県内組合事例紹介
雲仙旅館ホテル協同組合
住所 〒854-0621 雲仙市小浜町雲仙435-20
設立 S32年3月 出資金 52,000千円
電話番号 0957-73-2131 FAX番号 0957-73-2134
組織形態 同業種同志型組合 地区 長崎県雲仙市、島原市、南島原市
主な業種 宿泊旅館業
組合員 13人
組合従業員 5人 専従理事 1人
URL http://www.unzen-kumiai.co.jp
キャッチフレーズ
“温泉水活用の化粧品開発・販売に旅館・ホテルの女将たちが燃えた”
宿泊客の減少に歯止めをかけるため、地域資源、メタ珪酸多量含有温泉水による美容効果抜群の化粧品を開発。それを宿泊客取り戻しの媒介価値とし、集客マーケティングを実行する
背景と目的
雲仙温泉はバブル景気の崩壊、雲仙普賢岳の噴火の影響をじかに受け、宿泊客はピーク時の40%にまで減少している。旅館・ホテルで使用する消耗品の共同購入事業を行ってきた組合事業もそのために減収を余儀なくされている。旅館ホテル組合ではこの難局を打破するために、地域資源温泉水に美容効果のあるメタ珪酸が多量に含まれていることに注目し、当温泉水を原料にした化粧水を開発、さらに、乳液、洗顔フォームも開発し、3点セットとして販売することにした。
事業・活動の内容
地域資源である温泉水は豊富に湧出するが、当組合には化粧品を製造するノウハウも生産設備も持たない。開発と生産は、組合員の旅館・ホテルで消費する石鹸等を生産委託している他県の化粧品メーカーへ委託し、販売は、組合員の旅館・ホテルの売店で行うことにした。化粧品の開発・販売にあたっては、旅館・ホテルの女将さんたちが全面協力した。また、宿泊客の取り戻しを実現することと組合事業収入を増加させるために、県の支援する物産展等への展示販売などを行っている。この目的を更に高めるために、今後は都会での販売拡大を強化する考えである。
成果
当温泉水に優れた美容効果のある成分が多く含まれていることがわかったのは、日頃見過ごしてきた事柄だけに組合員にはうれしい衝撃であった。化粧品の開発・販売にあたっては、組合員よりも組合の別働隊である女将さんたちの会が積極的に活動した。女将さんたちの活動は、組合にとって新たな力を得たという意味で心強いものであった。化粧品の旅館・ホテルでの販売は、宿泊客の評判も良く、市場価値のある商品であることが証明された。今後は、この評判をてこに温泉地外での販売に力を入れ、外部からの宿泊客誘致の効果を実現する。これからはこの活動を強化するために、3点セットに石鹸とスキンクリームを加えて商品力を更に強め、宿泊客誘致の効果を上げていく。

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