経営情報
情報連絡員情報
毎月、県下の各業界より48名の情報連絡員の景況判断とレポートをもとに集計しております。
計算式:(「増加」「好転」した組合数-「減少」「悪化」した組合数)/有効回答数 × 100
※ただし、在庫数量についてはマイナスの場合には好転、プラスの場合には悪化の方向としています。
天気図マークの基準は次のとおりです。  
快晴:30~10 くもり:10~△10 雨:△10~△30 大雨:△30以下

5 月 期 景 況 天 気 図

5 月 期 情 報 連 絡 員 報 告
食料品 味噌醤油
*出荷量前年比は、醤油微増の味噌微減であった。廃業分が影響した。最近の声として、人材確保が困難で、募集しても集まらなくなっている。また、後継者問題もあり、業界全体として厳しい状況にある。今年も全国醤油品評会、全国味噌鑑評会の開催を発表した。製造に携わる方々の大きな目標となる。活気ある業界を期待する。
 
食料品
*販売価格の値上げにより、売上高は増加しているが、原材料価格やエネルギー価格が高いため、収益の増加とならない状況である。また、売上高増加の手法として、宣伝広告や看板設置等に力を入れている企業もある。
 
麺類
*販売価格については、各社価格転嫁を進めている。一方で、ガス、電力などの燃料費、人件費の高騰で収益性は悪化気味である。コメの価格高騰が話題になっているが、麺の販売数量は増えていない。むしろ、値上げの影響で販売数量は減少している。
 
麺類
*惣菜用商品が好調で、売上高増加の要因となった。こちらは通年商品なので、これからの伸びに期待したい。
 
酒類
*コロナ禍以降、徐々に売上は上向きつつあるものの、資材・原材料の値上げが続き、収益性は厳しい状況である。壱岐市内では、各団体の総会シーズンとなり、懇親会が再開され始めたため、酒類消費もやや復調か。観光シーズンとなったが、船舶料金の値上がりがどう影響するかが焦点となりそうである。  
繊維工業 衣類
*高齢化と人手不足、熟練工の減少に伴い、生産目標が達成できないなどの影響が顕著に表れてきている。受注減により休業や時短操業を継続している企業もあるが、安定して受注がある企業もある。
 
成年女子・少女服製造業
*人材は不足している。毎月の受注にバラツキがあり、業界の先行きに不透明感が出てきた。
印刷 印刷
*販売価格は安定はしてきたが、需要の回復が伴わず収益状況の好転には繋がっていない。また、設備の老朽化問題についても度々話題に上っている。景況としては厳しい状況に変わりはない。
窯業・土石製品 陶磁器
*生地業者の減少により、必要な生地の調達が出来ずに納期に間に合わないようなことも起きており、産地全体の問題として取り組む必要が出てきた。人材確保、人材育成にも波佐見焼振興会を中心に取り組んでいるものの、結果に繋がらないのが現状である。
 
セメント製品
*昨月とあまり変化は無く、販売単価は材料の上昇分上がっている。また、少しずつではあるが人件費の上昇もみられるようだ。雇用人員に関しても、日本人の雇用が難しく、外国人に頼っている事業所が多いが、そろそろ技能実習生を雇用して3年経とうとしているところが多く、延長できるか模索している。出来れば日本人の雇用を増やしたいと思うが、なかなか良い案が出てきにくい。

生コンクリート
*無通告での生コンクリートの品質に関する査察が5月中旬から6月初旬にかけて行われている。4月、5月と生コンクリートの出荷が前年比90%を切った状況となっている。前年5月から継続して出荷が減少しており、大変な状況となっている。
輸送機器 輸送機器
*昨年度(5月)と比較して、組合全体では、造船関係は好転傾向で、造機関係(機械・ボイラー・タービン)は、減少傾向にある。先月との比較でも造船は少しずつであるが好転傾向だが、造機関係は先月末以降の工場での作業指数が30%減になり、現地等でのアフターサービスのみとなっている。この状態は下期中盤(11月ごろ)まで続く。立神地区での工事量は防衛省新造護衛艦5隻の各セクションでの艤装工事・試験運転など先月同様推移している。作業人員も多少増員している。修理艦は現在3隻の修理工事を行っている(中旬に修理艦が入構、1週間後には別艦が修理終了し就航)。造機関係(機械・ボイラー・タービン)は、アフターサービスなど出張工事などが多くなってくる。5月以降、工事量は減少傾向になると思われる。
小売業 青果物販売
*昨年とは打って変わり、青果物の価格は下がり続け、取扱高は昨対比86%余りとなる。この傾向は農作物の順調な入荷がもたらしたものであるが、R6年に輸入した青果物も過去最高の120万トンとなり、その影響も計り知れない。また、コロナ明けからの飲食店の売上も戻りきっておらず、納品業者の収益状況も危惧するところである。
 
