経営情報
情報連絡員情報
毎月、県下の各業界より48名の情報連絡員の景況判断とレポートをもとに集計しております。
計算式:(「増加」「好転」した組合数-「減少」「悪化」した組合数)/有効回答数 × 100
※ただし、在庫数量についてはマイナスの場合には好転、プラスの場合には悪化の方向としています。
天気図マークの基準は次のとおりです。  
快晴:30~10 くもり:10~△10 雨:△10~△30 大雨:△30以下

9 月 期 景 況 天 気 図

9 月 期 情 報 連 絡 員 報 告
食料品 味噌醤油
*出荷量前年比は、醬油味噌共に微増であった。依然として暑さは続き、四季の旬を味わう日本の食文化がなくなりかねない。今年も、日本醬油協会では、PRの一環として「ふるさとのしょうゆ1300名様プレゼン」を実施中。全国からご応募いただき、12月下旬ごろまでに当選者に届き、年末年始の家族団らんのお料理などにお使いいただく予定。
 
食料品
*物価高騰や残暑の影響で商品の売上が減少しており、これからの冬物商品の需要に期待している。雇用については、外国人労働者の雇用により増加した。
 
麺類
*原材料価格の高騰はひとまず落ち着いているが、燃料光熱費、人件費の高騰が大きく、販売価格への転嫁が追い付いていない。また、直近で2名の組合員が廃業した。
 
麺類
*各工場における人員不足が影響し、繁忙期に在庫切れが発生するなどの弊害が生じている。これを防止するとともに、業務全体の効率化を図るため、製造から販売までのフローを見直し、商品構成および在庫管理の最適化に取り組みたいと考えている。
 
酒類
*7・8月の繁茂期を終え、例年9月は閑散状態となる時期に県酒造組合のイベント(酒類流通業者及び飲食店向けの試飲商談会)を開催した。製造期を控え、各社とも製造計画を立てているが、壱岐焼酎の麹原料である米事情が思わしくない。JAより大幅な値上げのお願いをされているが、組合として現在交渉を行っているところである。
繊維工業 衣類
*メーカーからの受注の減少が顕著であり、休業日を設定する企業も多い。引き続き厳しい状況である。
 
織物製成人男性・少年服製造業
*受注に元気が感じられない。また、依然として人手は不足している。設備操業度については、組合員各社にバラツキがある。
印刷 印刷
*売上高は微増ではあるものの、原材料費・光熱費の高騰の影響を受け収益状況の好転には至っていない。また、景況の好転のためは人件費の負担増と設備の老朽化問題が目下の急務である。
窯業・土石製品 陶磁器
*8月からの原料代(天草陶土)の値上げが大きく影響し、それに伴う生地代の値上げ等、全ての原材料も値上げとなり、収益を圧迫している。12月からの最低賃金引き上げも大きく影響すると懸念される。9月は値上げ前、ふるさと納税の駆け込み需要もあり売り上げが若干伸びている。
 
セメント製品
*年末に向けて、仕事量は増えているように思える。ハウスメーカー等の下請け工事は、メーカーによって差があるものの安定した受注が取れているように感じられる。直受工事においても、夏ごろの受注残が残っているところが多く、雇用人員の減少によってこなしていけず、後ろの方へずれているため、仕事量は多く感じられる。金額面では、相変わらず下請け工事は単価が上がらず、元受け工事で単価を上げて利益を確保しているところが多いように感じられる。

生コンクリート
*9月までの上半期の出荷実績は、前年累計比で88.2%、前年当月比で81.5%の出荷実績となった。長崎県全体で昨年9月までで15%ダウン、更に本年12%ダウンと留まることなく減少しており、どこで下げ止まりとなるか予想もつかない状況となっている。
電気機器 輸送機器
*昨年度(9月)と比較して組合全体では、造船関係・造機関係(機械・ボイラー・タービン)とも横ばいの状況にある。先月との比較でも造船関係・造機関係とも大きく変化していない。造船に関しては10月以降のイージス艦工事が入ってくれば、昨年を上回る工事量になってくる。立神地区での工事量は防衛省新造護衛艦4隻の各セクションでの艤装工事・試験運転など先月同様推移している。作業人員は、多少増員してる。修理艦は現在4隻、修理工事を行っている。造機関係(機械・ボイラー・タービン)は、アフターサービスなど出張工事などが多くなってくる。(工事量は現状のまま低操業で、11月以降少しづつ好転してくる予定。)8月5日に豪州の新型護衛艦日本製導入(三菱重工業の提案を採用)2026年初旬の契約を目指し官民一体となって今後の受注を計画して行きたい。
小売業 青果物販売
*取扱高は、昨対比99.8%であり、ほぼ去年並となる。ただし、販売額は日中の気温が高すぎるため客足は鈍い。また、蔬菜、果実とも高温障害や日焼け等の影響が著しく、来月以降の高値相場に懸念が残る。
 
