足解消、また、仕事の効率化や職場・現場の環境改善のため、女性建設ディレクターを採用育成している組合員企業もある。
運輸業 運送業
*燃料の補助金も縮小され、運送業界としては厳しい状況が続いている。人員に関しても増員が上手くできておらず、課題が山積みになっている。

貨物運送業
*主力の鮮魚輸送に関し、各魚市場は旋網漁業が最盛期であることから、12月も前半は青物(アジ、サバ)主体での漁獲量が増大し、関東、関西への鮮魚出荷量が増大したことで輸送量は増加したが、月後半、下旬にかけて時化日が続き、また年末には帰り荷の積み荷が無いため、早めに年末休暇に入る状況であった。鮮魚輸送は天候により輸送量が大きく左右され、売上高に影響が出る状態。

トップへ