県内組合事例紹介
協同組合長崎環境再生促進センター(長崎県)
住所 〒851-1133 長崎市小江町1797 電話番号 095-845-4423
FAX番号 095-844-9945 設立 平成8年3月
出資金 200万円 組合形態 同業種同志型組合
地区 長崎県 主な業種 再生資源回収業
組合員 4人 組合従業員 1人
施設の名称 長崎環境再生促進センター 所在地 組合に同じ
キャッチフレーズ
一括処理で再資源化に取組む環境貢献組合
 ゴミの回収と処理を組合事業で一元化することで、処理までの時間とコストを下げた。 また再資源化のための輸出事業まで手がけており、さらに行政へ環境保全の提案を行い、地域環境への貢献を図っている。
事業の背景
 長崎市を中心にゴミの発生量が年々増え、その処理能力にも限界が出ている。 また、県内の古い焼却施設ではダイオキシンも社会問題となっている。 この解決のためには、ゴミのスムーズな回収と正しい処理が必要であり、このニーズは近年特に大きくなっている。 廃棄物に関する回収業者は県内で約100社はあるものの、行政のゴミ処理基準や国の環境基準を満たしている企業は少ない。 また、その基準を満たすためにはかなりの設備投資とランニングコストがかかり、企業単独での解決には限界もでている。 このような当業界を取り巻く状況の中で、ゴミの回収と処理の一貫システムによるゴミ処理の効率化と資源の再利用を目的とした組合を設立した。
事業活動の概要
 従来、企業・行政からのゴミはそれぞれの組合員企業が個別に回収し、それぞれが処理施設に運搬していた。 それを組合設立後は、組合の共同受注事業として共同での回収を行っている。 特に行政からの依頼は組合が窓口となり、組合員企業が総力をあげて一括回収に取りかかっている。 また、ゴミの処理は組合施設で分別し、それを再生資源として鉄屑は製鋼所へ販売し、ビニールは中国へ再利用として輸出している。 さらに、廃材・間伐材の再資源化のため、家畜飼料への再利用を研究し、一部実践している。
成果
 ゴミを回収し分別する場合、それに携わる企業や行政事業は多段階となっているため、最終処理まではかなりの時間とコストがかかっており、ゴミの保管に環境上の問題が出てくる。 回収から処理までを一括して行うことで、その時間とコストの低下を図っている。 これにより行政のゴミ処理コストの削減に貢献し、また、正しい分別処理をすることで最終焼却する際のタイオキシン発生量の減少へとつながっている。 このように、組合の共同事業としての効率化・高度化だけでなく、組合活動自体が地域ゴミ処理の効率化、資源の有効活用という社会環境問題に貢献している。
(平成11年3月31日現在)

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