経営情報
情報連絡員情報
毎月、県下の各業界より48名の情報連絡員の景況判断とレポートをもとに集計しております。
計算式:(「増加」「好転」した組合数-「減少」「悪化」した組合数)/有効回答数 × 100
※ただし、在庫数量についてはマイナスの場合には好転、プラスの場合には悪化の方向としています。
天気図マークの基準は次のとおりです。  
快晴:30~10 くもり:10~△10 雨:△10~△30 大雨:△30以下

7 月 期 景 況 天 気 図

7 月 期 情 報 連 絡 員 報 告
食料品 味噌醤油
*出荷量前年比は、醤油味噌共に微減であった。廃業分以上の出荷増で回復傾向にあるが、8月1日納品分から1,000品目超の食品値上げ、10月には3,000品目超の値上げあるとの新聞報道があった。その内、調味料が470品目で最多、大手ではヤマサ醤油が値上げする。家計への負担はさらに増えると思われ、しばらくの間、出荷量回復は不透明である。
 
食料品
*価格転嫁した分、売上は増加した。7月はお中元商戦の月であったが、昨今ではお中元を贈る習慣が薄れてきているように思える。収益については、人件費の値上げや原材料価格の高騰が影響している。
 
麺類
*売上高は減少傾向にあるが、最低賃金の高騰で、人件費の負担が大きくなっている。電力費、燃料費などの固定費も値上傾向で、収益を圧迫している。
 
麺類
*夏季の大人気商品も含め全国からの注文が継続しており、過去最高の販売ペースを記録した。需要は強く、生産体制の整備が追いつけば更なる拡大が期待される。
 
酒類
*夏の需要期と梅雨明けが例年より大幅に早かったせいで、観光客の来島もやや多かった感じである。6月の父の日需要効果の影響で資金繰りがやや余裕ができた。しかし、今後、原材料価格の値上げや各種資材価格の再々値上げも予想され、収益圧迫が続くと考えると不安要素が多く、賃上げや雇用増は到底考えにくい。
繊維工業 衣類
*県の誘致企業として長年島原半島で操業していた企業が閉鎖になった。人手不足、熟練工の高齢化、安定しない受注で苦しい企業もあれば、受注だけは安定している企業もあり、縫製業は相変わらず厳しい局面を迎えている。
 
織物製成人男性・少年服製造業
*受注の環境があまり良くない。また、退職者の補充ができずに苦慮している。
印刷 印刷
*販売価格は安定してきているが、設備操業率の低下に伴い売上も減少傾向に転じている。業況の回復、好転に向かうには人件費の増加・設備の老朽化対策が必要である。
窯業・土石製品 陶磁器
*今期に入り共同販売事業の取り扱い額が減少していたが、7月分は昨年とほぼ同じとなった。各社が予定している8月からの値上げに対する駆け込み需要とみられる。8月以降の注文がどうなるか心配されるところである。
 
セメント製品
*元受けをメインで事業を行っているところは、少しずつ仕事量が増えつつあるようだが、下請けでの事業をメインで行っている事業所は、仕事量が減り続けているようだ。単価は元受け、下請け共に上昇しているようだが、下請けに関しては、材料代のみの上昇に限っており人件費までは上昇していないようだ。それに伴い雇用人員も新しい人材が増えず、年配の方は退職していくというように、だんだん減り続けている。

