県内組合事例紹介
波佐見陶磁器工業協同組合
住所 〒859-3711 長崎県東彼杵郡波佐見町井石郷2239
設立 昭和24年12月 出資金 74,445千円
電話番号 0956-85-3003 FAX番号 0956-85-6108
組織形態 事業協同組合 地区 長崎県東彼杵郡内
主な業種 陶磁器製造業
組合員 42人
組合専従者 5人 専従理事
URL http://www.hasamiyaki.or.jp/
キャッチフレーズ
産地活性化のための商品開発及び組合活動への参画
背景と目的
 バブル崩壊以降、日用陶磁器として大量に生産すれば必ず売れる時代は終焉を迎え、国内の陶磁器市場は縮小し、共同販売取引量も大幅に減少した。そのため、温泉旅館やホテルでの個人旅行客や嗜好性の多様化ニーズを取り込むために組合活動を活性化し、波佐見焼のブランド化の推進に取り組んでいくことが求められた。
事業・活動の内容
 新商品開発の取組みでは-例えば「くらわんか碗」は、波佐見焼で最も広く普段使いの食器として親しまれている。青年部が中心的役割を担い、型を起こし、現代のライフスタイルに合わせた食器に蘇らせた「くらわんか碗」のシリーズ「DAYS OF KURAWANKA」では、参加した波佐見焼窯元20社の個性が光り、好評を得た。その他、福岡にある複数のラーメン店に足を運び誕生したイケメン丼や龍馬マグ、カレー皿などを発表するなど、陶磁器業界の既成概念に囚われない自由な発想が商品開発の原動力となっている。
 組合活動、及び地域各イベントへのボランティア活動では、最大のイベントとして「波佐見陶磁器まつり」が挙げられる。これまで開催期間中の来場者数は高齢化の進展によりこれまでのファン層の足が遠のき減少傾向にあったが、新商品開発の取組みにより、著しく変化する市場ニーズを捉えられたことで、次世代ファン層の獲得に奏功。来場者数は増加傾向にあり、30万人を超す来場で賑わいを取り戻した。
 その他、陶磁器産業は川上から川下まで分業体制となっており、原料の調達から製造販売に至るまで、それぞれが欠かせない構造となっている。各工程に関係する組合と交流する機会を設けており、商品開発だけでなく、販路開拓、生産性向上に貢献している。
成果
 伝統を大切にしつつも新しいことに果敢に取り組む青年部の活動に親組合が協力して取り組む仕組みが整っていることや、親組合をパイプ役として中央会・商工会などとの連携体制が構築され、意思決定が早く行動に移しやすくなっていることなどが成果につながり、組織を活性化させる要因となっている。
第60回波佐見陶磁器祭り会場入口
波佐見陶磁器祭り会場風景

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