県内組合事例紹介
協同組合三菱長船協力会(長崎県)
住所 〒850-0063 長崎市飽ノ浦1-1
設立 昭和37年6月 出資金 1,080万円
電話番号 095-861-6543 FAX番号 095-862-6712
組織形態 下請組合 地区 長崎県
主な業種 船舶・機械製造・修理業 組合員 71人
組合従業員 専従理事 1人
三菱重工と関連協力会社双方の競争力強化と受注拡大
協力会各社の管理事務の統廃合による間接費の削減、情報伝達の迅速化、大型客船等新製品の受注及び他造船所よりの受注拡大

 親企業である三菱長崎造船所は、市場価格の下落と国際競争の激化の中で、高付加価値のLNG船のモス型、メンブレン型両方を建造できる世界で唯一の造船所で、韓国造船所が建造実績をもたない大型客船の造船ヤードを目指す方針を明確にした。これらの新しい船種は従来の商船の物量の5倍~10倍といわれ、多物量で高仕様の製品であり、品質・コスト・資材・物流・工程・配員等をいかに効率良く管理するかの課題を解決しなければならない。また、会員各社の経営支援として間接業務の削減や親会社との見積り受発注業務及び協力会各社の連結・情報の迅速化を図り、親会社と協力会社双方の競争力を強化し、受注の拡大に結びつけることが必要となった。

 親企業とのオンライン化のために協力会としてコンピューターの構築について総会で決議し、親企業よりシステム・エンジニアの派遣、機器の貸与等を受け、配員実績報告システム、臨時入構許可申請システム、人員統計システム、文書通信システム等の開発を行った。また、コンピューター・ネットワーク構築の環境整備の調査及び設備工事、各社への機種導入等利用準備を行った。また、各社担当者への説明会及び操作教育、取扱い説明書作成等も推進した。

 協力会各社のlTへの関心が高まり、人材移動情報等の電子掲示板は大いに活用されている。また、親企業のホームページに協力会各社の取り扱い業務等も掲載され、2週間で600件を越えるアクセスがあり、商談に結びついたものもあった。また、各社への経営支援の輪が広がり、客船やメンブレンLNG船の受注に向けたアプリケーションソフトの開発等で有利な展開となり、他造船所からの直接受注ができるようになった。

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