鮮魚介販売
*今月は比較的天候は穏やかで安定した月となった。8月末から9月初めに、ニュースでサンマが豊作と放送されたように、長崎魚市にも北海道産の生サンマが入荷した。型は大きい(23尾入)サイズから小振り(37尾入)サイズとあった。塩サンマも今年は大振り(40尾入~45尾入)を見かけた。近年、生サンマ自体は9月に入ると北海道産が入荷していたが、型は小振りで品質自体も大したことが無いものであった。塩サンマも型が小さく(55尾入~65尾入)細い型であったため、今までは解凍サンマを主に販売していた。小売業者も今月はサンマのおかげで少しは賑わったのではないか。また、青物(アジ、サバ、イワシ)は、それなりの入荷があり、金額も少々高いが安定していた。しかし、赤物は入荷量が少なく、地魚自体が減少している。特に高騰しているのがイカ類で、ヤリイカ、水イカ共に高く、なかなか小売りはには手が出ない状況。
 
生花販売
*小売店舗は、夜間の売上は前年並み。昼間の売上は、ほぼ前年並み。若干売上が上がった店もある。卸部門は、都会からの同業者が多くなってきている。加工部門は、花が少なく、売上は減少。ブライダル部門は、単価アップも件数が減少した。各セクションとも取扱い本数は減少気味、仕入単価はアップするも間に合わない。
 
石油販売
*9月も異例の暑さが続き、当初はガソリン出荷に大きな期待を抱ていたが、高気温予想で暑すぎたことで逆に人流がストップし、巣ごもりが発生。需要に大きな飛躍は見られず、期待したレベルには到達していないSSが多い。原油高騰で影響で6月より実施された「予防的な激変緩和措置」が8月で終了し、9月より「燃料油価格定額引き下げ措置(ガソリン・軽油10円、灯油・重油5円)のみの適用に移行した。
商店街 佐世保市
*9月も猛暑日が多く、商店街を訪れる客数が伸び悩んだ。7月~9月の3カ月は商店街全体の景況も非常に厳しいものであった。10月は、市内での開催イベントも多く、その集客に期待している。
 
大村市
*秋物衣類の立ち上り時期であるが、気温もあって売り上げは伸びない。気温が高いからと言って夏物が売れているわけでもない。
サービス業 旅館業
*ビジネス目的の宿泊客が減少している。観光目的の宿泊客は、週末だけは増えてきたが、全体的には減少している。
 
飲食業
*料理店、販売店共に前年比▲10~15%程度と落ち込んだ。前半は3連休が2回あったが、今年は後半が飛び石となったことと、酷暑が続いている影響があったと思われる。また、修学旅行も今年はスタートが遅れているのか例年より少ない。万博の影響かは不明。
建設業 建設業
*県内の自治体が主催する高等学校進路指導教諭(9校約30名)と、地元企業(32社)との意見交換及び名刺交換会が開催されたため、参加した。就職を希望している生徒の6割近くは県内就職を選択しているが、休日(週休二日制)や給与(福利厚生など)で、県外企業との差があった。今後、処遇・福利厚生・職場環境など改善しなければ、担い手確保は難しい。

管工事
*全般的に人員が不足している。求人を出しても、良い人材を雇用することができない。若い人材を雇用しても長く働いてもらえない。
運輸業 運送業
*先月同様に荷動きが悪い状況が続いていた。物流コストの上昇分を運賃に転嫁できておらず、荷主に対して交渉を継続して行く必要がある。年度末にかけては荷動きはが悪い状況が改善されていくと思われる。

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