県内組合事例紹介
協同組合浦桑ショッピングプラザ
住所 〒857-4511 長崎県南松浦郡新上五島町浦桑郷396-1
設立 H5年4月 出資金 2,500千円
電話番号 0959-54-2424 FAX番号 0959-54-2511
組織形態 地区
主な業種 物品小売、飲食、サービス
組合員 5人
組合専従者 専従理事
URL
キャッチフレーズ
離島の灯台として頑張る!「コト消費」ヘのチャレンジ
背景と目的
 限界集落に囲まれた人口19,700人の新上五島町。高齢化率37.7%、全集落123のうち、31集落(25%)が既に限界集落と化し、集落内の商店のほとんどが消滅した新上五島町。このような離島の町で、組合が主導して、お買い物を通して高齢者を元気づけようと、「地域コミュニティー無料バス」(愛称:ラクティ号)の運行をスタートさせた。
事業・活動の内容
 島外からの観光客の来島や、若者の移住等に多くを期待することはできない。高齢化が進む中で、当面、島内住民の生活を支えるために「コト消費」に基づくショッピングプラザ内での楽しい買い物、買い物バスの中や浦桑生活館での井戸端会議、警察署や行政の協力による講話や講習会等の実施で、楽しく有意義な時間を過ごしていただくことを考えるしかない。そして、限られた人口の中で、町内の経済循環を維持させるためには、利便性の高い移動手段を提供し、ショッピングや人との交流の楽しみを味わってもらうことである。残念ながら、現在のところラクティ号の運行は、コース取りの関係から上五島町全域をカバーするに至っていない。更に認知度を向上させると共に運行コースを広げる工夫もしなければならない。並行して、コト消費に関する更なる工夫をすることである。今年1月からの運行であり、まだ明確な数値で成果を把握する段階ではないが、今のところ乗車率は約7割程度で、各停留場では高齢者達がバスが着くのを今や遅しと待っている。バスに乗り込む高齢者達の笑顔からも、週1回のお買い物日を心待ちにしていることが窺える。また、中村代表理事によると、認知度の向上に伴い売り上げも若干伸びてきているとのことであり「コトづくり」の取組工夫が更に期待出来そうである。
成果
 町による買物配達事業により、住民達は、とりあえず最低限の日用品の確保は可能になったものの、それで満足していたわけではない。中村代表理事が、住民の声を直接聞き取ったことが、極めて重要な結果をもたらした。つまり、モノ消費からコト消費への住民ニーズの変化を的確に読み取ったことである。
買い物バス「お買いものお助け号」
笑顔いっぱいのお買い物客

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