食料品 | 味噌醤油 *出荷量前年比は、醬油・味噌ともに減であった。前年廃業者があったことが、減の要因となった。しかし、全体的に厳しい状況であり、特に人口減少の影響を感じている。日本の人口は55万人減少、その中でも65歳以上の構成は過去最高である。逆に15歳未満の構成比は過去最低、国内市場の縮小は加速していると聞いている。前向きに取り組んでいただけるように、市場の情報を迅速に提供していく。 食料品 *売上高は増加しているが、原材料価格高騰や人件費の増大等で収益好転には至っていない。また、従業員の高齢化に伴い新規従業員の募集を行うも、応募がない状況である。 麺類 *4月の売上高がほぼ前年並みであったが、販売数量は減少傾向が続いている。価格転嫁は各社進めているものの、電気代、ガス代などの光熱費の上昇が大きく、収益を圧迫している。 麺類 *売上高および仕入額はともに微増となった。特に輸出が伸長しており、今年度はさらに注力していく方針。また、観光地向けの出荷も増加傾向にある。 酒類 *4月に入り気候も温暖となり、観光シーズンとなったが九州郵船(株)の航路運賃が値上げとなり、観光客の来島が少ないように感じる。島内経済にとっては基幹産業だけに今後の不安要素である。焼酎の製造量は昨年に比べ、増加している。 |
---|---|
繊維工業 | 衣類 *受注はあるが、人手不足の影響と、相手先の2次加工の納期遅れによる影響で納期が間に合わず、売上高が上がらない。状況は変わらず、好転する見通しが立たない。以前厳しい状況のままである。 成年女子・少女服製造業 *受注は活発に推移しているが、依然として人員確保に苦労している。 |
印刷 | 印刷 *売上高・販売価格はやや上昇傾向ではあるが、原材料費や光熱費の上昇に見合った価格転嫁が進んでいないため、収益状況の回復、好転までには至らず業況は厳しい。 |
窯業・土石製品 | 陶磁器 *原材料費の値上げで収益状況は悪化している。従事者の高齢化、人材不足、下請け等の廃業などで益々取り巻く環境は厳しくなっている。 セメント製品 *先月とあまり変化がなく、販売価格は上昇しているものの、材料費のみの上昇となり、人件費の上昇までは至ってない。雇用人員も、年齢層が高い人は定年で退職していくが、若年層の人員もあまり入ってこない。また、入社しても、1年も持たずほとんどが退職しているようだ。人員は、外国人技能実習生に頼っている事業者が増えてきたように思える。 生コンクリート *生コンクリートは90分以内に現場配送する必要があるため、供給体制を維持している。出荷の減少がこのまま長引けば生産設備の集約化・自然淘汰が始まりかねず、出荷ができない地域が発生する恐れもある。特に離島は官公需を中心に事業が成り立っているため、需要減のダメージは大きい。 |
輸送機器 | 輸送機器 *昨年度(4月)と比較して 組合全体では、造船関係は好転傾向造機関係(機械・ボイラー・タービン)は横ばいを維持している。先月との比較でも造船は少しずつだが好転傾向、造機関係も多少好転傾向である。立神地区での工事量は防衛省新造護衛艦5隻の各セクションでの艤装工事・試験運転など先月同様推移している。修理艦は現在3隻、修理工事を行っている。造機関係(機械・ボイラー・タービン)は、新規工事 タービン関係の作成工事は3月末でほぼ終了予定であったが、部品の納期遅れや検査等の日程延期などがあり、4月までの工事となった。今後の工事量は、アフターサービスなど出張工事などが多くなってくる。5月以降工事量は減少傾向になると思われる。 輸送機器 *米海軍が顧客にいる組合員は、トランプ政権による日米同盟の変化に不安を感じている。 |
