県内組合事例紹介
協同組合長崎県廃自動車リサイクル協会
住所 〒851-1133 長崎市小江町1797番地 (株式会社滝口商店内)
設立 H16年7月 出資金 1,800千円
電話番号 095-845-3028 FAX番号 095-844-9945
組織形態 協同組合 地区 長崎県全域
主な業種 廃自動車リサイクル業
組合員 23人
組合従業員 1人 専従理事 1人
URL http://www.nars.or.jp/recycle.html
キャッチフレーズ
リサイクルによる長崎エコネットタウンの創出
 離島の多い長崎県に、分散型方式による廃自動車リサイクルシステムを構築した。これにより、異業種の関連業者をシステム的に統合し、自動車リサイクル業界を創出した。
背景と目的
 自動車リサイクル法に対応するために、廃自動車の処理に対応する方策を検討した。処理には集中型方式が望ましいが、長崎県の地形的条件から考えて「分散型方式による長崎エコネットタウン」の実現が必要との結論に達した。そこで、廃自動車の適正物流、適正処理の確立の為に、県内で発生する使用済み自動車のリサイクル業務及びリサイクル部品の販売を県内業者が担当することを目的として、ネットワークシステムの構築事業に取り組んだ。
事業・活動の内容
 主たる事業は、廃自動車の処理システムの構築である。具体的には、IDC (インターネット・データセンター)を開設し、そこにサーバー、データベースを設置し、組合事務局のデーターベースと連絡しながら、Web上で会員及び関係事業所のパソコンと結ぶことにより、相互連携と情報交換を可能にした。その展開としては、ホームページを通じて経営支援情報、会員情報の検索、海外市場情報、事務局掲示板等、リサイクル部品情報の提供により、会員相互の活発な取引環境を構築した。
成果
 ネットワークシステムの構築とともに取引情報の市場公開が可能になり、会員相互の自主的な取引を可能にした。このことにより、取引量の拡大、仕入に伴う諸費用の削減等が見込まれ、経営に大きく貢献されることが期待できる。また、具体的に廃自動車の最終破砕処理については、ネットワークシステムの延長上に処理スキームを構築することにより、各地の破砕処理業務を円滑にした。 また、システムの構築は、経営の必要な情報化の促進に大きく貢献した。これにより、経営管理に必要なデータ分析、各種計画の作成指導等、更なる経営支援の促進が予想される。
NARSについて
全国中小企業団体中央会の補助事業「組合等情報ネットワークシステム構築事業」により作成した、 NARS(Nagasaki Automobile Recycling support System = 長崎県自動車リサイクル支援システム) は、会員企業の経営支援を行うために構築されたシステムである。解体業者や破砕業者だけではなく、県内の廃自動車に関わる事業者を支援するシステムである。
「NARS」の機能
  1. 経営支援情報
    ホームページ上でのリサイクル業者紹介により、ユーザーより直接アクセス可能とし、引き取りを促進する。
  2. 会員情報検索
    特定業者の解体車両情報、破砕情報の検索により、会員相互の取引を促進する。
  3. 海外市場情報の検索
    貿易公社との提携により、海外の廃自動車情報の提供
  4. 事務局掲示板
    事務局が新たな各種情報を、掲示板を通じて会員に配信する。
  5. リサイクル部品の情報提供
    解体時に出る部品情報を会員に配信し、取引可能な環境を整える。

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