生コンクリート
*9月中旬から工場の品質に関する監査が始まる。今回は、JISがあったため、監査内容の変更・追加が多かったこともあり、多少講習時間が長かったが、監査を実施する監査員37名に対する講習会が実施され無事終了している。
輸送機器 輸送機器
*昨年度(7月)と比較して 組合全体では、造船関係は好転傾向、造機関係(機械・ボイラー・タービン)は低操業傾向にある。先月との比較でも造船は少しずつではあるが好転傾向だが、造機関係は先月末以降の工場での作業指数が30%減になり、現地等でのアフターサービスのみとなっている。この状態は、下期中盤(11月ごろ)まで続く。立神地区での工事量は、防衛省新造護衛艦4隻の各セクションでの艤装工事・試験運転など先月同様推移している。作業人員は、多少増員している。修理艦は現在3隻、修理工事を行っている。造機関係(機械・ボイラー・タービン)は、アフターサービスなど出張工事などが多くなってくる(工事量は現状のまま低操業で、11月以降少しずつ好転してくる予定)。造船関係は人材不足対策として、女性の現場進出を行なっている。その関係でトイレやロッカー室・休憩所など元請とともに設備環境が強化されてきている。今後も働きやすい現場づくりを推進していく。
小売業 青果物販売
*7月の取扱高は昨対比85.8%。昨年の異常な相場高に比べ順調な入荷となり、取扱高は減少傾向。収益状況も若干ではあるが、好転している。8月のお盆商戦に期待したい。
 
鮮魚介販売
*今月上旬は天気にも恵まれ、鮮魚の水揚げはそこそこ有り、金額的にも全体的に落ち着いていたが、雨の降る度合いが減り、急激に猛暑の真っただ中に入りこんだ。そのため、海も海焼け(海水温度が上がること)が発生し、鮮魚が急激に減少し、魚種も激減した。また、関東地方に熱帯低気圧が多く近づいたため、発送関係者のバイヤーが高値で買付し、地元の仲卸が追いつかない状況が続いた。鮮魚店は大変苦労したと思われる。赤魚はもちろんのこと、青魚(特にアジ)も高値が付いた。魚を取り扱う鮮魚関係者は、今後大変苦労することと思われる。
 
生花販売
*業界全体で活気がなく、先行き不安な状況が続く。また、6月中旬より花の出荷本数減、仕入単価アップが続いている。小売店舗は、夜間は売上・利益ともに減少。昼間は売上減少、利益は横ばい。卸部門は、売上・利益ともに減少。加工部門は、売上・利益ともに減少。ブライダル部門は、挙式件数が減少し、売上・利益ともに減少。
 
石油販売
*例年と比べて3週間ほど早く梅雨明けし、連日35度以上の猛暑日が続いていることもあり、エアコンの使用増加でガソリン需要が活性化している。異例の気象環境ではあるが、販売業界にとっては恵の太陽となっている。原油価格については、イスラエルとイランの武力衝突で急騰したが、停戦合意により衝突前の水準に安定したものの、それ以上に下がる気配は見えない。
商店街 佐世保市
*6月中に梅雨が明け、7月は概ね晴天の日が続き、猛暑とはいうもののお客様の出足は好調だったように思う。商店街の空き店舗に新しくパン屋が開店し、連日超満員の盛況であり、食料品は強いとの印象である。
 
大村市
*小売業の状況は変わらず悪い。
 
島原市
*7/19・26に土曜夜市を開催し、例年通り盛り上がった。7/19は、ペルピンズのステージがあったため、他県からも集客があった。また、新たに商店街加盟店に100円喫茶店がオープン(ジュース、お茶等15分呑み放題100円)。
サービス業 旅館業
*観光客、ビジネス客ともに減少している。物価高の影響で、旅行を手控えているようだ。
 
飲食業
*前年比の売上は、料理店はほぼ変わらず、物販店は▲5~10%程度となった。梅雨が早く明けたが、その分厳しい暑さが続いていることで、人出が減っていると思われる。今年は夏休みが早くスタートしたが、休みに入ってもやはり暑さのせいか、例年より人出が少ないように思われる。
建設業 建設業
*慢性的な人手不足で、特に若年層の採用が難しい。採用に繋がる工夫として、ホームページに求職者の建設業へのネガティブなイメージが改善できるように、給与及び福利厚生の充実、キャリアパスや資格取得のサポート等を掲載している。
運輸業 運送業
*荷動きが悪く、厳しい状況が続いている。最低賃金も大幅に上昇することが決定し、物流コストの上昇分を運賃に転嫁していけるよう、荷主に理解を求めていきたい。

トップへ