経営情報
情報連絡員情報
毎月、県下の各業界より48名の情報連絡員の景況判断とレポートをもとに集計しております。
計算式:(「増加」「好転」した組合数-「減少」「悪化」した組合数)/有効回答数 × 100
※ただし、在庫数量についてはマイナスの場合には好転、プラスの場合には悪化の方向としています。
天気図マークの基準は次のとおりです。  
快晴:30~10 くもり:10~△10 雨:△10~△30 大雨:△30以下

6 月 期 景 況 天 気 図

6 月 期 情 報 連 絡 員 報 告
食料品 味噌醤油
*出荷量前年比は、醤油増の味噌減であった。醬油は廃業分以上の出荷増でカバーできたが、味噌のカバーは出来なかった。味噌、醤油共に価格改定実施中なのか、出荷数量が減少傾向。その反面、先を見込んで仕込みに使用する原料の注文は増えている。また、長崎県内の小学校から「しょうゆもの知り博士の出前講座」のオファーが始まった。
 
食料品
*土産物商品の売上は増加傾向であるが、食肉関係の炒め物や焼物商品の売上は、暑さの影響もあり、減少している。これからの夏季も同様と推測される。収益に関しては、近年のエネルギー及び原材料価格の高騰で好転には至っていない。
 
麺類
*今年になって廃業する組合員が2件となる見込みで、組合員数はさらに減少している。後継者不在での廃業が多い。原材料費、燃料費高騰に伴う価格転嫁は進んでいるが、値上げに伴い、販売数量が減少傾向にある。米の価格高騰が起こっているが、麺類の需要が増えているわけではない。
 
麺類
*コメ不足などが後押しとなっているのか、若干の伸びとなった。今年は梅雨明けが早く、夏の訪れも早まっていることから、今後に期待している。
 
酒類
*収益状況及び資金繰りについては来月以降の入金に期待したいところであるが、梱包資材等の値上がりもあり、また6月決算からの消費税額の支払いが気になるところである。飲酒傾向としては各種団体の総会懇親会が行われるようになった。また早くも梅雨明け夏本番となったので、観光客の入り込みに期待したいところである。
繊維工業 衣類
*人手不足の影響は改善されず、受注減も変わらない。閉鎖に追い込まれる企業もあり、景況は停滞している。
 
成年女子・少女服製造業
*受注は増加の傾向にあるが、人員不足のために100%操業ができない。
印刷 印刷
*売上高・販売価格は、やや増加傾向が見られるようになった。材料費・光熱費等の価格転嫁がなされてきたと思われるが、微増であり、収益状況の好転には繋がっていない。変わらず厳しい業況が続いている。
窯業・土石製品 陶磁器
*8月からの陶土の値上げで製品への転嫁も徐々に行われている。駆け込み需要があるのではとの予測もあるが、全体的に市場は動いておらず、厳しい状況は変わらない。陶土の値上げに伴い、生地代の値上げ要請もそれ以上にあっているが、そのままの製品への転嫁が難しい。8月以降の注文がどうなるか、見通しが立たない状況である。
 
セメント製品
*今年は昨年と比べ豪雨が続き、工事が出来ない期間が長かったので、売上が立たないなど資金繰りにも厳しい梅雨となった。しかし、例年よりも雨の量も多く豪雨が多かったこともあり、雨漏れなどの問い合わせは例年より多かったので、今後の仕事量の増加が期待できると思われる。また、例年より梅雨が早く開けたことで、通常より早く仕事に取り掛かれるので、そのあたりも期待できそうだ。しかし、年々暑さが厳しくなってきており、作業効率が落ちることも予想され、対策を考えているところである。

生コンクリート
*4月~6月にかけて出荷の前年比が80%台で推移している。前年度も80%の前年比であったため出荷の落ち込み方が激しく、どこまで落ち込むのか予測がつかない状況となっている。
輸送機器 輸送機器
*昨年度(6月)と比較して組合全体では、造船関係は好転傾向 造機関係(機械・ボイラー・タービン)は減少傾向にある。先月との比較でも造船は少しずつだが好転傾向であるが、造機関係は先月末以降の工場での作業指数が30%減になり、現地等でのAS(アフターサービス)のみとなっている。この状態は下期中盤(11月ごろ)まで続く。立神地区での工事量は防衛省新造護衛艦5隻の各セクションでの艤装工事・試験運転など先月同様推移している。作業人員も多少増員している。修理艦は現在3隻、修理工事を行っている。造機関係(機械・ボイラー・タービン)は、AS(アフターサービス)など出張工事などが多くなってくる。今後、工事量は減少傾向になると思われる。

