県内組合事例紹介
長崎漁港水産加工団地協同組合
住所 〒851-2206 長崎市三京町646番地31
設立 S62年8月 出資金 204,670千円
電話番号 095-850-4511 FAX番号 095-850-5105
組織形態 同業種同志型組合 地区 長崎県
主な業種 水産加工業
組合員 23人
組合専従者 35人 専従理事 1人
URL https://dantikyo.net/
キャッチフレーズ
電子レンジで簡単に焼魚ができる「長崎の焼き魚亭」の開発
電子レンジでの特殊な加熱による焼魚技術を使用して、長崎の魚料理を簡単に食卓に届ける水産加工品を開発し、組合員と組合での分担加工を行っている。
背景と目的
 長崎県は漁獲量全国2位の水産県であるが、水産加工高は全国19位と低く、魚離れが進んでいる昨今では水産加工品の全国への普及が命題となっている。
 特に、料理の手間を理由に魚を食べない層も増えており、新しい料理方法の開発が急務となっている。
事業・活動の内容
 平成18年に水産関係の技術展示会に参加し、そこで独自包材加工等により電子レンジにて200℃まで加熱できる技術を知り、その出展企業と技術提携し、平成19年11月に「長崎の焼き魚亭」を開発した。この商品は電子レンジ焼魚技術という生魚を家庭用電子レンジ加熱だけで焼魚にできる今までにない全く新しい技術を利用した商品である。製造は組合員で切り身、味付け等の1次加工を行い、組合で魚種ごとに電子レンジで焼成する独自2次加工を施す。
 組合では、事務局内に専任者を設け委員会を作り、その組織内で商品開発のブランド化推進部会にて開発を行い、マーケット戦略部会にて開発した商品の販売促進を行っている。
成果
 当組合の組合員は各社取り扱う魚種も多様であり、かつ独自の味付け加工を行っている。この組合員の独自性を損なわない形で、簡単に食卓に乗せる調理商品の開発に成功した。
 組合員では、既存で行っている加工をそのまま活かせる製造仕様を組合が提供し、組合では、組合員から1次加工品として納入された魚種ごとに合わせて電子レンジで焼成する2次加工方法を研究し工程として確立した。
 本商品は、調理が面倒という理由で魚を購入していなかった消費者への対応商品であり、新たな市場の拡大が期待できる。
 現在、サワラ味噌漬け、ブリ味噌漬け、イワシ明太、甘鯛開き等による8種類の詰め合わせギフトが揃っており、今後は、料理対象魚種の増加とともに、焼き魚の味付けをフランス料理、イタリア料理、中華料理に展開するなどの技術展開が期待できる。

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