県内組合事例紹介
ながさき福祉事業協同組合
住所 〒852-8133 長崎県長崎市本原町1-27 井手口ビル301
設立 平成28年6月 出資金 2,090千円
電話番号 095-842-0052 FAX番号 095-842-0052
組織形態 異業種連携組合 地区 長崎県
主な業種 訪問介護事業、福祉用具販売業等
組合員 28人
組合専従者 専従理事 5人
URL https://nagasaki-union.com/
キャッチフレーズ
介護付き旅行サービスの創出による介護業界の地位向上
背景と目的
 旅行に関する調査によると、体力的な要因等から60歳代以上の国内旅行回数が明確に減少傾向にあることが分かっている。当組合では、旅行に行くにはサポートが必要な高齢者が多い実情に着目し、県内でも楽しめる介護付き旅行サービスを行うことで、介護業界が抱える環境と処遇改善に資する目的で本事業を開始した。
事業・活動の内容
 介護が必要で個人旅行が難しい高齢者や障がい者を対象とした県内の旅を提供する介護付き旅行サービス「ユニバー サルツーリズム」の取り組みは、当組合の大黒柱となる活動である。介助の必要な方が、安心・安全に宿泊や観光を楽しめ るようにするため、介護ヘルパーが同行する新たな旅行サービスを提供している。
 当初、受入れ施設等との協力体制の構築、実施計画の策定、モニターツアーの開催等に取り組んだ後、現在は周知活動と 募集・予約受付、事業運営を行っている。
 特徴的な点としては、医療関連、介護関連、福祉関連の3分野の事業者を組合員とすることで、活動に必要な経営資源を 確保・蓄積でき、組合のイメージ統一の確立にも貢献している点があげられる。その他にも、月例会や交流会・研修会の実 施など、組合員同士の意思疎通強化を図る活動を行っており、組合員の経験と知識の共有は貴重な財産となっている。
 また、注力すべき事業が明確となり、潜在的なニーズを引き出せたことで、長崎市からの受託事業でも大きく評価され、 介護報酬の引き下げなどの厳しい経営環境にある小規模介護事業者が行える新サービスとして定着しつつある。今年度 は長崎県の『長崎ユニバーサルツーリズム受入体制整備計画(5年計画)』に採択されるなど、組合活動を通して組合員の 経済的地位の改善向上に貢献している。
成果
 介護事業者を取り巻く経営環境は厳しさを増す現状にあって、代表理事ら役員が前例のない新たなサービスに対して 率先垂範し成功事例を示したことで、組合員が共同事業に参画しやすくなったこと、実績を積んだことが社会的な評価と なり、個々の事業者が組合に加入する大きなメリットになった。今後も 主体的な組合活動が期待される。
介護付き旅行サービスで『出島』の観光を楽しむ様子
外国人観光客とのツアー打ち合わせの様子

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