イルカウォッチングという遊覧船観光事業を行い、地域貢献を図つている
口之津町の近郊湾岸は、海洋資源に恵まれていることもあり、これらを餌とするイルカが住みつき、年間を通じて観察ができるなど、国内でも珍しい環境にある。
また、イルカウォッチングを目的とした遊覧船も増加していたため、これをビジネスチャンスととらえたホテル業、土木・ボーリンク業、船員、バス運転手等の多彩なメンバーで組合を設立した。
イルカウォッチンクという自然動物にふれあう体験レジャーの観光産業を事業化した。特に修学旅行の視察研修として大手代理店がツアーを組むなどを組合事業として取り組んだことで信用ができ、事業は順調に発展している。
また、九州で初めて遊覧船事業の正式許認可を受けたことも、旅行代理店との正式契約締結につながつている。
さらに、組合運営に関しては、少人数でのチームワークの良さ、意思の疎通と全員参加の経営が徹底されており、これが運営上の成功の要因であり、事業対象の着眼点のよさや、責任ある事業推進体制となっていることが、事業の成功につながっている。
今後は、増加する利用客の申し入れに対して、組合としての設備投資や、地元の町や商工会との協調体制など、町あげての観光産業振興につなげていきたいとしている。