鮮魚介販売
*今月は天候も穏やかな日々が続き、鮮魚の水揚げも落ち着いていた。ただ、単価的にはバラツキがあり、赤物はいまだに少し高め、青物は比較的に平常であった。ブリ、ヤズの水揚げはいまだに多く、単価が安いが、小売店は余り利用してはいないようだ。旋網のイワシはまだ多く、アジ、サバは少しずつだが安定してきたようだ。例年、ゴールデンウイークを過ぎると、どの店舗も全体的に売上が下がるようだ。また、全体的に物価が上昇し、特に米の高騰が関連し、鮮魚の売上がなかなか上がらない。焼物用、煮物用など料理用の鮮魚の動きが鈍い。しかし、加工品(総菜)は安定している。鮮魚離れではなく、料理離れが進んでいるようだ。
 
食肉販売
*当月の動向は、従前から連休絡みの原料相場の上昇もあり、売上原価が押し上げられ、利益が圧縮されるのが常であるが、本年は特に主食である米の販売価格が異常で、消費者の食品に対する対応も厳しく、小売店の売上面に大きく影響を及ぼした。一方、時期的な交流人口の増加などにより、観光・飲食関連業界が好調で、組合員の業務用卸も順調に推移したようだ。しかし、業界の経営環境は相変わらずの人手不足が深刻さを増しており、やむなく営業的な取捨選択を迫られているとの声も聞こえている。
 
生花販売
*小売店舗は、昼間は全体的に生花の供給は安定していたが、母の日の需要が減少したことで供給も減少、相場が伸びず仕入単価が下落気味。夜間の売上はほぼ横ばい。悪い状況から変化しない。卸部門は、単価安で売上が減少し、かなり厳しい状況。加工部門は、単価安で売上が伸びない。ブライダル部門は、件数が減少傾向にある。 
 
石油販売
*最大11連休ともいわれた今年のGWは、天候にも恵まれ、前年を超える増販が期待されたが、連続3日間の平日を挟んだ飛び石型の連休であったことと、物価高に伴う節約志向の高まり、燃料価格の高騰の影響もあり、前年並みもしくは若干減少した実績となった。燃料価格については、足元の物価高に対応する観点から、令和3年12月から実施している燃料油価格激変緩和事業の補助金が組み直され、新たな燃料油価格支援策として22日から定額の価格引き下げ措置が実施される。
商店街 佐世保市
*商店街の空き店舗に対する入居の問い合わせも数件あり、長年の底打ちの状況からすると少し光明が見えてきた感じはある。商店街で管理する、フラッグや吊り下げ看板の需要も増えてきたので、経済も少し活性化しているのではないかと思う。
 
大村市
*米も買い渋る時だ。物を買えない、我慢している方が多いのだと思う。
サービス業 旅館業
*売上高の減少は、大型連休のカレンダーの並びの影響かと推察される。
 
飲食業
*前年比の売上は、販売店は▲5~10%程度、料理店は+10~15%程度となった。GW後半は、前年と同じ4連休だったが、全体の日並びの影響があり、販売店にとっては減少要因となった。料理店は、夕方(夜の部)に外国人客の増加が顕著で、かつ一般ツアー客も多かったことから売上増となった。
建設業 建設業
*技術者の高齢化に伴い、給与等処遇を改善し、若年層の技術者を確保したいが思うようにいかない。そのため、施工管理者の事務・管理業務及び労働時間を軽減する目的で、ディレクター確保育成を進めている。
運輸業 運送業
*新年度に入り、関税の影響も関係があるのか、荷物の動きが悪くなった。今年度は、運賃の改定も難しく、厳しい状況が続くと思われる。

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