住所 |
〒859-3711 東彼杵郡波佐見町井石郷2239 |
電話番号 |
0956-85-3003 |
FAX番号 |
0956-85-6108 |
設立 |
昭和24年12月 |
業種 |
陶磁器製造業 |
組合員 |
62人 |
出資金 |
12,000万円 |
地区 |
東彼杵郡 |
組合職員・従業員 |
8人 |
専従理事 |
― |
伝統技術・技能の研修により、産地活性化
低価格で市場参入してくる類似商品との差別化、伝統技術・技能の承継と向上を目的に研修会を実施。 産地全体の活性化に波及し、今後の輸出向け製品開発の基盤造りにつながる。
当組合は、波佐見焼の名称で知られる陶磁器製造業者で組織されている。 波佐見焼は、従来、日用和食器の分野において、コストパフォーマンスの高い製品として市場で高く評価されていた。 しかし、類似商品を生産する他産地の製品開発が著しく進み、加えて生産コストを削減するための自動生産システムを導入し低価格販売を行っているため、小規模で手作り工程が多い当産地の製品の地位は低下してきた。 そこで、他産地との差別化を図るため伝統技術の向上を目指した。
昭和53年、伝統的工芸品の認定を受け、組合事業として、絵付・ロクロ技術研修事業を実施した。 本事業は、毎年絵付、ロクロの各部門に15名の受講者を募集し、2年間にわたり地元の伝統工芸士を講師に、毎週2回、1回3時間の研修を行うものである。 また、研修終了者の中から毎年各部門10名を1年間窯業技術センターでの研修に参加させて、一層の技術力向上に努めている。 研修の指導カリキュラム、指導方法については、講師に一任しているが、事業の趣旨から「天草陶土」を使用することを条件としている。
今日まで延600人が受講したが、受講者の技能レベルの向上が他の従業員に対する刺激となり、全体的に技術の向上が図られている。 また、研修終了者の中から、陶芸作家的な製品を目指す者が出現し、「陶芸協会」が組織されるとともに、製品の多様化が進んだ。 これらの成果は全体として産地活性化の大きな要因となっており、今後、輸出を目指した製品開発を行うことに当たっての基盤ともなっている。
(平成10年3月31日現在)