小売業 | 青果物販売 *取扱高は昨対比84.6%。昨年来からの野菜の高値も産地が出揃い、例年並みの価格となる。果実類は春先からの低温、ヒョウの被害などでメロンや雑柑橘類は入荷が少なく高値推移となった。しかし、気温の上昇とともに客足は増えており、海外の観光客も例年に比べ増加傾向でGWにかけて売上増加に期待したい。 鮮魚介販売 *今月は気候が春らしくなり海の状態も落ち着いたが、鮮魚の入港自体はまだ全体的にはバラツキがあり、思うように鮮魚が揃わない状態である。価格は、4月上旬は高値であったが、中旬から下旬はやや落ち着き、金額(単価)も平均的であった。しかし、イカ類(水イカ、ヤリイカ)、サワラ、サゴシはまだまだ高値の状況。赤甘、白甘、赤ムツ、糸ヨリもなかなか値が下がらない。青物はイワシと旋網のブリ(近海物も)が大量に発生し、アジ、サバが少ない状況である。それに伴いイワシ、ブリは安値、アジ、サバは高値が続いている。今後は天気が落ち着き、時期の鮮魚の水揚げがあると期待している。 生花販売 *4月は供給過多となり、相場は下落傾向となった。小売店舗は、昼間は全体的に売上は前年度並みであるが、仕入単価安で収益を確保できている会員もある。夜間の売上は前年度並み。卸部門は、仕入単価安のため、売上減少傾向にある。加工部門は、仏花など日常的に飾る花の需要が減少している。ブライダル部門は、コロナ明けの駆け込み需要が終り、全体の婚礼件数が減少傾向にある。 石油販売 *米をはじめ食料品や日用品などの物価高騰や光熱費の高止まりの影響で、顧客の節約意識が以前にもまして強まっており、子育て世代や20代の若者に限らず生活資金に余裕がある中高年世代でも外出控えが目立ち、燃料油の高止まりの状況が続いている影響もあり、燃料油の販売不振が続いている。また、油外販売においても、物価高のあおりを受け、厳しい状況が続いている。 |
---|---|
商店街 | 佐世保市 *食料品、日用品の価格が高騰して、それ以外の嗜好品やぜいたく品にまで消費が回らない傾向は相変わらずであるが、気候が良くなり外出の機会が増えたことで全体的な景況は上向きであった。外国船の寄港も増えているが、観光客の国籍や行動形態がまちまちで対応に苦慮している。 大村市 *春の需要期であり、我慢していた消費が増加したことと価格も上昇しているため、売上としては増加し、現状としては好転している。取引条件については、運賃の値上げやこれまで無料であったものが有料になる等少しずつ重くなっているようだ。 島原市 *3月22日~23日にイオン島原店と6商店街の合同で、イオン・中央公園・中堀町商店街を使って、縁Joy marketを開催。イオンと中央公園にステージ、イオンと商店街に抽選会場を設置。各場所に、出店者ブースを設けて盛り上がった。 |
サービス業 | 旅館業 *佐世保の宿泊業界は、減少傾向にある。ハウステンボスも日帰り客はいるが、宿泊客は少ないようだ。 飲食業 *前年比▲5%程度の売上減となった。月初めの春休み期間中は、前年より人出があり、春休みが明けた後の第2土曜日、日曜日も春休みに近い人出があったことから、月前半は前年より売上増となった。ただし、4月終りのGW前半が、今年は飛び石連休となったことから月後半は前年比減となった。 |
建設業 | 建設業 *今年の新卒採用については、高卒者4~5名や大卒者1~3名採用できた組合員もいるが、全く採用できなかった組合員も多い。このため、中途採用も視野に入れて求人募集を行っている。人材確保のために賃金上昇は避けられず、建設資材等の価格高騰に加え、収益を圧迫している。 |
運輸業 | 運送業 *募集をかけてもなかなか人員の補充ができずにいる状況。前年度に運賃の改定をしたが、今年はなかなか難しく、人件費の上昇、資材等の値上がりもあり、運送業界はまだまだ厳しい状況が続くと思われる。 |