輸送機器
*米軍のイラン戦争への関与による佐世保基地に与える影響を懸念している。具体的には、佐世保基地のセキュリティレベルの上昇や、艦船修理工事の減少など。
小売業 青果物販売
*折からの物価高を受けて、青果物の相場も上昇している。特に輸入果実類、九州以外の産地からの運送コストが販売価格になかなか転嫁できずに、収益状況も悪化気味となった。6月取扱高は、昨対比94.2%。
 
鮮魚介販売
*今月は梅雨に入り、鮮魚の入荷にはさほど響いていないが、店舗販売が思わしくなかったようだ。近海物、青物も金額的にはさほど高騰せず、平均的な相場であった。赤物(天然鯛、甘鯛、赤ムツ、糸ヨリ鯛、連子鯛)も少しずつだが値が落ち着いたようだ。青物(アジ、サバ)は、変化はあるが落ち着きを取り戻した状況になった。しかし、五島キビナが禁漁に入り、五島の一般物は禁漁前の倍となり、かなり高騰している。熊本産のキビナも少し入荷し、五島産の半値くらいだが、質・鮮度が多少落ちる。伊佐木、鯛等の入荷が増えだして、金額的に手頃になり、扱いやすい鮮魚となった。今の伊佐木は、脂がのって刺身、焼物、煮物等色々な料理に使えて最高である。
 
食肉販売
*当月は梅雨の期間ながら降雨が少なく真夏日が続いて、店頭小売は来店客数及び客単価の減少が見られ、売上が低迷した。他の要因もあり、主食の米の価格及び値上がり後の様々な食品の価格問題が家計へ大きく影響したものと考えられる。一方の業務用卸は、比較的順調に推移しており、観光・飲食業界の好調さがうかがえ、売上的には微増であったようだ。しかし、時期的な原料関係の相場の上昇もあり、売上原価が上がり、販売費の増加も加わり利益面では厳しい状況であった。
 
生花販売
*小売店舗は、昼間及び夜間共に需要減により、売上は伸び悩んでいる。卸部門は、相場は前年比より高値だが、需要減のため売上が減少している。加工部門は、価格転嫁できず、ロス率増加のため売上・利益共に減少している。ブライダル部門は、挙式件数が減少している。他の月と比較すると仕入価格は安定しているものの、需要が減少していることを実感した。
 
石油販売
*ガソリン需要は5月後半から低迷を続け、需要が一向に上向く兆しがないのが6月の特徴ではある。それに加え梅雨入りの影響もあり、全体的に減少傾向で販売量は前年比90%にも届かず、多くのSSが苦戦を強いられている。また、政府が物価高騰対策の一環として燃料油に一定の金額を支給する「定額引き下げ措置」を5月22日より実施しているが、中東情勢の緊迫等、不足の原油高騰への対応として、新たな追加支援である「予防的な激変緩和措置」が時限的に実施される。
商店街 佐世保市
*6月中はインバウンドの大型船の寄港が相次ぎ、商店街は賑わいを見せた。飲食店、土産物店、果実店などを中心に売上の上がった店も多い。例年にない早い時期の梅雨明けに、7月も期待したいところである。
 
大村市
*コロナ禍も含めて、見たことのない売上の悪さであった(コロナ禍時は、商品券等の景気対策有)。消費者の体感としては不景気であり、大企業が少ない地方は賃上げの恩恵はなく、物価だけ上がり続けているようだ。
 
島原市
*6月29日ある加盟店が2回目の子ども食堂(子ども0円、大人500円)を実施。11時~14時までで75人の親子が来店し、商店街にも来客があり、いい結果であった。今後、月2回の開催を予定している。
サービス業 旅館業
*ハウステンボスの観光客が減少していると思われる。
 
飲食業
*前年比の売上は、料理店は+10~15%、物販店は▲5~10%と大きく差が出た。料理店が売上増となった要因に、県美術館での「ジブリ展」が大きく寄与していると思われ、特に土・日は例年よりも大幅な人出増であった。物販店の減少要因としては、月前半の修学旅行が、大阪万博の影響で少なくなったと思われる。
建設業 建設業
*建設資材やエネルギー価格等の高止まり、担い手確保のための人件費などコストが上昇している現状で、トランプ関税の行方によって更に建設資材等の価格高騰も考えられ、いかにして利益を確保するか苦悩している。
運輸業 運送業
*トランプ関税の影響であるか不明だが、荷動きが悪い状態が続いている。中東の問題もあり、燃料価格も上昇し、運送業界は厳しい状況が続いている。

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